Wednesday, December 26, 2012

やりたいこと

---Quantification for cell validation---
決定
Epigenetic alteration distance (speed, density)
Genetic alteration distance (speed, density)





Epigenetic distance or epigenetic mutational distance at cell product

Genetic distance or genetic mutational distance at evolution and cell product


無題

学者役者芸者


Saturday, December 22, 2012

Publicにする気持ち

1.細胞は、公的細胞バンク。
2.遺伝子発現情報は、GEO (NCBI)。
3.結果のまとめは、論文(PubMed)。
4.遺伝子は理化学研究所。
5.遺伝子配列は、ncbi。
6.実験ノートは、今後の国内データベース。
7.臨床研究も、公的データベース。
8.メチル化データ(エピジェネティクス)は、ncbi。
9.ときどき、思うことやメモ書きは、このブログ。
10.ゲノム情報が今たくさん研究室内で蓄積されているけど、どのデータベースがいいんだろう。データ量が大きすぎて困る。ゲノムメチル化情報の最近のは大きすぎて困る。

細かいところは間違っているかもしれないけど。Publicにする気持ちって、そもそも損得にかかるインセンティブによるよね。Publicにした方が絶対得。

データを自分のところに残しておくと、どっか行っちゃうよね。わからなくなってしまう。データは公的なデータベースにアップしたほうが見つけやすい。検索しやすい。自分のコンピュータだとなくなってしまう。また、意味が分からなくなってしまう。


Tuesday, December 11, 2012

純度

「再生医療製品は低分子化合物や抗体医薬に比べると純度が高い。」と先達から教授いただいた。意味が不明であったが、よく聞くと低分子化合物では錠剤にする過程で安定剤や形状を保つために最終製品ではいろいろな物質を追加しているとのこと。そういう意味では再生医療製品は細胞成分(薬効成分)がほとんどだな。抗体医薬品の場合は、安定にするためにどういった物質を足しているのだろうか。先達の教えはあらまほしきものなり。


漢方薬

再生医療製品は、外科医の漢方薬という意見あり。漢方薬という感覚は、薬効成分が多種類(産生されるサイトカイン等)に及ぶことがあり、分かりやすいなと感心してしまった。漢方薬っぽくない、再生医療製品も多いけどね。


Thursday, November 29, 2012

MSCs

ファクト
・増殖できる
・大量化できる
・分化できる
・タンク
課題
・分化装置ない
・10^9にするには。
・保存
・運搬
解決方法


京都の日本血液学会

日本血液学会も大きく変わったなという印象。20年前に参加した血液学会の記憶が蘇る。

MSCの治験を行なっている産業界の方との間に、共通の知り合いが多かった。Tで小児科で... 同業者なんだ。学会の副理事長から、MSCの純度に関する質問。もともと血液細胞の出身でマーカーと分化形質についてのこだわりあり。骨髄由来のMSCは骨形成能が強いけど、薬効があればいいのであって。

別の質問。One armでいいのかという質問。Placeboなしに関して、どのような理屈を立てるのかを聞きたいと質問していた。RCTを絶対というのはどうかという質問でもあるといいなおしていた。

世界的には治験で良い結果がでているよう。

そのセッションは、日本人も英語で発表でして、質問も英語でして、驚いたことは進行がとてもスムーズ。英語にみんな慣れているな。20年前では考えられない。




Wednesday, November 28, 2012

Bianco, Paolo

血管のすぐ外側にあるMSC (BM and muscle)

Muscle-derived CD146 (M-CAM)-positive cells
What a vast literature refers MSC.
"M" refers "Melanocyte".


Wednesday, November 21, 2012

三番目の演者

京都大学のM先生。ご講演は、骨髄間質細胞の造血へのコントリビューション。とても良かった。

話をしたら、KUSA-A1細胞のことを知っていると言ってくれた。J Cellular Physiologyの論文について言及していただいた。ありがとう。私は褒められて伸びるタイプです。


有意差

1. 統計での有意差は、科学的!!なんだろうね。
2. 統計なくても、公知の薬効っていうのも重要だよね。あんまり強調すると怒られるけど。


Le Blanc博士

日本血液学会でのLe Blanc博士の話。

薬剤:同種骨髄間質細胞

対象疾患
1. GVHD
2. 出血性膀胱炎
質問は、出血性膀胱炎における同種骨髄間質細胞の作用機序。答は何だったか分からないくらいだったな。




Tuesday, November 20, 2012

講演



本日うかがった印象深い言葉

Molecular Biology of the Tissue (細胞環境による組織運命の変容)
Diseasome情報に基づく創薬
バースコホート(ニュージーランド・ダニーディン市) 1037人のバースコホート(Birth cohort、出生コホート) 1972年4月1日から1973年3月31日
同義置換SNPが疾患と関連。





Saturday, October 20, 2012

AsiaCord 2013

"New Perspectives in Mesenchymal Stem Cell Research"

