Friday, February 26, 2010

Rare Disease Day 2010 February 28

YK氏のご発表

ad hoc 研究倫理審査委員会
 
難病資源バンクの構成

There are between 6000 and 8000 rare diseases.
75% of rare disease affect children 30% of rare disease patients die before the age of 5.
80% of rare diseases have identified genetic origins. Other rare diseases are the result of infections (bacterial or viral), allergies and environmental causes, or are degenerative and proliferative.


Tuesday, February 23, 2010

ヒトES細胞が薬事法にかかるか?

効用・効果をうたえば、薬事法の対象となる。逆のことを言えば、効用・効果をうたわなければ、薬事法の対象とならない。また、効用・効果をうたっても、以下の要件がかからなければ、薬事法の対象にならない可能性がある。

業となるかどうかの判断。
1.流通性。
2.反復性。
3.不特定多数に提供。

 これを読むと薬事法にかかりそうであるが、効用・効果をうたって細胞製剤として提供しなければ何ら問題がないと思います。単なる「細胞」として提供することがポイントで、効用・効果をうたっても流通させなければ医療法でヒト幹指針に提出すればよいことになる。

 効用・効果をうたわなければ、何の問題もなく流通させて良い。


Monday, February 22, 2010

CPC (Cell processing centerではない。)

昔の病理は「事実を客観的に伝えよ」であったらしい。「解釈するな。」とのことである。所見を記述すること自体が、解釈になる。その通りである。勉強になります。

どれも思い出深い。とても懐かしい。自分の歴史である。

昭和60年度 第715回  劇症肝炎
昭和61年度 第718回  小児科領域のCrohn病
昭和61年度 第733回  膀胱癌による肺腫瘍塞栓
昭和62年度 第749回  眼症状が初発の胃癌
昭和63年度 第764回  慢性肺気腫+特発性心筋症(うっ血型)
       第766回  肺気腫
平成1年度   第796回  Multisystem atrophy (OPCA, 他)
平成3年度   第843回  剖検によって初めて明らかとなった先天性筋ジストロフィー
       第919回  慢性腎不全
平成7年度   第961回  生体弁の疣贅によって生じた急性心筋梗塞
       第963回  剖検により明らかになった新生児レジオネラ肺炎
       第964回  重症筋無力症・赤芽球癆を合併したinvasive thymoma
       第975回  HIV 感染症(感染経路・治療の問題点)
平成11年度 第989回  急性心筋梗塞による心破裂+心タンポナーデ
       第996回  透析腎癌+アミロイド症
       第1000回  脳出血(脳死)
平成12年度 第1018回  ミトコンドリア脳筋症(MELAS)
       第1022回  全身性血栓塞栓症+多臓器梗塞 
平成13年度 第1025回  重複癌(三重癌)
       第1033回  卵巣癌に伴った脳梗塞(トルーソウ症候群)
       第1042回  拡張性心筋症


Wikipediaからのコピー・ペースト(シメチジン)
ジェームス・ワイト・ブラック(Sir James Whyte Black、1924年6月14日 - )はスコットランドの薬理学者。ダンディー大学学長。英国ICIにてアドレナリンベータ受容体遮断薬プロプラノロールを発明した後,英国スミスクライン&フレンチラボラトリーズで初のヒスタミンH2受容体遮断薬シメチジンの開発に成功,シメチジンは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療において革命的な変化をもたらすとともに,標的分子を特定しそれに選択的な低分子阻害薬を開発するという現代の創薬研究の嚆矢と呼べるものであった。これらの栄誉が讃えられ,1988年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ビース高等学校(スコットランド、ファイフ州、Cowdenbeath)を卒業後、セントアンドリューズ大学にて医学を学ぶ。その後、マラヤ大学、グラスゴー大学獣医学校で講義を行い、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びキングス・カレッジ・ロンドンにて教授となる。1988年のノーベル生理学・医学賞の他、1976年には王立協会の会員となり、同じ年にアルバート・ラスカー臨床医学研究賞を受賞、1979年にはガードナー国際賞を受賞、1981年にはナイト・バチェラーに叙せられる。1982年、ウルフ賞医学部門受賞。
2000年にはエリザベス2世によりメリット勲章が授与された。この勲章は24人にのみ与えられ、イギリス君主が授与できる物の中で最も名誉な物とされる。
彼は医師として、また基礎科学者として、心臓病の基礎的及び臨床的な知識に貢献した。交感神経β受容体遮断薬であるプロプラノロールの発明は狭心症の治療に革命をもたらし、20世紀の臨床医学及び薬理学への最も重要な寄与の一つとされる。彼の研究方法、アドレナリンの薬効薬理の発見、心臓のメカニズムの解明、これらは全て彼の仕事の強さである。


