Tuesday, August 31, 2010

明日の外来を一日前の夕方から待つ患者達

 華山医院(ファサンイーユェン)と記載するとまるでクリニックのように思えるが、実際には大学病院である。復旦大学(フータンターシュエ)の附属病院で、復旦大学とは北京大学に次ぐ大学と言っても過言ではないくらいの実力である。iPS細胞の話をして、副院長と一緒に帰るときに夕方なので薄暗い病院の周りでたくさんの人が座っている。「明日の外来のために待っているんだよ。」と教えてくれた。「上海 華山医院 皮膚科外来 一日3000人以上」という話も理解したが、前日から徹夜で並ぶそうだ。すごい話だ。チケットを貰うためにならぶようで、金持ちは並ばずにそのチケットをお金で買うそうだ。ダフ屋はいなかったけど、朝によく見ればいたのかもしれないっ。 

 副院長も30歳を超えたくらいで誰よりも若く、野心を感じた。教授も最高年齢が50歳を超えたくらいで、皆若かった。話をすると、病院における収益が最も優先される行動をとっていることが分かる。少々、びっくりしたのはほとんどの医師が英語を話せないことであった。上海というと工学系の人たちと関わったことがあるが皆ネイティブと同じくらいに良く話すことができる。話せる人がいたので、聞いてみるとボストンのベスイスラエル病院にいたそうだ。話を戻すと、皆忙しく、67人の皮膚科医で3000人以上の外来をさばくんだそうだ。遠くから来ているみたいなんで、金持ちかと聞くと、農民だとの返事が返ってきた。病院の総収入は330億円らしく、外来の数に比較すると少ない感じがした。ベッド数は1400とのこと。医療費が安いのかもしれないが、医師も忙しそうであり、そんなに金持ちって言う訳ではなさそうだ。なお、教授達が若いのは文化大革命のせいというかおかげというか、そんなことらしい。歴史をもう一度勉強しなくてはいけない。

 医師達と話をすると皆つい最近まで貧乏で、この10年くらいの発展で金持ちになったみたいな感じがする。親兄弟親戚も医師であるとのこと。これはフロリダ大学で遺伝子治療の話をした、瀋陽から来た准教授も同じことを言っていた。経済の発展にともなって、病院が満杯で、病気の心配、特に癌の心配をしているという実体はたいへんに興味深かった。

 下に崋山医院の情報を日本語に訳してくれたXL氏の文章を貼り付ける。

復旦大学付属華山病院は1907年に設立され、復旦大学の総合病院および中国赤十字社の直属病院であり、現在、国際社会に注目され、中国で最高レベルの医療、教育、研究センターである。
華山病院は高等先進医療技術を持ち、2000人以上の全職員の中で医師や看護師、薬剤師、技師など医療人が1600人以上であり、その中で中国科学院院士と中国工程院院士を含めて3人であり、高いレベルの医療専門家が300人以上である。それに、当院の専門家の中で13人が中国国家レベルの医学学術性協会の会長と副会長を務め、28人が上海の医学学術性協会の会長と副会長を務め、多くの専門家は中国国内にだけではなく国際医療にも有名である。
華山病院は一般的な診療機器の購入に加え、PETやガンマナイフ、MRI、CT、SPECT、DSA、EBIS、超音波カラードップラーシステム、アルゴンプラズマ凝固機、超音波メス、Xナイフ、体外衝撃波結石破砕治療機、線形加速器など国際的な先進医療機器も導入してある。
華山病院は主に34個診療科と医療技術部門を設定してあり、特色ある学科が多い病院である。診療科の中で神経内科や、脳神経外科、皮膚科、手外科、中西医融合、循環器内科、感染症内科、脊柱と関節外科、腎臓内科、泌尿器外科、腎臓移植科、膵外科、乳腺外科、内分泌内科、職業病とリウマチ内科、顔面外科、放射線と核医学科、運動医学科、リハビリテーション科などは全国で有名な特色的な診療科であり、特に脳神経外科、手外科、中西医融合、泌尿器外科、神経内科、感染病内科と抗生物、腎臓内科、循環器内科、放射線と核医学科、一般外科は中国国家重点学科である。脳神経外科と手外科はさらに上海市先端学科と上海市臨床医学センターと命名された。
  華山病院は病棟のベッド数が1326床であり、高レベルの診療と高品質なサービスが患者から高い評価をもらった。それに、特色ある診療科は全国各地の患者にも人気があるため、毎年病院の外来と救急外来の患者さんは270万人以上であり、手術数は2.6万件以上であり、入院患者は4.7万人以上である。そのなか、50パーセントは全国各地から転院された難治病の患者である。特に、神経内科、脳神経外科、手外科、と皮膚科の比率はより高い。それに、病院の腎臓病透析センター、ICUは相当高等な規模と治療レベルを持つため、重症患者の治療率は90パーセント以上である。病院は1996年から「遠距離衛星診療センター」を設立し、衛星からの信号を通じて全国各地の患者に高品質の診療を提供する。
  患者の受診の便利性といろいろレベルの医療ニーズに応じて、病院は年中無休の制度を選択した上に、専門家外来や、難冶病診療センター、特別サービス部など制度を設定した。1989年病院は上海初の外賓病棟を開設した。外賓病棟は現在まで世界60ヶ国からの一万人近くの患者の診療を受け取った。外賓患者から信任をもらって、さらに1994年上海駐在の八国領事館に栄耀金牌を贈与された。それに、病院は海外医療機構と協力して相次ぎ眼病センター、伽玛医院、と高級病棟を成立した。
華山病院は大学付属病院として、大量の医療任務とともに、医学の科学研究と教育の任務も担任する。過去5年間、病院は省部級以上の成果45項、衛生部臨床重点項目4項、復旦大学“985”工程学科4項を獲得し、10個学科を国家教育部重点学科に評定され、病院の19個学科が医学博士号、32個学科が医学修士号を授与する資格を持ち、年間修士230名と博士210名ぐらいと医学部学生の教育を担当する。  
華山人は必ず「改革、奉献、創業、敬業」の華山精神を持ち続けて、将来に華山病院を「一流の管理、一流の技術、一流の設備、一流のサービス」の上流総合病院に建設する目標のため、力と汗を惜しまず、努力をつづく。






 


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