Friday, July 5, 2013

黄金時代

本日、興味深い話をうかがった。

視床下部ホルモン精製の話。N末がブロックされていた。C末がブロックされていた。アミノ酸配列を決めるのはとてもむずかしかった。切り刻んで、つながりを予想して決めた。最終確認は、短いペプチドなので合成して活性を見た。とても良い話。

そのお弟子さんの話。朝2時まで働いて、朝8時の出勤。精製して、アミノ酸配列を一部決め、プローブを作製し、cDNAクローニング。発現クローニングとは異なる方法。当時のことを思うと、自分はかかわることができない神の世界の領域。

お弟子さんの兄弟子の話。実験能力が日本一。そして勤勉。Vision and Work hardの方。ノーベル賞を受賞するといいな。

1980年台と1905年くらいまでが、cDNAクローニングの全盛の時代であり、やはり私は一番華やかな時代であったと思う。若かったせいだろうか。毎週、論文を読んで興奮することが多かった。病理学が19世紀後半から20世紀前半に輝いたのと同じように、分子生物学は20世紀後半から21世紀前半が輝いたと言われるのかもしれない。


No comments:

Post a Comment