最近ブログの更新がないんだよね。複数人の方々からご指摘を受けた。二つの理由があって、ひとつは「研究費申請を優先している。」、ふたつめは「読む方が多くなって、臆病になっている。」。もうひとつあった。テレビ好きで、録画してあるテレビを一生懸命視聴している。
以下のセミナーに参加できなかった。とても残念。
日時: 平成23年11月30日(水) 15:00~16:00
場所: 研究所2階セミナールーム
演者: 自治医科大学 医学部 薬理学講座 環境毒性学部門・助教
三瀬 名丹先生
演題: ES細胞とEG細胞の相似点と相違点から考えるエピジェネティクス制御
要旨:胚性幹(ES)細胞は胚盤胞期胚に由来する幹細胞である。一方、胚性生殖(EG)細胞は形態的にはES細胞によく似ているが、発生中の胚の始原生殖細胞(PGC)に由来する。両親から受け継いだインプリント遺伝子のDNAメチル化が消去された12日目胚のPGCからもEG細胞は樹立できるが、このEG細胞は生殖系列に寄与できない。我々は、様々な遺伝子型を持つES細胞と、12日目胚のPGCからEG細胞を新規に樹立し、その発現解析とDNAメチル化を中心にエピジェネティックな解析を行ってきた。発現プロファイルや繰り返し配列におけるDNAのメチル化からはES細胞とEG細胞は区別できなかったが、インプリント遺伝子群のメチル化については、両者で全く異なり、ES細胞が体細胞型だったのに対して、EG細胞では完全にメチル化が失われていた。こういった、ES細胞とEG細胞における相似点と相違点の解析から、DNAメチル化の制御について議論したい。
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