Monday, September 20, 2010

環境変異

 サウラマスとヤマメ

 サクラマスは海へ行く。ヤマメは川にいる。ヤマメが海に行けばサクラマスになる。大きさはぜんぜん違うのにね。遺伝子は一緒。ヤマメ、アマゴは、それぞれサクラマス、サツキマスの河川残留型(陸封型)に対する呼称である。

 サカハチチョウも春に羽化するか夏に羽化するかで、大きさや模様が違う。

成育する環境で変異する。遺伝しない。


Friday, September 10, 2010

心臓移植における免疫抑制剤

標準的三薬併用療法 (standard triple therapy)

1。カルシニューリン阻害剤
  シクロスポリン タクロリムス

2。核酸合成阻害薬
  ミコフェノール酸モフェチル (MMF)
  アザチオプリン

3。ステロイド



標準的三薬併用療法 (standard triple therapy)の副作用
 感染症
 悪性リンパ腫

 タクロリムス(腎障害、糖尿病)


リソゾーマー (トランスフォーマーじゃあるまいに)

センターのO氏が自らをリソゾーマーと呼んだ。

ライソゾーム病の治療
1。臓器移植:Fabry disease
2。骨髄移植:MPS I, II, MLD, GLD, Gaucher, Niemann-Pick, NCL
3。酵素補充療法:ADA, Gaucher, Fabry, MPS
4。低分子治療:基質抑制治療 (Gaucher), シャペロン治療 (Gaucher, Fabry)
5。細胞治療:
6。遺伝子治療 2010年夏 AAV vector-based therapy towards Pompe
2009年 Lentivirus-based therapy towards adrenoleukodystrophy


Pompe: 台湾で新生児スクリーニングが行われ、23万人中5名発見。早期治療により、Pompe患者は全例生存、歩行可能。早期診断での早期治療が重要。


Tuesday, September 7, 2010

公益のために指針違反は許されるか。

新聞記事を改変して記載。

xxした行為が公益目的に照らして正当行為かどうかの論争。

公益目的を理由に、本来なら指針に触れる行為が認められる余地があるのか。xxがいかに公益を目的とした正当なものであったとしても、許容される限度を逸脱しており。。。


法律論ではなく、正義にかなうのかという側面から考えると。
xxよりxxに対する指針違反の方が善として優先される可能性もある。形式的に指針違反でも正義にかなう、ということはあり得る。指針は社会を運用するためのルールであるが、すべてをカバーできるというわけではない。問題となった行動が本当に正義であれば、指針違反として扱わないという選択肢もある。

目的のための手段は正当化されるのか。古くて新しい問題を社会に投げかけている。


Monday, September 6, 2010

自分のiPS細胞について

 研究室の皆さんへ(次回のミーティングで話します)。

 杞憂とは思っておりますが、自分のiPS細胞は作らないでください。免疫不全動物へ移植する場合や細胞を培養する過程で、(間違って)自らの体内へ混入させた場合拒絶されません。奇形腫ないしはそれに連関する腫瘍ができる可能性を否定できません。他人のiPS細胞の場合は、拒絶されることになりますので、ゼロリスクとは申しませんが心配はありません。

 倫理的に自分のiPS細胞をつくるのであれば許されるだろうと考える方がいるかもしれませんが実験上の問題で危険です。杞憂とは思いますが念のため。