良い論文との出会いは、幸運である.

編集後記(2002年, 79 (3))

良い論文との出会いは、幸運である.読んでいて、感動を呼ぶ.作者と新しい真実を共有することが可能となり、幸せな気分になる.

多くの感動的な論文に出会ったが、慶應義塾で行われた研究論文での驚きはいくつかある.一つは、癌遺伝子として知られている活性型rasが褐色細胞腫の細胞株に対して分化を促進することの発見である.培養皿の中で、増殖の悪かった褐色細胞腫の細胞に対して増殖を促進しようとして、米国帰りの優れた研究者が活性型rasを導入したら、増殖が上昇するどころか逆に分化してしまった研究は、学生だった私にサイエンスに対して純粋な感動を呼び起こした.こんな研究者の世界に混じりたいという欲求が湧いてきたのを強く覚えている.二つ目は、がん抑制遺伝子WT1のイントロンに変異が生じることで、男女の性別が逆転する事実である.がんに抑制する遺伝子が性決定に関わるという事実に対する驚きとともに、ヒト遺伝学のキレの良さを痛感した.最終的にこのヒト遺伝病での発見がひとつの分子の機能、性決定、がん抑制に関わる多くの真実への発見につながった.その事実が後に、変異をマウスに導入することで実証できたことも、素晴らしいと思った.3つ目は、中胚葉系由来の細胞が外胚葉由来の神経細胞に転換することを試験管内で目の当たりにしたときである.細胞転換に関する「網膜色素細胞からレンズへの変身」を教えて貰ったのは中学生のときであるが、哺乳類動物の細胞も変身できることは初めは信じることはできなかった.「トンビがタカを生むか?」どうかといった再生医療に関する発展性への期待もさることながら、細胞の個(アイデンティティ)とは何で、細胞の初期値ってなんだろうと考えさせられた.

 今回の編集をさせていただいて、多くの興味深い論文を今月号に掲載された.MPSⅦモデル・マウスに対して、遺伝子治療が有効であるという事実は、すぐにでも臨床応用できそうでワクワクした.講座・話題も勉強させていただいた.うつ病に関する話題も分野外であるがたいへん興味深く読んだ.さまざまな分野の論文が掲載される慶應医学の良さであると思う.前立腺癌、天疱瘡、免疫、アルコール、接着、膠原線維、虚血、機械刺激、多型に関する研究の全てがレベルが高い.編集にたずさわることができた幸せを実感している.ありがとう.


Sunday, February 21, 2010

卵子にかかるtwitter (自分)

# Biology of Reproduction, Tarin, JJ, 2005. 年老いた母マウスからだと、生まれる子マウスは寿命が短い。80週前後で差が出る。本当かどうかは不明だけど、興味深い。 8:52 PM Jan 29th from web

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#

加齢卵子由来のES細胞は、異数性染色体核型異常がある。異数性が目立つが。ランダム。加齢ES細胞では、トリソミーある。 8:38 PM Jan 29th from web

  • Delete

#

加齢卵子と精子から生まれたマウスは、寿命が短い。本当か?Biology of Reproduction, Taji.


