Friday, October 3, 2008

hERG assay

hERG assayの市場は20億円程度とのこと。細胞に、Potassium channel遺伝子を導入し、ツールとしている。ヒトの細胞で、いいツールができれば動物でのアッセイの市場を食って50億円程度の市場になる可能性があるようだ。開発したものが事実上の標準仕様になる必要は必ずしもなく、各メーカーの希望する仕様ないしはメーカーが保持するブツの有用性が証明できれば良い。心筋の場合で言えば、フィーダーレスでchemically-defined mediaが良い。

他の細胞でも、そうだろうな。



医薬品による催不整脈作用 (心電図におけるQT間隔延長)

薬物によるQT延長は,torsades de pointes型の心室頻拍や突然死といった副作用を誘発する.QT延長を誘発する薬物の多くが,心筋細胞の遅延整流K+チャネル(IK)の速い成分(IKr)を抑制し,心筋細胞の活動電位延長および心電図におけるQT間隔の延長を起こす.HERG(human ether‐a‐go‐go related gene)がIKrを形成するK+チャネルサブユニット分子である.HERGチャネルは,1200のアミノ酸からなる6回膜貫通型の電位依存性K+チャネルであり,遺伝性QT延長症候群の原因遺伝子の1つ(LQT2)である.HERGチャネルを培養哺乳動物細胞あるいはアフリカツメガエル卵母細胞に発現させると,心筋細胞で観察されるIKrと類似したK+電流が観察される.



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