Wednesday, July 29, 2009

心筋誘導 of iPS

研究会で、FLK1とBraTの発現が強い、顔面痙攣(25)に興味をもって下さいました。

棒付きキャンデー(18)と足指爪先(27)は、EBにした際にSox17の発現が高い。



Wikipediaからのコピー
According to human and mouse genome nomenclature, brachyury now has the symbol and gene name T although brachyury is maintained as the gene description. The mouse T gene was cloned by Bernhard Herrmann and colleagues (Herrmann et al., 1990) and proved to encode an 436 amino acid embroynic nuclear transcription factor. T binds to a specific DNA element, a near palindromic sequence TCACACCT through a region in its N-terminus, called the T-box.







Sunday, July 26, 2009

Neural crest regulatory network story --- by Dr Marianne Bronner-Fraser---

Neural crest enhancer cascade

Neural crest-derived cells differentiate into melanocytes, autonomous nerve, calvaria bone, and teeth. 頭蓋の間葉系幹細胞と骨髄間質細胞は、神経堤由来ってこと。

I. Cytokines: Wnt, BMP, FGF.

II. Border-specifier gene: Msx1/2, Pax3/7, Zic

III. Neural crest specifier gene: Slug/snail, FoxD3, SoxE

siRNAでknock downさせて、ネットワークを決めていた。


Thursday, July 23, 2009

vivo原理主義者

 尊敬する方が、自身の研究姿勢から自身をvivo原理主義者と呼んでいた。良い意味でも悪い意味でもそのように考えているとおっしゃっていたけど、私からすると良い意味でしかない。vivo研究は、良い意味で贅沢である。

 vivo原理主義者って、みんな、元々はそうだよね。ただ、個体研究をするところまで行きつかないのがあるから、生化学、シグナル、転写っていうところを粛々と進めていっているんだよね。そういう意味では、幹細胞研究も試験管内で細胞を利用して、将来のvivo研究に行きつくための手段と考えている方もいる。


やけっぱち

 高橋氏のご講演を拝聴した。24遺伝子を入れたときに、「やけっぱち」といったところが印象的。24遺伝子を導入するなんて、考えつかない。

 ヒトのiPS細胞を6歳から81歳の方から作製したと言っていた。25人から作製したらしい。すごい。

 ヒトのiPS細胞を「ウォーリーを探せ」に例えたのが面白かった。

 

 


Wednesday, July 22, 2009

人工産物

 ここのタイトルの「間葉系幹細胞と骨髄間質細胞」は、元々の意味は生体内において使用していたであろうし、そうあるべきだ。しかし、私は、この二つを扱うときはいつも培養した後の細胞を使用している。培養したって、元々の形質は保持されるから問題ないって考えは正しいのが、やはり培養器の中の細胞は人工産物である。

 そういう意味では、ES細胞は人工産物である。そもそもは内部細胞塊の細胞である。iPS細胞も当然人工産物である。

 幹細胞の特徴のひとつである自己複製は、細胞株であれば元々の状態を保持したまま自己複製するので培養細胞の場合は当たり前ってことになる。細胞株でなくても、初期培養、それを継代した培養でも自己複製するので幹細胞の特徴を持ってしまう。こう考えると「増える」培養細胞はみんな幹細胞の特徴である自己複製を行う。

 人工産物の研究は、マウスES細胞が発生学に使用できるから注目されている訳であるが、ヒトES細胞の場合はだいぶその意味は異なる。だいたい発生学研究に使用できる訳ではない。そう考えるとマウスES細胞はともかく、ヒトES細胞研究は人工産物を対象にした研究ってことになる。

 自己複製というからには、複製後に細胞の性質は変化してはいけない。


細田さんから頂戴した部分日食の写真(東京)


曇っていたので、肉眼で部分日食を見ることができました。


Monday, July 20, 2009

Egg sharing

 ISSCRの倫理に関するセッションを聴いてきました。倫理のワークショップに出席するのは、初めてでした。独特の雰囲気がありました。ISSCRなので聴衆は少なかった。発表者はいずれも英国からいらした方で、発表者自身も強調していたが、Egg sharingというテーマになると女性が支配し、決定することになるということである。Who decides?という問いにThe womanという答えになっている。新しいエビデンスはたいへんに参考になった。一方、倫理学の分野にはおらないものの、わたし自身が倫理の分野に土地勘を有しているせいか、発表自体に新たな考えはなかったように感じた。新たな考え方の枠組みが出せずにいるように感じた。議論することは重要であるが、新たなパラダイムを提示できない場合、その決定は、当たり前で恐縮だが相対的であり、政治的・行政的であり、裁量の余地が残るところがあり、時間的な制限を考えると同じレベルまで到達するまでの時間を鑑みるととても参加できず、専門家に任せることが一番良いと思っている。時間的な制限とは、残りの研究時間のことである。

www.hfea.gov.uk
上記のサイトは、The Human Fertilisation and Embryology Authority、the UK's independent regulator overseeing the use of gametes and embryos in fertility treatment and researchのものである。