Friday, February 19, 2010

骨髄間質細胞による網膜変性進行阻止効果。

他のサイトからのコピーアンドペースト

本当かどうかは不明だが、興味深い内容。



「骨髄間葉系幹細胞移植による網膜変性進行阻止効果」

柳 靖雄 (Yasuo YANAGI) 東京大学医学部付属病院眼科

 網膜色素変性症に対する治療戦略の一つとしては細胞移植療法が挙げられます。
 我々は網膜色素変性に対する幹細胞移植による再生医療を目標に実験を行なっています。
 これまでに網膜色素変性症においてはモデル動物を用いた実験によって、様々な細胞の移植が視細胞の変性を形態的、機能的に抑制することが知られています。
 この細胞移植療法の最終目的は、傷害された視細胞にかわる細胞を移植によって補い、ホストの網膜細胞と、神経回路網を新たに形成することです。
 しかし、細胞移植療法による効果はそれだけでなく、移植された細胞から放出される神経栄養因子によって発揮されるという考えもあります。
 視細胞が残存する病期であれば、神経栄養因子の補給によって現存する視細胞の変性を抑制し、進行を止めることができれば、有効な治療だと考えられます。
 しかしながら、これまでの研究結果から移植された細胞は免疫拒絶反応を受け、免疫抑制を行なわないと長期に生着しない事が判明してきており、拒絶が問題点の一つとして挙げられるようになってきました。
 自己の組織あるいは細胞を用いた移植療法を開発する事が出来れば、この免疫拒絶反応の問題を解決することができると考えられます。
 細胞移植に用いる細胞では幹細胞が最近になって注目されるようになってきます。
 その中でも、組織幹細胞と呼ばれる細胞の中に他の胚葉系にも分化可能である多能性幹細胞が存在することが明らかとなってきています。
 中でも骨髄間葉系幹細胞は、骨髄から簡単に取得でき、末梢性の血管障害(バージャー病)、あるいは急性心筋梗塞に対して細胞移植が試みられており、良好な治療成績が報告されています。
 また、神経系の細胞へ分化可能であるだけでなく、神経保護作用も報告されており細胞移植療法の細胞供給源として注目されています。
 この骨髄細胞の大きな特徴は、容易に取得でき、培養で増やす事ができるために、自己移植が可能であるということです。
 従って、我々は骨髄間葉系幹細胞に注目し、骨髄間葉系幹細胞の網膜細胞への保護効果および網膜変性症モデル動物に対する幹細胞移植療法の効果を検討しています。
 その結果、マウスの網膜細胞を用いて、骨髄間葉系幹細胞の分泌する因子が、培養実験においては視細胞前駆細胞に保護的に作用することを見いだしました。
 更に、我々は、Royal College of Surgeons(RCS)ラットという網膜色素変性症モデルラットを用いて網膜色素変性症が始まる4週齢で骨髄間葉系幹細胞を移植し、変性の進行具合を組織学的に網膜の厚みで検討し、また、残存視細胞の量を視細胞にのみ認められる因子のRT-PCR法で検討し、更に残存網膜機能を電気生理学的に検討しました。
 その結果、骨髄間葉系幹細胞の網膜下移植により、網膜の厚みが保たれ、残存視細胞が増加し、機能も保持される事が明らかとなり、網膜変性は生後12週まで抑制されることが判明しました。
 これらの結果から骨髄間葉系幹細胞には視細胞保護因子分泌能があることが示唆されました。
 我々は、網膜幹細胞の実験も行なっていますが、網膜幹細胞の移植と比較すると間葉系幹細胞は強い変性抑制効果を有すると思います。
 今後、自家細胞の移植が網膜変性を阻止することができるか別の動物モデルで実験を行なう予定にしています。
 また、骨髄間葉系幹細胞は、雑多な細胞の集まりであるので、効率的で安全な治療を確立するためには、この細胞群の中でもどの細胞が効率的に視細胞死を抑制するか更に検討する必要があると考えられます。
 従って更に、効率的に視細胞の細胞死を抑制する骨髄細胞分画を明らかにすることを目的として実験を行なう予定にしています。
 この研究によって得られる成果は、網膜変性症の現実的な治療へ向けての実験学的基盤となると考えています。


Tuesday, February 16, 2010

再生医療用の培養皿は、「日本における医療機器」でクラスIとして承認を受ける必要はあるのだろうか?