April 19 (Fri) to 20 (Sat), 2013
Kobe, Japan


「間葉系幹細胞研究の新規展望」というシンポが神戸で開催される。間葉系幹細胞それに骨髄間質細胞といえばこのブログは乗るでしょう。ポスター発表に向けての準備をしなくては。


Tuesday, October 16, 2012

Copy and Paste

Web上の情報をコピペ

アドレスは以下

そのページの一部。
3.「生命のはじまり」に関する中世から現代までの
カトリックの見解
はじめて神学的に胎児の生命を認識し中絶を否定する見解を示したのは古代
キリスト教最大の神学者・アウグスティヌスである4)。彼は、上述の創世記の
一節(「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ」(創世記1:28))から、出産がセ
ックスの目的であり、その場合においてのみセックスが許される、と考えた。
したがって、中絶はセックスの唯一の目的を阻むが故に罪深い行為と考えたの
である。この見解が中世、そして現在にいたるまで影響し、カトリックにおい
て中絶に対する批判的見解が形成されていったと考えられている5)。
次に神学的に整理したのは中世最大のカトリック神学者といわれるトマス・
アクィナス6)である。基本的にはアウグスティヌスを踏襲しているが、具体的
「いつから生命がはじまるのか」について言及した点で注目できる見解を述
べている。曰く、「男の胚には受精後40日目に、女の胚には受精後90日目に神が
“魂”を吹き込む」と。


OAの患者から得た軟骨細胞は、特徴的な体細胞変化を起こしている。

OA由来の軟骨細胞は、染色体の7番だかがトリソミーになっているらしい。一定の傾向があり、染色体の7番が35%にトリソミーとして検出された。この話は驚きではないか。

Osteoarthritis Cartilage. 2004 Dec;12(12):982-5.
FISH analysis revealed that 46% of OA patients had numerical abnormalities of chromosomes 7, X or Y. An extra chromosome 7 (trisomy 7) was present in 35% of patients with chromosomal aberrations. All males with OA lost the Y chromosome while 15% of the women had loss of one chromosome X (monosomy X). Trisomy 7 was associated with hip OA (p=0.019) and advanced OA according to the Kellgren and Lawrence classification (p=0.05). None of the 11 controls showed abnormalities in the chromosomes analyzed.

Cancer Genet Cytogenet. 2001 Nov;131(1):19-24.
Analysis of the distribution and frequency of trisomy 7 in vivo in synovia from patients with osteoarthritis and pigmented villonodular synovitis.
Osteoarthritis (OA) and pigmented villonodular synovitis (PVNS) are disorders associated with trisomy 7.



ダイレクト・リプログラミングは、リプログラミングか?

ダイレクト・リプログラミングは、前項のリプログラミングと比較すると

1.外来遺伝子はサイレンシングを受けない。
2.内在遺伝子の発現はあるのかもしれない。

リプログラミングというより、ダイレクト・リプログラミングは外来遺伝子の過剰発現(overexpression)によるので、分化転換しているだけでリプログラミングというニュアンスとはちょっと違う。ただ、あんまり厳密に言えば、iPSしかリプログラミングは起きないという結論になってしまう。違うかな。



リプログラミングとは

iPS樹立の際に生じるリプログラミングは、

1.外来遺伝子のサイレンシング。
2.内在遺伝子の発現開始。
3.TERT遺伝子の発現。

もうひとつ。
1. 親株に比較してのゲノム安定性。証明しにくいけど。



一緒に写真を撮ってもらえば良かったな。

6月の学会で写真を撮影させていただいたJohn Gurdon博士。ノーベル賞おめでとうございます。

Could I take a photo of you, please? とお願いしたのですが、その後に with meと言えば良かったな。発表はエレガントで、遺伝子発現をRNAのコピー数で言っていた。なんともどうやって計算しているのかなと思っていたら、自分とこの研究室でも修士の学生がコピー数で発表していた。コピー数の方が絶対値の感じがしていいね。

John Gurdon博士のご研究は、「ゲノム構造は発生を通して変化しない。」ことを証明した方として理解していました。それだけじゃなくて、リプログラミングの概念も入っていたんだな。Gurdon博士はリプログラミングを意識していたかは別としてね。それはともかく、発表にサイエンスの香りがした。Facebook風に言えば、「いいね。」 ちなみにその後の演者は洪実博士。こちらも負けず劣らず良かった。やはり写真を撮らせてもらった。こちらも、「写真を撮らせていただいてもよろしいですか。」 はっきりと「一緒に写真を撮らせてください。」とお願いすればよかった。Gurdon博士にお願いすればシャッターを押してくれたかも。聴衆者は少なかったけど、皆熱かった。





Monday, October 15, 2012

昔の戦略でのまちがい

iPSを作りたいと10年前に思ったとしよう。前の職場でのことを思い出してみよう。文科省の特定班での話を思い出そうじゃないか。班長に言われたね、「何をやっているの(否定的な意味で、何の意味があるの)?」