Saturday, July 18, 2009

ニコチンの血中濃度

Kawakita氏の論文についてです。in vitroのヒト軟骨細胞については、タバコ を吸った時の10倍の濃度で実験しており、急性実験になっております。in vivoの実験は、慢性実験で血中濃度はタバコを吸った時と同じ程度と思われます。あんまり濃いとマウスが飲めない。評価は高かったな。



Saturday, July 11, 2009

ESE-3, an Ets family transcription factor, is up-regulated in cellular senescence.

Antonioと17年ぶりに会った。ESE-3, an Ets family transcription factorの話をしたり、診断システム構築の話を聞いたり、病気の話を聞いたりした。Wilson病ではなく、なんだったかな。

ESE-3の転写調節領域の研究をしているって。SNPでの検討をしているって。子宮頸がんや乳がん、肺癌で見ているって。Mucoepidermoid cancerで見ているって。

タイトルの通りであれば、ESE-3をsiRNAでダウンレギュレートさせれば、premature senescenceを防ぐことができるのかな。もう、著者達がやっているだろうけど。そうだとすると私はpremature senescenceとreplicative senescenceを防ぐことができる二つの候補遺伝子を知っていることになる。

John WestwickもFRETシステムで、低分子化合物のスクリーニングをしていると言っていた。多くの製薬会社が興味を持っていると言っていた。MAPKとMAPKKがシグナル伝達し、空間的に近くによると光り出すという系だそうな。そんなようなシグナル伝達系を600種類をいっぺんに見るためのデバイスを持っていて、本人はCEOなんだと。

Gaudieの建築を見ながら、ずっと話していたので、モデル(建築と生物学では全く意味が異なるが)の重要性を強く感じた。ガウディーはたくさんのモデルを作成し、多くの建築家や彫刻家が今も建築を続けているというとても素晴らしいものであった。

デビッド(UCSDの医学部長)はJillと別れ、ジョンはデーナと別れ、アントニオはアンナと別れたと言っていた。スコットはNorth Carolinaにいるって。


CD146 is a good marker for MSCs--- by Dr Bianco---.

バルセロナの学会で、CD146が一番マーカーとしていいとBianco博士が言っていた。英語の発音がとても良い方でした(イタリア人か?)。

Wikipediaからのコピーを貼り付けます。
CD146 also known as the melanoma cell adhesion molecule (MCAM), is a 113kDa cell adhesion molecule currently used as a marker for endothelial cell lineage. In humans, the CD146 protein is encoded by the MCAM gene.

Its function is still poorly understood, but evidence points to it being part of the endothelial junction associated with the actin cytoskeleton. A member of the Immunoglobulin superfamily, it consists of five Ig domains, a transmembrane domain, and a cytoplasmic region.

MCAMの最初のMがmelanomaとは知らなかった。Cell Stem Cell誌の総説を読んでいるときは、MesenchymeのMだと思っていた。それと学会の最初にCell Stem Cells誌のインパクトファクターが16を超えていると言っていた。すごいね。MSCのマーカーって、Bianco博士も言っていたけど、他の幹細胞と比べるとアッセイが難しいよねl


Monday, July 6, 2009

胎盤に由来する細胞の心筋分化

Chorion Laeve = Smooth chorion: 羊膜の胎児が存在しない側で、繁茂絨毛が変性して平滑になったところ。

Chorion Frondosum = Villous chorion (bushy chorion)

一番、心筋分化するのは、Chorionic plate (絨毛板)です(Okamoto, et al.)。


Wednesday, July 1, 2009

Heat shock-induced differentiaiton of human EC cells

7年前の話です。夏にクーラーが故障し、室温が37度を超えました。培養のインキュベーター内にいる細胞がHeat shock状態になってはいけないので、扇風機と氷で一生懸命冷やしました。37度を超えることなく、細胞たちは無事でした。

以下の論文で記載したように熱ショックで分化するとかの変化が起こるのを知っていたので、必死にインキュベータ周辺を風を送って、冷やしました。懐かしい思い出です。

Heat shock induces differentiation of human embryonal carcinoma cells into trophectoderm lineage. Maruyama T, et al., Exp Cell Res. 224(1):123.