骨髄間質細胞用の培養皿は、「日本における医療機器」でクラスIとして承認を受ける必要はあるのだろうか。クラスIが、簡単な手続きであるならば、承認を受けるのが望ましい。一方、厳しい規制が課せられるのであれば、申請することは好ましくないと考える。このような承認手続きに対する申請をするかしないかが、規制レベルで決められるべきなのではないのであろうが、現実的な対応が必要であると思う。

医療機器は、その機器の人体等に及ぼす危険度に応じ、国際基準GHTFルールに基づき国際的なクラス分類がされている。日本ではこのクラス分類に基づいて、厚生労働省告示により既存の医療機器が分類されている。

クラスI はもっとも人体への危険度が低いものであり、IVは副作用・機能障害などの不具合が生じた場合、人の生命・健康に重大な影響を与えるおそれがあるとして最も危険度が高いとされるものである。

クラスI(一般医療機器)
クラスII(管理医療機器)
クラスIII(高度管理医療機器)
クラスIV(高度管理医療機器)

再生医療のプラスチック製品(ディッシュ)は、「プラスチック製医薬品容器」(日局参考情報)を参考にする。

培養装置の製造は、ISO9001を参考に製造管理。
ISO 9000 is a family of standards for quality management systems.

Some of the requirements in ISO 9001:2008 (which is one of the standards in the ISO 9000 family) include

a set of procedures that cover all key processes in the business;
monitoring processes to ensure they are effective;
keeping adequate records;
checking output for defects, with appropriate and corrective action where necessary;
regularly reviewing individual processes and the quality system itself for effectiveness; and
facilitating continual improvement.


Monday, February 15, 2010

骨髄間質

このブログのタイトルそのものの、タイトルをつけてしまったけど、

今の「骨髄間質」を楽しむには、多くの研究者ががんばってくれたからだけれど、昔の研究者と今の研究者のどっちが得しているンだろう。昔の研究者は、研究をする過程が楽しかっただろうし、今の研究者は材料が多くあって楽しい。解明し尽くされていない頃の方が楽しいか、ある程度解明されていろんな応用ができる今のほうが楽しいか。今の方がいいな。

成育の建物みたいだ。きれいな建物で働くのは楽しい。



認知症にならない方法(テレビより)

テレビより

認知症にならない7つの方法
1.散歩
2.新聞を声に出して読む。
3.料理。
4.社会
5.電車・バス
6.恋。
7.骨髄間質細胞を脳に打つ(嘘)。


ES細胞由来の皮膚製剤とFabryの酵素補充療法

Medical Tribune誌より

Lancetの記事がふたつのっていた。

ひとつは、ES細胞由来の皮膚製剤。 Lancet, 374: 1745, 2009
commentは、374: 1725, 2009 拒絶反応リスク少ない。Langhans細胞がないからか。



もうひとつは、Fabryの酵素補充療法が5年の臨床研究で有効性の証明。Lancet, 374: 1986, 2009
2001年くらいから使用されてきた製剤が、QOL改善は間違いないんだろなと思っていた。さまざまなスコアが改善。寿命延長もまちがいないんだろうな。



Sunday, February 14, 2010

间叶干细胞这一名称正??吗? 其分析方法是?

如前所述,对间叶干细胞的研究多以骨髓间质来源为前提,在试管内的分析方法还有不少地方尚不明??, 并认为单个细胞所显示的多能分化能力也尚未得到'564;证。如造血干细胞,虽然有必要??立在活体内的分析方法,但是能够证明其来源于单个细胞(a single cell-derived clone)是非常困难的,实际上也不可能证明是从活体细胞采取的间叶干细胞。普遍进行的研究大多使用永生细胞株,来源于单个细胞株的克隆所显示的多能分化能力成为间叶系干细胞存在的旁证。即使是CFU-F,也没有任何论文能够显示单个克隆内的多分化性状。反复来说,正??分析所能提供的内容有三个; ①通过活体内移植实'564;之干细胞性的证明 ②来源于单个细胞之多分化能力的证明 ③保持多分化能力的干细胞同时具备复制能力的证明。与造血干细胞及神经干细胞相比,针对干细胞性的证明显得不足。

