Sunday, February 20, 2011

多分化能を示すたのめ分化誘導剤である脱メチル化剤が、高リスクMDSの治療に。

 骨髄異形性症候群の治療はこのブログと関係がないじゃないかという方。また、このブログはいいかげんで何でも書いたり、メモ書きになっていたりするから、本人が興味を持っているだけはないかという方もいるかもしれません。

 脱メチル化剤 5-aza-cytidineは、昔(1985年)から分化誘導剤として私は使用してきた。ランダムな脱メチル化剤なので、多分化能を示すことに使える。また、前脂肪細胞に脱メチル化剤を使用するととても大きな脂肪滴を有する脂肪細胞がでてくる。

 その脱メチル化剤がMDSの薬として使用でき、高リスクMDSでの生存期間を延長できるから同種移植を実施できない例では第一選択薬になりえるらしい。全生存期間が1年から2年になるくらいらしい。治癒をもたらす治療は同種移植だけだそうだ。

 再生医療で、移植前に細胞に5-azacytidineの前処理することで骨格筋分化を起こし、筋ディストロフィーのモデルマウスに移植してきた。その時の分化誘導剤として使用してきた5-azacytidineが実際に薬として販売されている意義は大きい。骨髄間質細胞の多分化能を示すときにも、5-azacytidineを使用してきた。


Systematic (IUPAC) name: 4-amino-1-β-D-ribofuranosyl-1,3,5-triazin-2(1H)-one
Synonyms:5-azacytidine

Wikipediaより(ちょっと改変)
Azacitidine (INN) or 5-azacytidine, sold under the trade name Vidaza, is a chemical analogue of cytidine. Azacitidine and its deoxy derivative, decitabine (also known as 5-aza-2′deoxycytidine), are used in the treatment of myelodysplastic syndrome. Both drugs were first synthesized in Czechoslovakia as potential chemotherapeutic agents for cancer (ref. below).

Cih??k A (1974). "Biological effects of 5-azacytidine in eukaryotes". Oncology 30 (5): 405–22.


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