思うこと。
1. TERTを入れるよね。
2. Oct-3/4を入れるよね。
3. 培地は、ヒト胎児性がん細胞に使用している培地を使うよね。

思わないこと。
1. 24個もレトロウィルスベクターで入れるなんて考えないよね。
2. 2個だっていっぺんに入れようと思わないよね。

そんでもって、今のところでの事実。
1. TERTを導入した細胞からはiPS細胞はできない。
2. Thomson博士のScience誌に発表された培地がベスト。

一般に科学的発見って、いずれ誰かが発見するって言われているけど、山中博士のiPSはどうだろう。山中氏がいなかったら、今でもできなかったんじゃないかな。リプログラミングっていう発想があったんだろうか。c-mycが入れば不死になるから、TERTは不要っていうけど、本当に10年前にそんなふうに思えただろうか。導入した遺伝子がサイレントになるって、山中氏も思っていたかな。Weintraub博士のMyoDは、過剰発現で誘導し、その発現が下がることなく、骨格筋に分化する。TERTを一生懸命導入して、Oct-4/3を導入してという戦略は間違いであった。


Tuesday, October 9, 2012

祝 山中教授ノーベル賞受賞!!

山中伸弥教授がノーベル賞を受賞した。おめでとうございます!! 医学生理学賞というのがいいね!! その昔、英文手紙の例を集めた本があり、お祝い状(Letters of Congratulations) が例として挙げられていた。これって必要かなと思ったけど、折角の機会なのでコピペします。

Congratulations on being awarded the Nobel prize
Your work is a source of inspiration to all

だけど実際には山中氏は日本人なので日本語で送ればいいね。以下が送付した文面。知り合いでもないのにお祝いメールを送付したと思われると癪なので、その下にiPS研究を発表する前にやりとりしたメールを添付します。マウスのiPS を発表したのが2006年(Takahashi K, Yamanaka S. Cell. 2006 Aug 25;126:663)だから、お祝いメールを送っても変ではないよね。2005年の頃のやりとりが役に立ったのだと嬉しいな。いや、きっと役に立っているはずだ。





<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>     by 0 with SMTP;24 Sep 2005 13:05:16 +0900    Message-ID:<054c01c5c0bd$2ab00da0$0c01a8c0@SHINYA>    From: "Shinya Yamanaka"<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之<t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    Subject: お願い    Date: Sat   24 Sep 2005 13:05:14 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;     charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        国立成育医療センター研究所    生殖医療研究部    部長    梅澤 明弘先生 御机下        先日はヒト胎児性腫瘍由来の細胞株のRNAをお送り頂き、まことに有り難うございました。    同サンプルは極めて有用で、とても感謝しております。    さて、現在消化器内科からこちらに来ております大学院生が、ヒト消化器癌細胞におけるECATの発現を見ております。RT-PCRでは定量性に限界があり、またトランスクリプトの大きさも見られないためノザンブロットによる解析を考えています。そこで大変あつかましいお願いではあるのですが、細胞そのものを使わせて頂くことはできないでしょうか。大変に貴重な細胞でありますので、もちろん共同研究としてお願いしたいと考えております。    お忙しいところ申し訳ありませんが、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。        山中伸弥 拝       =====================================================    山中伸弥    京都大学再生医科学研究所    再生誘導研究分野    606-8507 京都市左京区聖護院川原町53    電話:075-751-3839 Fax: 075-751-4632    E-mail: yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp    Homepage:http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/rc02/index-j.html   ===================================================== 
           SatSep 24 16:28:56 2005   
 <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>     From: "ShinyaYamanaka" <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: "Umezawa   Akihiro"<umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之 <t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    References:<20050924041400.626B2CF09A@mail.nch.go.jp>    Subject: Re: ヒト胎児性癌細胞    Date: Sat   24 Sep 2005 13:32:43 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;      charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        梅澤先生    もの凄く迅速なご回答、感激致しました。担当者は    青井貴之(t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp    です。  お忙しい中、お世話になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。    山中伸弥               ----- Original Message -----     From: "Umezawa   Akihiro" <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    To: "ShinyaYamanaka" <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    Sent: Saturday   September 24   2005 1:54 PM    Subject: ヒト胎児性癌細胞           > 京都大学    > 再生医科学研究所    > 山中伸弥教授殿    >    > 台風が近づいており、風が強くなってきました.メールに記載されている細胞の件を承りました.    >    > ヒト胎児性癌細胞を送付します.共同研究にしていただけるとのことで、誠にありがたいことであります.担当となります研究員(大学院生)の方のお名前を教授いただければ、日程等を調整します.また、その際に何種類か存在する細胞のDNAチップの結果も送付できると考えております.    >    > 季節の変わり目で、涼しいというより寒い日もございます.どうぞご自愛専一のほど、祈りあげます.    >    > 国立成育医療センター研究所    > 梅澤明弘    >    >    >             SunSep 25 11:49:54 2005 
 