 如果能够??立分析方法的话,就不会再引起表面标记的混乱了。?玩外,不仅对骨髓,针对像滑膜、脂肪、牙髓等骨髓以外组织的间叶干细胞也有望进行同样的探讨。与造血干细胞及神经干细胞不同的是,间叶干细胞几乎可以从任何组织获得,这也是引起混乱的原因之一。

 不仅仅是这些,关于分化能力,也存在同样的说法。由Friedenstein等进行的研究中曾经报告可分化为骨、软骨、脂肪、纤维芽细胞、间充质细胞,目前认为还具备分化成骨骼肌、平滑肌、心肌、内皮的多能分化能力。?玩外,还有报告可分化为来源于外胚叶的神经、来源于内胚叶的肝细胞,?屐脏β细胞等。Woodbury最初的“从间叶干细胞至神经细胞”的论文6)在Google Scholar上被引用了1600次以上,著者的报告7)也超过了180篇。分化成骨、软骨、脂肪、纤维芽细胞、间充质细胞等已成为常识,但是还没有??凿的根据能够证明可分化为骨骼肌、平滑肌、心肌、内皮,关于神经甚至还有人认为显示的表面标记也许是人工物质。

虽然还未获得从间叶干细胞分化的明??证明,但是??实可以分化为骨骼肌、平滑肌、心肌、内皮。同时对神经来说??实显示了其表面标记,并通过calcium imaging 法得到了证明,在间叶分画内无疑存在具有分化能力的细胞。

Reference
6. Woodbury D, Schwarz EJ, Prockop DJ, Black IB: Adult rat and human bone marrow stromal cells differentiate into neurons. J Neurosci Res, 61: 364-370, 2000.

7. Kohyama J, Abe H, Shimazaki T, Koizumi A, Nakashima K, Gojo S, Taga T, Okano H, Hata J, Umezawa A: Brain from bone: efficient "meta-differentiation" of marrow stroma-derived mature osteoblasts to neurons with Noggin or a demethylating agent. Differentiation, 68: 235-244, 2001.


중간엽 줄기세포는 옳은 통칭인가? 그 앗세이법은?

전술한 것 같이, 중간엽 줄기세포연구는 골수간질유래로 진척되어 왔지만, 시험관내에 있어서의 앗세이는 불명료한 곳이 많고, 한개 세포가 자기복제 능력을 나타낸다고 하는 사실은 아직도 증명되지 않고 있다고 생각하고 있다. 조혈계 줄기세포와 같이 생체에 있어서의 앗세이계가 확립되고 있는 것이 필요 불가결하지만, 한개 세포유래다 (a single cell-derived clone)라는 증명이 어렵고, 현실적으로는 생체로부터 채집한 중간엽 줄기세포의 증명을 할 수 없다. 보편적으로 행하여 지고 있는 것은 불멸화된 세포주를 채용한 연구이며, 한개 세포주에서 유래하는 크롱(clone)이 복합분화 능력을 나타내는 것이 중간엽 줄기세포가 존재하는 방증이 되고 있다. CFU-F로 해서도, 하나의 콜로니내에 복합분화 특성을 나타낸 논문은 없다. 되풀이하면, 옳은 앗세이로서 제공될 것은, ①생체내에 있어서의 이식 실험에서의 줄기세포성의 증명, ②한개 세포유래에 의한 복합분화 능력성의 증명, ③복합분화 능력을 보유한 채 줄기세포가 복제 능력을 소유하고 있다는 증명,의 세개다. 조혈계 줄기세포 및 신경줄기세포에 비교하면 줄기세포의 증명은 치졸하다.

앗세이법이 확립되면, 그 표면 마커의 혼란이 없어질 것이다. 또, 골수뿐만 아니라, 활막, 지방, 치수를 비롯한 골수이외의 조직의 중간엽 줄기세포에 대해서도 같은 검토가 가능해진다. 조혈계 줄기세포나 신경줄기세포와 달라, 중간엽 줄기세포는 대부분 모든 조직으로부터 얻을 수 있다고 하는 특징이 있어, 혼란이 생기는 하나의 이유로 되고 있다.

