Saturday, October 20, 2012

AsiaCord 2013

"New Perspectives in Mesenchymal Stem Cell Research"

April 19 (Fri) to 20 (Sat), 2013
Kobe, Japan


「間葉系幹細胞研究の新規展望」というシンポが神戸で開催される。間葉系幹細胞それに骨髄間質細胞といえばこのブログは乗るでしょう。ポスター発表に向けての準備をしなくては。


Tuesday, October 16, 2012

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Web上の情報をコピペ

アドレスは以下

そのページの一部。
3.「生命のはじまり」に関する中世から現代までの
カトリックの見解
はじめて神学的に胎児の生命を認識し中絶を否定する見解を示したのは古代
キリスト教最大の神学者・アウグスティヌスである4)。彼は、上述の創世記の
一節(「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ」(創世記1:28))から、出産がセ
ックスの目的であり、その場合においてのみセックスが許される、と考えた。
したがって、中絶はセックスの唯一の目的を阻むが故に罪深い行為と考えたの
である。この見解が中世、そして現在にいたるまで影響し、カトリックにおい
て中絶に対する批判的見解が形成されていったと考えられている5)。
次に神学的に整理したのは中世最大のカトリック神学者といわれるトマス・
アクィナス6)である。基本的にはアウグスティヌスを踏襲しているが、具体的
「いつから生命がはじまるのか」について言及した点で注目できる見解を述
べている。曰く、「男の胚には受精後40日目に、女の胚には受精後90日目に神が
“魂”を吹き込む」と。


OAの患者から得た軟骨細胞は、特徴的な体細胞変化を起こしている。

OA由来の軟骨細胞は、染色体の7番だかがトリソミーになっているらしい。一定の傾向があり、染色体の7番が35%にトリソミーとして検出された。この話は驚きではないか。

Osteoarthritis Cartilage. 2004 Dec;12(12):982-5.
FISH analysis revealed that 46% of OA patients had numerical abnormalities of chromosomes 7, X or Y. An extra chromosome 7 (trisomy 7) was present in 35% of patients with chromosomal aberrations. All males with OA lost the Y chromosome while 15% of the women had loss of one chromosome X (monosomy X). Trisomy 7 was associated with hip OA (p=0.019) and advanced OA according to the Kellgren and Lawrence classification (p=0.05). None of the 11 controls showed abnormalities in the chromosomes analyzed.

Cancer Genet Cytogenet. 2001 Nov;131(1):19-24.
Analysis of the distribution and frequency of trisomy 7 in vivo in synovia from patients with osteoarthritis and pigmented villonodular synovitis.
Osteoarthritis (OA) and pigmented villonodular synovitis (PVNS) are disorders associated with trisomy 7.



ダイレクト・リプログラミングは、リプログラミングか?

ダイレクト・リプログラミングは、前項のリプログラミングと比較すると

1.外来遺伝子はサイレンシングを受けない。
2.内在遺伝子の発現はあるのかもしれない。

リプログラミングというより、ダイレクト・リプログラミングは外来遺伝子の過剰発現(overexpression)によるので、分化転換しているだけでリプログラミングというニュアンスとはちょっと違う。ただ、あんまり厳密に言えば、iPSしかリプログラミングは起きないという結論になってしまう。違うかな。



リプログラミングとは

iPS樹立の際に生じるリプログラミングは、

1.外来遺伝子のサイレンシング。
2.内在遺伝子の発現開始。
3.TERT遺伝子の発現。

もうひとつ。
1. 親株に比較してのゲノム安定性。証明しにくいけど。



一緒に写真を撮ってもらえば良かったな。

6月の学会で写真を撮影させていただいたJohn Gurdon博士。ノーベル賞おめでとうございます。

Could I take a photo of you, please? とお願いしたのですが、その後に with meと言えば良かったな。発表はエレガントで、遺伝子発現をRNAのコピー数で言っていた。なんともどうやって計算しているのかなと思っていたら、自分とこの研究室でも修士の学生がコピー数で発表していた。コピー数の方が絶対値の感じがしていいね。

John Gurdon博士のご研究は、「ゲノム構造は発生を通して変化しない。」ことを証明した方として理解していました。それだけじゃなくて、リプログラミングの概念も入っていたんだな。Gurdon博士はリプログラミングを意識していたかは別としてね。それはともかく、発表にサイエンスの香りがした。Facebook風に言えば、「いいね。」 ちなみにその後の演者は洪実博士。こちらも負けず劣らず良かった。やはり写真を撮らせてもらった。こちらも、「写真を撮らせていただいてもよろしいですか。」 はっきりと「一緒に写真を撮らせてください。」とお願いすればよかった。Gurdon博士にお願いすればシャッターを押してくれたかも。聴衆者は少なかったけど、皆熱かった。





Monday, October 15, 2012

昔の戦略でのまちがい

iPSを作りたいと10年前に思ったとしよう。前の職場でのことを思い出してみよう。文科省の特定班での話を思い出そうじゃないか。班長に言われたね、「何をやっているの(否定的な意味で、何の意味があるの)?」

