Thursday, February 4, 2010

経営と研究(知的生産・製造)の分離

経営と現場(研究職)の分離
研究の世界にも、ハーバード大学のMBAを持ったような方が経営を行うことが期待される日がくるかもしれない。今は、スポンサーである社会から得られる税金で研究していて、資本(オーナー)は社会(日本国)である。そこから、資金提供を受け、科学・研究を行う。研究所では、研究を運営する側と科学者が一体化していることが多い。専門職である科学者が、地位が上がると、もともと専門ではない経営側に回ってしまうことで、本来実力を発揮できる研究職での活躍が限られてしまっているように私は見える。

比喩がむずかしいが、プロ野球選手がフロント(球団会社)の取締役になるになるような感じか。昔の
西武の根本氏のような例外はあれど、ほとんどの場合、野球選手は監督になったりコーチになったりその他の近くの分野での方が活躍できる。経営と現場は明確に分けられている。科学の分野は、米国でも分離されていなかった。評議委員会(委員に金持ちのGreg Lucier氏やBurnham氏がいる委員会)のようなものがあって、科学者あがりの所長(John Reed氏)が監視されている程度だった。

ワークシェア

役人 (役を演じる人)(Role play)

専門職 versus 総合職

日本型雇用 versus 職務給

研究者・科学者にとっての、お客様(顧客)とはどなたなのか。顧客はいると思うんです。知的生産をしている訳ですので、その知的生産物を購入してくれる方々がいる(はずです)。いるはずだと思いこんでいるという錯覚とは思えません。科学が与えてくれた文明の利器で生活している訳ですから。ただ、具体的な成果が「役にたつ」のが時間軸上でラグがあるので、顧客が不明瞭なのかなと感じます。


goo辞書より(参考までに一部改変してあります)

経営と資本の分離
separation of ownership from management
コーポレート・ガバナンスの観点から、企業の所有(株主)と経営を分離する仕組み、考え方。
所有(株主)と経営(経営陣)を分離し、株主は経営を客観的に評価する立場で、経営の健全性を構造的に保とうということである。 経営と所有を分離することで、広範な資金調達が可能となり、人材も幅広く登用できる。その結果、多様な事業展開を効率的に進めるなどのメリットがある。具体的な方法には、株式公開などによる創業者一族の株式の割譲がある。


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