Saturday, January 16, 2010

骨髄に転移した前立腺がん、乳がん KGF/FGF7 (FGF-7)

病理解剖を仕事にしていた。前立腺がん、乳がんの患者様の解剖をした。比較的頻度が高くであったことに、原発巣ではがんが完治しているのに、脊椎(骨髄)に転移しているところでは全く抗ガン剤が効かず、がんが増殖し、転移していた脊椎が圧迫骨折していたりした。

骨髄の中にいる環境、すなわち骨髄間質細胞ががんの増殖を即しているんではないかと予想した。骨髄間質細胞が産生するKGF (FGF7) ががん細胞に働きかけ、増殖を促進し、結果として抗ガン剤の作用を阻害しているように見えるのではないかと考えた。この考えは間違っているのかもしれないし、正しいのかもしれないけど、将来検証することはない。論文を渉猟して現在の結論はどうなっているのかを教えてくださいと、友人にお願いしてみよう。


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