그것뿐만 아니라, 분화 능력에 관해서도 같은 것을 말할 수 있다. Friedenstein들의 원래 연구에서는 뼈, 연골, 지방, 섬유아세포, 간충직세포로서 보고되었지만, 현재에는 복합분화 능력에 골격근, 평활근, 심근, 내피까지 포함되어 있다. 또, 외배엽에 유래하는 신경, 내배엽에 유래하는 간세포, 췌장β세포에의 분화가 보고되어 있다. Woodbury의 최초의 “중간엽 줄기세포로부터 신경 세포에”의 논문은6) Google Scholar에서, 1,600차을 넘는 인용이 있고, 저자들의 보고도 180보을 넘고 있다. 뼈, 연골, 지방, 섬유아세포, 간충직세포에의 분화는 상식적으로도 문제 없을 것이지만, 골격근, 평활근, 심근, 내피에 분화에 관해서는 확고한 증명이 되지 않고 있다라고 하는 것이 상식이고, 신경에 관해서는 마커의 표현이 인공산물이다라고 하는 논의도 많다.

중간엽 줄기세포로부터의 분화는 증명되지 않고 있지만, 심근, 골격근, 평활근, 내피에의 분화는 명확해졌고, 동시에 신경에 관해서는 그 마커가 분명히 표현되고, calcium imaging 법에 의해도 증명되어, 중간엽계 분획에 그러한 분화 능력을 소유하고 있는 세포가 존재하고 있는 것은 틀림 없다.

Reference
6. Woodbury D, Schwarz EJ, Prockop DJ, Black IB: Adult rat and human bone marrow stromal cells differentiate into neurons. J Neurosci Res, 61: 364-370, 2000.

7. Kohyama J, Abe H, Shimazaki T, Koizumi A, Nakashima K, Gojo S, Taga T, Okano H, Hata J, Umezawa A: Brain from bone: efficient "meta-differentiation" of marrow stroma-derived mature osteoblasts to neurons with Noggin or a demethylating agent. Differentiation, 68: 235-244, 2001.


間葉系幹細胞は正しい呼び名か? そのアッセイ法は?

 間葉系幹細胞は骨髄間質由来で学問が進められてきたが、試験管内におけるアッセイは不明瞭なところが多いと思っている。ひとつの細胞が多分化能を示すという事実は、未だに証明されていないと思っている。造血系幹細胞のように生体内におけるアッセイ系が確立していることが必要不可欠であるが、ひとつの細胞由来である(a single cell-derived clone)証明がむずかしく、現実的に生体から採取した間葉系幹細胞の証明ができない。便宜的におこなわれているのは不死化された細胞株を用いた研究が行われており、ひとつの細胞株に由来するクローンが多分化能を示すことが間葉系幹細胞が存在する傍証になっている。CFU-Fにしても一つのコロニー内に多分化形質を示した論文はない。繰り返すと、正しいアッセイとして供給されるものは、1.生体内における移植実験での幹細胞性の証明、2.ひとつの細胞由来による多分化能性の証明、3.多分化能を保持したままの幹細胞が複製能を有していることの証明の3つである。造血系幹細胞および神経幹細胞に比べると、幹細胞性の証明が稚拙である。



 アッセイ法が確立されれば、その表面マーカーの混乱がなくなる。また、骨髄のみならず、滑膜、脂肪、歯髄を初めとした骨髄以外の組織の間葉系幹細胞についても同様の検討が可能となる。造血系幹細胞や神経幹細胞と異なることに間葉系幹細胞はほとんど全ての組織から得られるという特徴があり、混乱が生じるひとつの理由である。それだけではなく、分化能に関しても同様のことが言える。もともとのFriedensteinらの研究では、骨、軟骨、脂肪、線維芽細胞、間充織細胞として報告されたが、現在では多分化能は骨格筋、平滑筋、心筋、内皮まで含まれている。また、外胚葉に由来する神経、内胚葉に由来する肝細胞、膵β細胞への分化が報告されている。Woodburyの最初の「間葉系幹細胞から神経細胞へ」の論文(文献6)はGoogle Scholarにて1600を超える引用があり、筆者らの報告(文献7)も180を超えている。骨、軟骨、脂肪、線維芽細胞、間充織細胞への分化は常識的にも問題がないだろうが、骨格筋、平滑筋、内皮への分化に関しては確固たる証明がされていないというのが常識であろうし、神経に関してはマーカーの発現が人工産物であるという議論も多い。しかしながら、間葉系幹細胞からの分化が証明されていないものの、心筋、骨格筋、平滑筋、内皮への分化は明らかであり、同時に神経に関してはそのマーカーが明らかに発現し、カルシウムイメージング法により証明もあり、間葉系分画にそのような分化能を有している細胞が存在していることは間違いない。