 <yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>   by 0 with SMTP; 24 Sep 2005 17:34:51 +0900    Message-ID:<059301c5c0e2$d36746f0$0c01a8c0@SHINYA>    From: "Shinya Yamanaka"<yamanaka@frontier.kyoto-u.ac.jp>    To: "Umezawa   Akihiro" <umezawa@1985.jukuin.keio.ac.jp>    Cc: 青井 貴之<t-aoi@frontier.kyoto-u.ac.jp>    References:<20050924065207.13521CF09A@mail.nch.go.jp>    Subject: Re: ヒト胎児性癌細胞    Date: Sat   24 Sep 2005 17:34:47 +0900    MIME-Version: 1.0    Content-Type:text/plain;     format=flowed;     charset="iso-2022-jp";      reply-type=original    Content-Transfer-Encoding:7bit    X-Priority:3    X-MSMail-Priority:Normal    X-Mailer:Microsoft Outlook Express 6.00.2900.2180    X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLEV6.00.2900.2180        梅澤先生    有り難うございました。それでは何卒よろしくお願い申し上げます。    山中      


Thursday, September 20, 2012

EBウィルス感染

生体肝移植 200例としましょう。

EB陽性は140例くらい。それは、プログラフ (Calcium Inhibitor)でT活性低下(CTL活性)による。プログラフから離脱できたのは2例。拒絶3例でその場合はステロイドパルス療法。

EBはB細胞に潜伏感染します。肝臓には類洞内リンパ球に感染している。in situ hybridizationで核内にEBを検出することで分かる。

Copy数 100 copy/microgram DNA of lymphocytesで陽性と判断する。

ある頻度でPTLD(リンパ腫)になる。ちなみに上記例ではひとりもいない。プログラフとEBの測定をしっかりやっているお陰とのこと。


Wednesday, September 19, 2012

臓器移植の話。

臓器移植の話。

死体(脳死と心臓死を含む)ドナーによる臓器移植数は年間100を超える程度。

生体移植(肝臓)は、年間500程度。腎臓は1000程度。数は正確ではないけど、そんな感じ。SE氏から教授いただきました。



Thursday, September 13, 2012

この本を何度も聞いている




このビデオブックをいつも聞いているんだよね。おそらく世界で一番この本を聞いているんだと思う。一番左の教授を存じ上げています。自慢することじゃないね。


Wednesday, September 12, 2012

学会本屋さん(紀の国屋書店さん)にあった本



古い写真で恐縮ですが、学会での書店(紀の国屋書店さん)にて、自分がかかわった雑誌が並んでいてとても嬉しかった。なんか売れているように見えることも嬉しかった。新しい雑誌と古い雑誌が並んでいましたけど、どれも内容的には古びないような項目となっているといいな。そうでない記事的な論文もいいけどね。


Wednesday, August 22, 2012

アレイCGHとSNPアレイ

現在、使用しているCGHの特性: Alu等の制限酵素で切断して、別ラベルでハイブリさせる。60K/180Kが多型を認識できる(制限酵素サイト)。

SNPアレイ: 250Kで多型が分かる。こちらのほうが、UPD(LOH)を検出できる感度が高い。Copy-neutral LOHが分かる。

どちらもCopy numberについての情報は得られる。



EBウィルス潜伏感染

今朝8時30分の勉強会にてEBウィルス感染症があった。

臓器移植では、免疫抑制剤を使用することにより、EBウィルスが顕在化することがあるとのこと。リンパ球にて、100 copy/microgramまでになるとのこと。小児では、EBウィルスに暴露されていないことより、免疫抑制剤使用により、EBウィルスの増殖が誘発される。細胞移植で、ES細胞製剤は心配ないね。

プログラフでT細胞低下してしまう。PTLD(リンパ腫)。似た疾患に 慢性活動性EB感染症と血球貪食症候群があるようだ。
Post-transplant lymphoproliferative disorder (PTLD) is the name given to a B-cell proliferation due to therapeutic immunosuppression after organ transplantation. These patients may develop infectious mononucleosis-like lesions or polyclonal polymorphic B-cell hyperplasia. The disease is an uncontrolled proliferation of B cell lymphocytes following infection with Epstein-Barr virus. Calcineurin inhibitors (tacrolimus and cyclosporine), used as immunosuppressants in organ transplantation inhibit T cell function

ヒトマウスモデルでは、10^4 copy/microgramまで行くらしい。通常では100 copyまでなので、結構なモデルだね。



Wednesday, July 4, 2012

CEマーク

CEマークについて知っておるわけではない。

ただ、「CEマークを取得した検査キット、デバイスは、欧州連合(EU)の品質ガイドラインに沿って製造されたことを示すもの。高い精度を保証しているわけではない。」とのこと。


Saturday, June 30, 2012

山中氏の論文タイトル---Labor pains of new technology

心筋のダイレクトリプログラミングがうまくいかないという論文をCirculation Researchに山中氏が発表した。一連の論文が全くうまくいかないという発表は別の論文でも報告されている。それに関するブログは以下のサイトに記載した。また、山中氏の論文タイトルと著者名を下に貼り付けた。