思うこと。
1. TERTを入れるよね。
2. Oct-3/4を入れるよね。
3. 培地は、ヒト胎児性がん細胞に使用している培地を使うよね。

思わないこと。
1. 24個もレトロウィルスベクターで入れるなんて考えないよね。
2. 2個だっていっぺんに入れようと思わないよね。

そんでもって、今のところでの事実。
1. TERTを導入した細胞からはiPS細胞はできない。
2. Thomson博士のScience誌に発表された培地がベスト。

一般に科学的発見って、いずれ誰かが発見するって言われているけど、山中博士のiPSはどうだろう。山中氏がいなかったら、今でもできなかったんじゃないかな。リプログラミングっていう発想があったんだろうか。c-mycが入れば不死になるから、TERTは不要っていうけど、本当に10年前にそんなふうに思えただろうか。導入した遺伝子がサイレントになるって、山中氏も思っていたかな。Weintraub博士のMyoDは、過剰発現で誘導し、その発現が下がることなく、骨格筋に分化する。TERTを一生懸命導入して、Oct-4/3を導入してという戦略は間違いであった。


Tuesday, October 9, 2012

祝 山中教授ノーベル賞受賞!!

山中伸弥教授がノーベル賞を受賞した。おめでとうございます!! 医学生理学賞というのがいいね!! その昔、英文手紙の例を集めた本があり、お祝い状(Letters of Congratulations) が例として挙げられていた。これって必要かなと思ったけど、折角の機会なのでコピペします。

Congratulations on being awarded the Nobel prize
Your work is a source of inspiration to all

だけど実際には山中氏は日本人なので日本語で送ればいいね。以下が送付した文面。知り合いでもないのにお祝いメールを送付したと思われると癪なので、その下にiPS研究を発表する前にやりとりしたメールを添付します。マウスのiPS を発表したのが2006年(Takahashi K, Yamanaka S. Cell. 2006 Aug 25;126:663)だから、お祝いメールを送っても変ではないよね。2005年の頃のやりとりが役に立ったのだと嬉しいな。いや、きっと役に立っているはずだ。





<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>     by 0 with SMTP;24 Sep 2005 13:05:16 +0900    Message-ID:<054c01c5c0bd$2ab00da0$0c01a8c0@SHINYA>    From: "Shinya Yamanaka"<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之<t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    Subject: お願い    Date: Sat   24 Sep 2005 13:05:14 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;     charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        国立成育医療センター研究所    生殖医療研究部    部長    梅澤 明弘先生 御机下        先日はヒト胎児性腫瘍由来の細胞株のRNAをお送り頂き、まことに有り難うございました。    同サンプルは極めて有用で、とても感謝しております。    さて、現在消化器内科からこちらに来ております大学院生が、ヒト消化器癌細胞におけるECATの発現を見ております。RT-PCRでは定量性に限界があり、またトランスクリプトの大きさも見られないためノザンブロットによる解析を考えています。そこで大変あつかましいお願いではあるのですが、細胞そのものを使わせて頂くことはできないでしょうか。大変に貴重な細胞でありますので、もちろん共同研究としてお願いしたいと考えております。    お忙しいところ申し訳ありませんが、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。        山中伸弥 拝       =====================================================    山中伸弥    京都大学再生医科学研究所    再生誘導研究分野    606-8507 京都市左京区聖護院川原町53    電話:075-751-3839 Fax: 075-751-4632    E-mail: yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp    Homepage:http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/rc02/index-j.html   ===================================================== 
           SatSep 24 16:28:56 2005   
 <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>     From: "ShinyaYamanaka" <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: "Umezawa   Akihiro"<umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之 <t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    References:<20050924041400.626B2CF09A@mail.nch.go.jp>    Subject: Re: ヒト胎児性癌細胞    Date: Sat   24 Sep 2005 13:32:43 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;      charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        梅澤先生    もの凄く迅速なご回答、感激致しました。担当者は    青井貴之(t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp    です。  お忙しい中、お世話になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。    山中伸弥               ----- Original Message -----     From: "Umezawa   Akihiro" <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    To: "ShinyaYamanaka" <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    Sent: Saturday   September 24   2005 1:54 PM    Subject: ヒト胎児性癌細胞           > 京都大学    > 再生医科学研究所    > 山中伸弥教授殿    >    > 台風が近づいており、風が強くなってきました.メールに記載されている細胞の件を承りました.    >    > ヒト胎児性癌細胞を送付します.共同研究にしていただけるとのことで、誠にありがたいことであります.担当となります研究員(大学院生)の方のお名前を教授いただければ、日程等を調整します.また、その際に何種類か存在する細胞のDNAチップの結果も送付できると考えております.    >    > 季節の変わり目で、涼しいというより寒い日もございます.どうぞご自愛専一のほど、祈りあげます.    >    > 国立成育医療センター研究所    > 梅澤明弘    >    >    >             SunSep 25 11:49:54 2005 
 
 <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>   by 0 with SMTP; 24 Sep 2005 17:34:51 +0900    Message-ID:<059301c5c0e2$d36746f0$0c01a8c0@SHINYA>    From: "Shinya Yamanaka"<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: "Umezawa   Akihiro" <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之<t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    References:<20050924065207.13521CF09A@mail.nch.go.jp>    Subject: Re: ヒト胎児性癌細胞    Date: Sat   24 Sep 2005 17:34:47 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;     charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        梅澤先生    有り難うございました。それでは何卒よろしくお願い申し上げます。    山中