文献
6. Woodbury D, Schwarz EJ, Prockop DJ, Black IB: Adult rat and human bone marrow stromal cells differentiate into neurons. J Neurosci Res, 61: 364-370, 2000.
7. Kohyama J, Abe H, Shimazaki T, Koizumi A, Nakashima K, Gojo S, Taga T, Okano H, Hata J, Umezawa A: Brain from bone: efficient "meta-differentiation" of marrow stroma-derived mature osteoblasts to neurons with Noggin or a demethylating agent. Differentiation, 68: 235-244, 2001.


Friday, February 12, 2010

「光るブタがやってきた」の巻

昨日、光るブタがやってきた。ブタ本体がやって来たわけではなくて、胎盤がやってきた。空輸されてきたのかな。新幹線で来たのかな。空輸されてくる時は、あの検査を受けたのかな。あの検査って放射線の検査。それとも、荷物扱いで放射線はかかっていないのかな。胎盤は、光っていたって言っていた。UVかけてみたのかな。台湾から来ている留学生に、光るブタの絵を描いて説明しちゃった。英語も日本語も通じない。絵を描いて説明しちゃった。最後は分かったのか分からないのか、再見っていって、さようなら。これから、培養を開始する。羊膜を分離して、培養を開始していた。光っているのかな。HM氏とMT氏が、祝日なのにがんばっている。私はヒアリング準備でがんばっている。

答えをMT氏に訊いた。光ったブタは、静岡からの宅急便。だから放射線をかけられなかった。鹿児島からは、お肉(保冷材入り)で、金属探知機を通過。胎盤の光は、実体の蛍光顕微鏡で光っていたんだって。50mlのファルコンに入っていた。ブタの胎盤って、とっても薄くて小さいんだって。厚さなんかないんだって。そこで、臍帯と羊膜から細胞を取った。静岡も鹿児島も50 ml Falcon tubeに入ってしまう。ブタの胎盤は薄いなんて知らなかった。一層しかないぞ。どうなっているんだ。

ブタは、金華ブタっていう、とてもおいしいブタなんだそうな。静岡のブランド品。だけど、おいしいのは、お肉であって、胎盤ではない。

移植実験に使う。心筋に移植するぞ。移植したときに分かればドナーとレシピエントを区別できるのでとても良い。


FGF依存性胚性幹細胞

学生の卒論発表練習。

背景
1.全能性、多能性、単能性

LIF-JAK-STAT3
MAPK/ERK
PI3K
TGFb superfamily

方法: 3i teratoma formation (+).
1i
2i
anti-LIF

Results.
3i Yes, teratoma formation (+).
1i Yes.
2i No
anti-LIF No

Discussion
human ES-like mouse ES cells



Purpose: Generation of epiStem cells from blastocysts.







テーマがいい。

初々しいけど、声のトーンが高すぎて、聞きづらい。あんまり、人のことを言えないけど。


iPS細胞を作製にかかる遺伝子導入方法。

これもまた、卒論発表の練習。

リポフェクション。
インジェクション。
ウィスルベクター(レトロウィルス)

Edom 22

iPS marker: DNMT3B.