Circulation Researchに掲載された山中伸弥氏の論文
Labor pains of new technology---direct cardiac reprogramming
Yoshida, Yamanaka.
  1. 別の論文
    MGHのチェン博士らによる総説論文。
    A GPS for Heart Progenitor
    Cell Lineages
    Jolanta Chmielowiec, Yuh-Shin Chang and Kenneth R Chien
    doi:10.1038/mt.2011.158
    Correspondence: Kenneth R Chien,
    Cardiovascular Research Center,
    Massachusetts General Hospital, 55 Fruit
    Street, Boston, Massachusetts 02114, USA.
    E-mail: krchien@partners.org

    また別の論文
    Inefficient Reprogramming of Fibroblasts into Cardiomyocytes Using Gata4, Mef2c, and Tbx5
    1. From the Cardiovascular Research Center, Division of Cardiology, Department of Medicine, Massachusetts General Hospital, Boston, MA (J.X.C., M.K., M.A.D., M.R.-A., S.G., M.C.E., K.R., D.M., S.M.W.); German Heart Center Munich, Department of Cardiovascular Surgery, Department of Experimental Surgery, Technische Universit?t M?nchen, Munich, Germany (M.K., M.A.D.); Division of Cardiovascular Medicine, Department of Medicine, Stanford University School of Medicine, Stanford, CA (L.W., J.C.W.); Division of Cardiology, Department of Medicine, Duke University School of Medicine, Durham, NC (R.K.); Division of Endocrinology, Metabolism and Diabetes, and Program in Molecular Medicine, University of Utah School of Medicine, Salt Lake City, UT (E.D.A.); Harvard Stem Cell Institute, Cambridge, MA (S.M.W.).
    1. Correspondence to Sean M. Wu, MD, PhD, Cardiovascular Research Center, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, 185 Cambridge Street, Boston, MA 02114. E-mail to smwu@partners.org


ips細胞の肝分化

親株X由来:京大株
親株Y由来:TIG3(sendaivirus:産総研で樹立)
親株Z由来:MRC-5成育作製
 F:#16 Fetch
   G:#25 Tic
   H:#40 Skipper (国際医療研究センター)
を示します。この結果からは、MRC由来株で特に肝臓のマーカーが高くなっている事がわかります。




Wednesday, May 30, 2012

偉い教授から、インタビューに対するコメント

米国で活躍し、最近すんごい大学の教授に就任した日本人の偉い方からメールを貰った。インターネット上に掲載されたインタビュー(以下のアドレス)に対するコメントで正直嬉しかったです。ありがとうございます。


Wednesday, May 23, 2012

Kaguyaが生まれた秘密

「Kaguya誕生の秘話」の説明を研究室の若い科学者に時間をかけて説明してもらった。

Birth of parthenogenetic mice that can develop to adulthood. Kono T, Obata Y, Wu QNiwa KOno YYamamoto YPark ESSeo JSOgawa HNature 428:860, 2004. 

Protocol for the production of viable bimaternal mouse embryos. Kawahara M, Obata Y, Sotomaru Y, Shimozawa N, Bao S, Tsukadaira T, Fukuda A, Kono TNat Protoc. 3:197, 2008.

上のふたつの論文の話。とてもむずかしかったけど、最後は理解したつもりになった。Kaguyaっていうのは、お母さんの核2つで発生して産まれてきたマウスのことを言う。ParthenogenesisやGynogenetic embryoでは胎仔は産まれてこない。そこで工夫をした。GVのnon-growing oocytesを採ってきて、脱核したGV oocyteにいれ、MII (metaphase arrested) oocyteまで発生させる。その核 (ng spindle transfer) を別のMII oocyteに入れて、2n・2cとする。それを発生させると見事胎仔が産まれる。一つ目の論文ではマウスは H19△13 KOを使用し産まれてくる率は0.05%。2つ目の論文ではH19△13(H19-DMR KO)とIG-DMR KOのダブルKOマウスを用いるとなんと30%の胎仔が産まれてくる。結論は、H19とIGのDMRだけで配偶子形成過程の中で単為発生を防ぐことができるっていう話。私は感動しました。

ポイントは、単為発生とGynogenetic embryoは産まれてこないということを知っていること。

Kaguyaはかぐや姫から来たんだそうな。竹から産まれたわけではないけど、工夫して産まれたかぐや姫。


Tuesday, May 22, 2012

重症心不全に対して (メモ)

メモ

2011年4月 国産埋込型補助人工心臓 LVAD
Bridge to Transplantation: EVAHEART, DuraHeart

埋込型補助人工心臓 保険償還 50例以上/年



Friday, May 18, 2012

ゲノムメチル化 PBAT法 全ゲノムバイサルファイトシークエンシング (WGBS)

WGBSをなんと100ngあればできるんだそうだ。すごい。細胞数で言えば、1万個くらい。

実際には、何度も同じ箇所を読まなければ細胞数で言えば1000個でいけるらしい。すごい。

PBAT (post-bisulfite adaptor tagging)

