Tuesday, April 14, 2009

夜泣きの子どもへの対策

下の新聞記事を見て、自分が昔に主張していたことに関連していると思いました。長いけど、昔の投稿を再掲します。その下に新聞記事を貼り付けます。

 3ヶ月を過ぎて,1歳までまでの赤ん坊の夜泣きはすざましいものがある.よくもここまで泣くことができるなというくらい泣く.時々,裏声になっていたりしてせつなくきこえてくる.あまりにせつない声をだすので逆に義母や妹は笑い出すくらいだ.よくみると声だけで涙を流していないことも多い.

 ここでは,どうやったらこの夜泣きをしないようになるのかをいくつかの経験から紹介したい.夜泣きをやめさせるというのは同時に夜寝かしつける技術とも関係しており,一回おぼえたらやめられない.もっとも,多くの日本にいる親は一回の子育てで終わるが,その一回だって大変だ.夜寝かしつけるには,寝るまで添い寝をしてやって,本を読んであげるという親を知っている.それはそれで楽しいのだろうけど,毎日の義務であって疲れている時にはつらいし,添い寝をしないとねてくれない.ここに紹介する父親のための方法を知れば,子供の部屋の布団の中に子供をいれて後はテレビのある部屋に戻ればいい.

 一言でいえば子供を自立させることである.別な言葉で言えばあきらめてもらうことである.親を頼らず,寝る時はひとりであることを自覚してもらう.

 夜泣きの担当はだいたいどの家も母親であるが,これは基本的に間違いである.社会的に問題があると言うのではなく,夜泣きをやめさせるのに母親の出現はまず逆効果である.父親がやるべきである.これは社会的に父親がやるべきとか,生物学的に母親がやるべきであるとかいう問題ではなく,方法として父親がやった方が効果が高い.これは,父親が元来育児に参加する傾向が少ないからである.逆に育児によく参加する父親ではここに紹介する方法は効果がない.でも今の日本のビジネスマンは大部分,育児に参加していないでしょうから,過半数の方に役に立つ.
 
 まず,大事なことは,赤ん坊は別の部屋に寝てもらうことである.できれば両親の生活の音が聞こえない場所がいい.そんな部屋なんてないと言う方(1Kの住居にすんでいたり,もうひとつの部屋がとれない場合は,残念ながらあきらめることになります.ごめんなさい.)別の部屋に連れていってそこに寝かせて,親は自分の部屋に戻って下さい.さあ,これからがたいへんである.あなたの赤ん坊は100%泣く.泣くなんて生やさしいものではなく,泣き叫ぶ.全力で泣くのでその声は家中にひびきます.ここからがあなたの出番である.泣きさけんだって死ぬことはないので,部屋のドアの隙間からのぞくだけで相手をしてはいけない。大事なのは、「忍耐」であってほかにない。

 出番と言っても,起きるだけである.おきて様子を見ます。泣いているときがどのような状態かを見極め、問題がなさそうであれば、ほっておく。うんちのときは、とりかえてあげたほうがいい。お腹がすいてそうなときは、ほっておく。1時間から2時間泣き続けると、諦めてねる。または、あきらめて静かになる。それまで、親はがまんする。がまんできるかどうか、それがむずかしい。本当に辛い。しかし、1週間我慢すると、赤ん坊は夜泣きも全くしなくなり、お乳も要求しなくなり、朝までぐっすり寝る。一週間もやってられないかもしれないが、実際は3日目くらいから楽になる。

 がまんすると言っても、生やさしいものではない。赤ん坊がはいはいできるようになっていると扉の所までやってきて、扉をどんどんとたたく。それをある意味で無視する訳だから、自分が鬼であるかのような気がする。しかし、良く考えれば、赤ん坊だって規則正しい生活で快眠できれば、最高である。優しさは、ここでは逆効果と思っていただいて間違いない。

 この方法は生後どのくらいから、有効か。結構早い段階から、有効であり、生後3週間から行う人もいる。私どもは始めるのがおそいので(6ヶ月くらい)、始めるときはたいへんである。この件に関しては、妻とも意見が異なる。この方法がたいへん有効であり、赤ん坊の快眠に必要であることを認めているくせに、夜泣きをするとお乳を与えてしまう。一回お乳を与えると、かなりの確率で次の日も夜泣きをする。妻は疲れていると、夜中の育児は夫の仕事だと言って、寝てしまう。誠にいいかげんなことだ。

 現在、4人目の子育てを妻がしているが、これが最後の子育ての予定である。いずれもこの方法でどの子供も添い寝はしない。布団の中に赤ん坊を入れて、後は自分の部屋へ戻ればいい。赤ん坊は泣きもせず、おきていることもあるが、ちょっとの時間でねてしまう。赤ん坊が慣れてしまうと、父親である私の顔を見ると、寝にいくものと決めてかかるような態度を示す。習慣とはおそろしい。母親の顔を見るとお乳よこせだの、あやせだの、抱けだの、泣き始める。赤ん坊は相手を見て態度をかえる。

 ここに紹介した方法は,気がついた方がいるかもしれないがオリジナルではない.すでに多くの場所でかかれているし,米国西海岸で半分は教わって来た技術である.

 妻がこの方法は女性には不人気になると予言する。それなら、そうでいい。興味がある人だけが試してみればよい。昼間働いて、夜中に赤ん坊に泣かれた経験がある方は、わかるはずだ。「うずきゅうめいがん」で夜泣きが治るならそれはそれでいい。若い父親の福音となると信ずる。

 僕自身も一人ッ子で兄弟がなく,添い寝を要求し,親か祖父母がいなければ,子供でも夜中の3時まで寝ることができないこともあった.子供は本来は眠たいのに,ひとりだと寝ることができないとは悲しい.子供は結構,一日中遊んで疲れているんだ.




人模様:赤ちゃんにはもっと睡眠を--ジョディ・A・ミンデル
 小児の睡眠障害研究に取り組む米セントジョセフ大のジョディ・A・ミンデル教授(46)が来日し、「日本の赤ちゃんにもっと睡眠を」と訴えた。

 ミンデル教授らが昨年16カ国・地域で実施した調査によると、0~3歳児の平均睡眠時間は日本が11時間37分で一番短く、「赤ちゃんを寝かせるのが大変だ」と思っている親の割合も28%と最も多かった。一方で、「自分の赤ちゃんの睡眠に問題がある」と思っている親はアジア各国平均が54%なのに対し、日本は20%に過ぎず、「驚かされた」と言う。

 赤ちゃんを十分寝かせるコツは、毎日同じ時間に眠るよう生活を管理し、風呂やマッサージなど眠るための儀式を作ること、自発的に眠る習慣をつけることだという。「寝かしつけられるより自分から眠った方が、夜中に起きる回数が少ないことが調査で分かっています」

 金融危機以降、アメリカでは大人の睡眠時間が減少傾向にある。「子供の睡眠にまで危機を波及させないよう、各家庭でしっかりと対策を」【上杉恵子】


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