同センターの宮戸健二・生殖・細胞機能研究室長らは、精液に含まれるたんぱく質「SVS2」に着目。これを無くしたマウスを作って調べると、体外受精では高い確率で受精したが、自然交配ではほとんど子どもが生まれなかった。
 電子顕微鏡で調べると、精子は子宮内で細胞膜が壊され、死んでいた。子宮内の液を取り出して精子に加えると、ほとんどの精子が働かなくなった。これらから、この液は精子を殺す作用があり、SVS2が精子を守ることがわかった。


  名:Proceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America
論文タイトル:Seminal vesicle protein SVS2 is required for sperm survival in the uterus
著  者:Natsuko Kawano, Naoya Araki, Kaoru Yoshida, Taku Hibino, Naoko Ohnami, Maako Makino, Seiya Kanai, Hidetoshi Hasuwa, *Manabu Yoshida, *Kenji Miyado, Akihiro Umezawa  (* corresponding author)
DOI番号:10.1073/pnas.1320715111
文献追跡番号:2013-20715RR (http://www.pnas.org/content/early/recent)