ヒト細胞ゲノムは、ハプロイドで3.7 pg(ピコグラム)。だから1000個だと 7.4 ng。


右肩上がりの科学

脳科学
疫学(ゲノム、エピゲノム)

別の意味での
がん
循環器
アレルギー


Tuesday, May 15, 2012

昨日の研究会でみた「山中4因子による生体内での奇形腫」

昨日の研究会での発表のひとつにびっくり。

山中4因子をタンデムに挿入し、mCherryで発現を確認できるトランスジェニックマウスでの話。なお、トランスジーンはdoxで発現がON/OFFできるようになっている。飲み水の中に入れているって言っていた。4週間ONにしていると腎臓と膵臓だったかな奇形腫ができるんだって。すごいね。山中4因子で奇形腫をin vivoで作製できるだなんて。

ONにして二週間で、各上皮に異型性が見られた。胆嚢上皮、胃腺上皮、膵管上皮、腎尿細管上皮。今でもその異型上皮の写真を思い出す。膵管上皮の異型・拡張はなんと2週間Dox OFFで消えるって。すごいね。

もうひとつ、すごい話。2週間OFFにして腎臓にWilms腫瘍ができる話。これは、遺伝子の発現がないんだから、新たな変異が加わったか、エピゲノム変異である。2週間ONで、2週間OFFだから、計4週間で生じるんだから、エピゲノム変異だろうって第一発表者が言っていた。同感です。そのうえ、Loss of imprintingがあって、IGF-2なんか(正確には忘れた)の発現が上昇していた。これってすごいよね。山中四因子がエピジェネティクス変異を誘導するってことで、リプログラミング作用があることを意味している。

逆のことを言えば、山中4因子がリプログラミング作用があるということと山中4因子をサイレントにしても腫瘍を発生させる可能性があるという事実はちょっと重い。

論文でゆっくりと読んでみたい発表であった。Knutがかかわっていた。KnutはN氏の友人。


Sunday, May 13, 2012

ダイレクトリプログラミングによる心筋形成

ダイレクトリプログラミングによる心筋形成が注目を浴びている。Gata4, Mef2c及びTbx5の三因子により心筋が形成するのかしないのかは議論のひとつだ。心筋形成は、分化後拍動することよりアッセイ系がクリアな点が良いところ。以下に論文を貼り付けておきます。転写因子で行う心筋形成はin vitro のみならずin vivoで行われている。どちらも拍動がひとつの決め手になっている。拍動しなくてもマーカー分子発現だけでも有効な情報のひとつになるとも思っています。


ひとつ目の論文
MGHのチェン博士らによる総説論文。
A GPS for Heart Progenitor
Cell Lineages
Jolanta Chmielowiec, Yuh-Shin Chang and Kenneth R Chien
doi:10.1038/mt.2011.158
Correspondence: Kenneth R Chien,
Cardiovascular Research Center,
Massachusetts General Hospital, 55 Fruit
Street, Boston, Massachusetts 02114, USA.
E-mail: krchien@partners.org

二つ目の論文
Inefficient Reprogramming of Fibroblasts into Cardiomyocytes Using Gata4, Mef2c, and Tbx5
  1. From the Cardiovascular Research Center, Division of Cardiology, Department of Medicine, Massachusetts General Hospital, Boston, MA (J.X.C., M.K., M.A.D., M.R.-A., S.G., M.C.E., K.R., D.M., S.M.W.); German Heart Center Munich, Department of Cardiovascular Surgery, Department of Experimental Surgery, Technische Universit?t M?nchen, Munich, Germany (M.K., M.A.D.); Division of Cardiovascular Medicine, Department of Medicine, Stanford University School of Medicine, Stanford, CA (L.W., J.C.W.); Division of Cardiology, Department of Medicine, Duke University School of Medicine, Durham, NC (R.K.); Division of Endocrinology, Metabolism and Diabetes, and Program in Molecular Medicine, University of Utah School of Medicine, Salt Lake City, UT (E.D.A.); Harvard Stem Cell Institute, Cambridge, MA (S.M.W.).
  1. Correspondence to Sean M. Wu, MD, PhD, Cardiovascular Research Center, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, 185 Cambridge Street, Boston, MA 02114. E-mail to smwu@partners.org


Friday, May 11, 2012

ヒト体細胞から網膜視細胞への分化誘導―杆体か錐体か運命を決める転写因子―

世古裕子博士による


ヒト体細胞(虹彩由来細胞)に3種類の転写因子(CRX, RX, NEUROD)をiPS作製と同様の方法で導入し、光応答のある視細胞様の細胞を得た。ヒト体細胞からiPSを経ることなく、直接的に光応答のある視細胞を作製し、いわゆるダイレクトリプログラミングによる方法での成功である。CRXRXの2因子で錐体細胞が誘導され、CRXNEURODの2因子で、杆体細胞が誘導された。NEURODは、錐体特異的遺伝子の一部の発現には抑制的に働き、杆体特異的遺伝子の発現には必須であり、最終分化にとって重要であった。

Seko Y,Azuma N, Kaneda M, Nakatani K, Miyagawa Y, Noshiro Y, Kurokawa R, Okano H,Umezawa A.: Derivation of Human Differential Photoreceptor-like Cells from theIris by Defined Combinations of CRX, RX and NEUROD. PLoS One. 7: e35611, 2012.





