Saturday, August 29, 2009

びっくりしたこと---感動したこと---

今までの業績の中で:
1.骨髄間質が心臓に。
2.骨髄間質がニューロンに。
3.月経血が骨格筋に。
4.ひとつのメチル化サイトが遺伝子全体を制御。



研究室周りのだと:
1.活性型ラスが神経分化に。
2.WT1スプライシングが性別に関与。
3.骨髄間質の多分化能。



一般的に:
1.ES細胞とEC細胞は多分化。多分化能って。
2.iPS細胞樹立。


Thursday, August 27, 2009

耳介



雅さんへ。

できたもので耳介を作成して貰おう。

できれば、工学的な計測を中心に進めるべきである。
      セラミックとの結合
       HA,
PLGA-collagen hybrid

徹底した工学的なアプローチで行く。

月山頂上 風が強くて怖かった。落ちる可能性有り。凍える可能性有り。



Monday, August 24, 2009

骨形成における工学材料

ベータTCP: HAに比べるとやわらかくて吸収される(3年程度) Tricalcium phosphate
Hydroxyapatite: かたい 吸収されない。 長いこと体内に残る。

セラミック: セラミック表面にセラミックビーズが共有結合している。その間に、間葉系幹細胞が入り込んでおり、「引っ張り試験」では細胞が付着している側が強い。

セラミック上でHAの細かいビーズ状になった人工関節が存在し、それが足関節についても使用できている。このHAビーズが付着したセラミックは、セラミックビーズが共有結合したセラミックに細胞が付着したものと、ほぼ同様の良い結果が得られる。

自己間葉系幹細胞を用いて行う場合は、血清も自己血液を使用するので、どちらかというと自己輸血のガイドラインに従うのがスジではないだろうか。

[beta]-tricalcium Phosphate Coated Hydroxyapatite ([beta]-TCP/HA) Grafts




Comparison of hydroxyapatite and beta tricalcium phosphate as bone substitutes after excision of bone tumors
Ogose et al.

Radiographs revealed HA incorporation into host bone in all but two cases; moreover, no obvious evidence of HA biodegradation was observed. A single patient exhibited late deformity following implantation of HA. All grafted -TCP was, at least partially, absorbed and replaced by newly formed bone. The mean period required for the disappearance of radiolucent zones between the ceramics and host bone was 17 weeks in HA and 9.7 weeks in -TCP. Highly purified -TCP appears to be advantageous relative to HA for surgical intervention in bone tumors consequent to the nature of remodeling and superior osteoconductivity.





蔵王のお釜


Sunday, August 23, 2009

MSCマーカー

 クローナルな増殖を示す間葉系幹細胞のマーカーとして、STRO-1, MCAM(MUC 18/ CD 146)、CD105が知られている。造血細胞と異なり、これらのマーカーでソートされないのは訳がある。それは、造血細胞のように個々の細胞がバラバラになっていないだけではない。間葉系幹細胞は、プラスチック皿の表面で増殖する場合は、ソートしたのと全く同じようなマーカーを発現するようになる。接着する段階では、雑多な細胞集団である一方、増殖後は現実的にSTRO-1 (文献1), MCAM(文献2), CD105でソートしたのと同じように均一な細胞集団となり、フローサイトメトリーでひとつのピークとなる。また、マーカーに関しての疑問として、1.これらのマーカーを持った細胞は、生体内でどの部分に存在しているかも、解決されていない、2.間葉系幹細胞が移植した後にその運命はどうなるのか、自己複製と言った観点からも追跡実験されたことがない。骨髄においては、MCAMは骨髄間質(Adventitial reticular cells)をマークする(文献2)。他の組織において、MCAMはペリサイト(周皮細胞)を認識する。多くの組織に存在するペリサイトは骨髄における間葉系幹細胞に相当するのであろうが、非骨髄組織におけるCFU-Fが実際にペリサイトに相当するかどうかは証明する必要がある。ペリサイト生物学が非造血組織における幹細胞であるかどうかは興味深い。

1. Simmons, P.J., Torok-Storb, B.: Identification of stromal cell precursors in human bone marrow by a novel monoclonal antibody, STRO-1. Blood, 78: 55-62, 1991.

2. Sacchetti B, Funari A, Michienzi S, Di Cesare S, Piersanti S, Saggio I, Tagliafico E, Ferrari S, Robey PG, Riminucci M, Bianco P.: Self-renewing osteoprogenitors in bone marrow sinusoids can organize a hematopoietic microenvironment. Cell, 131(2):324-336, 2007.



Thursday, August 6, 2009

BMP1aって

 BMP1aって、細胞外に分泌される酵素なんだと。Collagenaseを連想すると分かりやすいんだと。確かに分かりやすい。なんでこんなような酵素が骨形成因子なんだろうか。分からん。

 Sizzledは、Secreted-type frizzledで、もともとはWnt8aを初めとしたWntファミリータンパク質を阻害すると予想されていたのを、なんと教授はsizzledがBMP1aと結合することで、Chordinoのcleavageを阻害するという新しい作用を発見した。個々の現象は苦労して発見したのだが、登場遺伝子(chordino)は、遺伝学的に分かったんだと。

 なにごとにも先達はあらまほしきことなり。



Tuesday, August 4, 2009

やりたいこと

 やりたいことをもっともっと明確にしないとダメだ。もっと、やりたいことを話さなきゃ。

 明日は、それを名古屋で話すぞ。