Edom iPS-1 p38

Teratoma formation (6 to 8 weeks)

インジェクション法(Cell Injector CI 2500, FUJITSU) で、iPS細胞はできなかったけど、iPS細胞への遺伝子導入に成功した。

24時間後に、Injection of linerized DNA resulted in expression of EGFP, m-Cherryの発現を認めた。


Saturday, February 6, 2010

心筋梗塞モデル:G-CSFで、MMP-1発現上昇により、瘢痕巣面積が減る。

SM教授の講演を拝聴した。

G-CSFで、MMP-1発現上昇し、心筋梗塞巣での瘢痕巣を減らす。リモデリング。

Epoも同じようにMMP-1の発現上昇をさせるらしい。

G-CSF, Epoでも、閉塞性動脈硬化症に作用する。Epoで歩行可能距離の変化。血中VEGF上昇があった。



Friday, February 5, 2010

プレゼンの方法

大事なこと。
1.何を伝えたいかを意識する。最初に口にする。
2.どの順番で(何分くらい)話すかを伝える。
3.相手にしてほしいactionを伝える。

初対面の相手へのプレゼンの場合、無理に相手に気を遣うのではなく、自分のアピールポイントを過不足なく伝えることが基本!

なんだったかな。笑顔か?身振り手振りか?


先日テレビで勝間和代さんがプレゼンのコツをプレゼンしていました。
ポイントは次の3つです。
1. 目的を明確に
2. 構造(フレームワーク)を示す
3. 相手にしてほしいactionを伝える

何をやりたいのか?
1,2は、できた。3の笑顔も出せた。でも、
プレゼンのときに、うれしそうに頷きながら聴いてくれる方は、ありがたい。元気がでてくる。


勝間流プレゼンのコツ(3)
自分が何ができるか 何がしたいか 相手に伝えるのが第一歩
初対面の相手へのプレゼンの場合、無理に相手に気を遣うのではなく、自分のアピールポイントを過不足なく伝えることが基本!


「何々について」とか「何々法」ではなくて、「何がわかったか」をタイトルにすべき。


Thursday, February 4, 2010

経営と研究(知的生産・製造)の分離

経営と現場(研究職)の分離
研究の世界にも、ハーバード大学のMBAを持ったような方が経営を行うことが期待される日がくるかもしれない。今は、スポンサーである社会から得られる税金で研究していて、資本(オーナー)は社会(日本国)である。そこから、資金提供を受け、科学・研究を行う。研究所では、研究を運営する側と科学者が一体化していることが多い。専門職である科学者が、地位が上がると、もともと専門ではない経営側に回ってしまうことで、本来実力を発揮できる研究職での活躍が限られてしまっているように私は見える。

比喩がむずかしいが、プロ野球選手がフロント(球団会社)の取締役になるになるような感じか。昔の
西武の根本氏のような例外はあれど、ほとんどの場合、野球選手は監督になったりコーチになったりその他の近くの分野での方が活躍できる。経営と現場は明確に分けられている。科学の分野は、米国でも分離されていなかった。評議委員会(委員に金持ちのGreg Lucier氏やBurnham氏がいる委員会)のようなものがあって、科学者あがりの所長(John Reed氏)が監視されている程度だった。

ワークシェア

役人 (役を演じる人)(Role play)

専門職 versus 総合職

日本型雇用 versus 職務給

研究者・科学者にとっての、お客様(顧客)とはどなたなのか。顧客はいると思うんです。知的生産をしている訳ですので、その知的生産物を購入してくれる方々がいる(はずです)。いるはずだと思いこんでいるという錯覚とは思えません。科学が与えてくれた文明の利器で生活している訳ですから。ただ、具体的な成果が「役にたつ」のが時間軸上でラグがあるので、顧客が不明瞭なのかなと感じます。


goo辞書より(参考までに一部改変してあります)

経営と資本の分離
separation of ownership from management
コーポレート・ガバナンスの観点から、企業の所有(株主)と経営を分離する仕組み、考え方。
所有(株主)と経営(経営陣)を分離し、株主は経営を客観的に評価する立場で、経営の健全性を構造的に保とうということである。 経営と所有を分離することで、広範な資金調達が可能となり、人材も幅広く登用できる。その結果、多様な事業展開を効率的に進めるなどのメリットがある。具体的な方法には、株式公開などによる創業者一族の株式の割譲がある。


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Wednesday, February 3, 2010

研究部のホームページについて議論した。

ホームページ(公式)の役割について、明確な理念をひとつひとつ決めようと話し合った。

また、技術的な課題を、プロトコール集のようにしようと話し合った。