非対称
asymmetric




Thursday, April 26, 2012

ESによる奇形腫

病理学会にて発表した「ES細胞による奇形腫」ポスター。「iPSによる奇形腫」の方は、あまりに盛り上がっていたので少々持ち場を離れて見ていました。

病理の専門家の先生方に感謝いたします。今後ともよろしく願い上げる次第であります。

ヒトES細胞を免疫不全動物に移植することにより、奇形腫を形成し、その病理組織学的解析を行った。卵巣及び精巣における奇形腫の診断基準に照らし合わせたところ、未熟奇形腫と診断された。奇形腫には、三胚葉(内胚葉、中胚葉、外胚葉)に由来する成分である神経上皮、気管支線毛上皮、骨・軟骨、消化管(胃、小腸、大腸)、肝、膵、皮膚(毛嚢等の付属器を含む)、腎をうかがわせる像を認める。未熟奇形腫ではあるが、明らかな悪性所見はなく、浸潤及び転移は認めていない。ヒトES細胞を用いた再生医療は、既に脊髄損傷及び網膜色素変性症の患者に対して臨床試験として投与されており、その安全性、特に造腫瘍性に関する病理学的知見は大きな意義を有する。多能性幹細胞による奇形腫に対する病理組織学的基準を、その医学的観点から早急に構築する必要がある。



Saturday, February 18, 2012

仕組み

インフォームド・コンセント
倫理委員会
リスク・マネージメント
(リスク判断・リスクマネージメント立案およびインフォームドコンセント受領)


追加
 忘れて貰う権利。


研究データの開示請求

タイトルの研究を、「再生医療臨床研究」とすると、この開示請求の意味がいかにたいへんかが感じられる。毎度のことで恐縮だが、研究データの開示にかかる法令に関する専門家による話は聞いたところで良く分からない。いろいろな方面からの請求があるらしい。ドナーの方からの請求。レシピエントからの請求。社会からの請求。ドナーからは、「私が説明を受けて同意した研究はどうなったの?」。レシピエントからは、「私がお薬として受けた医療に関するお薬はどこから来たの?」。このような請求があるらしいのだが、法令から
考えると利益相反があったりすることで複雑だ。今できることって、今の「常識」に照らし合わせて、説明し続けるしかないんだろうな。

研究のデータ(研究ノート)は論文執筆後は廃棄する場合もあるが、場所の問題がなければ保存されるのが常識。しかし、公的な側面が含まれる研究の場合、その研究ノートは研究者自身が保持しているのは危険だよね。研究者が死んでしまうこともあるし、定年後は保存場所はないし、定年前でもスペースがない。公的なデータベースがあってもいいんだという話を本日も聞いたし、そのような研究が開始しつつある。


次世代iPS医療 「はじめに」をそのままコピペ

iPS細胞が新しい局面を迎えている。厚生労働省医政局が所管する「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」が、iPS細胞を用いた臨床研究を申請できるように改正され一年が経ち、基盤研究は加速され、製品の品質管理にかかる研究も明確に開始され、iPS細胞加工医薬品の性能裏付け試験に関する進歩も著しい。世界に先駆けて、安全性にかかる薬事法上のガイダンスも用意され、それにかかる論文も本特集で早川によって書き下ろしていただいた。iPS研究は山中による発明・発見であり、多くの研究者が参加してきたことにより日本における技術革新もあり、世界をリードしていることは間違いない。一方、米国を中心としたiPS研究もめざましい発展が見られる。正直な感想としては、京都大学を中心としたiPS研究チームも負けてはいられないという状況ではないだろうか。現在は、基礎研究を中心としたiPS研究から、基礎研究と共に、「作成技術革新」、「性能裏付け試験」、「品質管理」に関する臨床に向かう取り組みの進展がめざましいように感じている。iPS研究が、iPS医療に向い、バランスが取れた研究構築ができあがりつつあるということが現在の特徴ではないか。iPS医療は、夢の医療から現実の医療に向かう局面なのだ。
 
特集「次世代iPS医療」の原稿を読んでいるときに、ES細胞の臨床試験を行ってきたジェロン社が撤退するというニュースが飛び込んできた。脊髄損傷患者5人へES細胞加工医薬品(GRNOPC1)を使った臨床試験を実施中であったにもかかわらず、経営上の理由からの臨床試験中止は残念でならな

い。少なくとも移植された患者に、ES細胞加工医薬品の安全性にかかる問題が全く認められないということである。ES細胞研究では規制、倫理の問題が先行してきたところであり、iPS研究ではそれらの問題が皆無と思われてきたが、iPS細胞から生殖細胞の作製に成功してからは、iPS研究にかかる政策、法、倫理に関する社会科学においても、日本が世界をリードしているように思えることである。生命科学的な側面のみならず、行政的な取り組みが精力的に行われていることは心強い。また、規制側のチームがiPS研究に対する取り組みを注視していることに限らず、積極的に情報を仕入れ、発信していることである。もちろん、新しい技術革新によって産まれた新規の細胞であることより、規制に関しても新しい考え方を思考し判断することも求められているところが、iPS研究またiPS医療の特殊なところであろう。



 
 


ヒトES細胞を用いた臨床研究にかかる議論(医師法)

本日の勉強会での雑談。ちょっと聞いた。ヒトES細胞を用いた臨床研究にかかる議論(医師法)で倫理についての話がどのような状態になっているかをお聞きした。


次世代iPS医療

医歯薬出版 医学のあゆみ 特集「次世代iPS医療」が評判になっているらしい。嬉しいことだ。出版した以上は、良い意味で注目されることは必要だ。本日、勉強会で指摘を受けた。昨年、出版された雑誌で少々忘れていた。下に貼り付けたように週刊文春で紹介されているけど、他にもあるみたい。

雑誌の編集長から以前に送付されたpdfの一部を下に貼り付けます。



Thursday, January 19, 2012

書いたっけかな。神戸でのことっ。

申請する書類

1.臨床プロトコール
2.  標準作業手順書
3.報告書


Thursday, January 12, 2012

図を使って貰えなかったので、コピペします!! 残念!!


たくさんの種類のソースからiPS細胞をつくっても、最後は収束するっていう話!! 西野さんの渾身の図を貼り付け!!  結構、良い図なんだけど、やはり一般的ではないのかな。


Inducedpluripotent stem cells (iPSCs) could offer a promising alternative forscientists who have found themselves frustrated by the legal and scientific challengesassociated with embryonic stem cell (ESC) research. These cells are derived by expressingselected genes within fully-differentiated adult cells, essentially ‘reprogramming’them into a pluripotent state that closely resembles ESCs.


However, itremains unclear whether the resemblance is strong enough for iPSCs to replaceESCs. For example, chromosomes are chemically marked in ways that stronglyaffect gene expression via so-called ‘epigenetic’ effects; these marks can varydramatically between ESCs and adult cells, but some studies have suggested thatiPSC epigenetic marks may not resemble those from either cell type.


To resolve thisand other questions, a team led by Keio University’s Akihiro Umezawa recently examinedDNA methylation patterns in a diverse array of iPSC lines1. “Epigeneticmodifications such as DNA methylation are considered to be a critical to thereprogramming of iPS cells from somatic cells,” explains lead author KoichiroNishino, a researcher at the University of Miyazaki. “We wanted to know whetherhuman iPSCs generated from various types of cells are dissimilar from eachother, and how continuous cultivation influences the differences between iPSCsand human ESCs.”


Theyexamined 22 human iPSC lines derived from five different cell types, andcompared their DNA methylation patterns relative to the ‘parent’ tissues fromwhich they were generated and five independent ESC lines. Strikingly, the DNAfrom iPSCs exhibited a significantly greater extent of methylation relative toother cells, and the researchers determined that this hypermethylation appearsto occur in a highly dynamic and seemingly unregulated manner in the early aftermathof reprogramming, after the resulting iPSCs have been ‘passaged’ through severalrounds of cell division.


“Theaberrant hypermethylation in iPSCs occurs randomly throughout the genome,” saysNishino. “Even so-called ‘inherited’ methylations, which are considered to havecome from the parental cells, are non-synchronous and stochastic, much like theother aberrant methylations.” Importantly, the methylation process appears tostabilize in subsequent passages, and iPSCs eventually acquire methylationpatterns that closely resemble those observed in ESCs.

Giventhe breadth of the analysis performed by Nishino and Umezawa and colleagues,these results appear to reflect a general characteristic of iPSCs and couldfacilitate future efforts to obtain ESC analogues for regenerative medicineapplications. “iPS cells have to be standardized for clinical use,” saysNishino. “The number of aberrant, differentially-methylated regions could beused as a validation index for iPSC identity.”

 

1.    Nishino, K., Toyoda, M., Yamazaki-Inoue,M., Fukawatase, Y., Chikazawa, E., Sakaguchi, H., Akutsu, H. & Umezawa, A. DNAmethylation dynamics in human induced pluripotent stem cells over time. PLoS Genet. 7, e1002085 (2011).



西野さんの図




Monday, January 9, 2012

細胞は複雑系

休みの日に研究室の諸君に大集合をかけた。仕事をしている過程で、ずっと思っていた疑問をYT氏が解いてくれた。結論は、当たり前のようなことで「細胞は複雑系」なんだということ。だから、シミュレーションの精度が極端に低く、化学反応や流体のようにはいかないって話。当たり前で恐縮なんだけど、工学系に使用される素材は(生物系に比較すれば)複雑ではない。コンピュータのチップなんて複雑じゃないかと反論したら、見た目はとても複雑だけど個々の素材とは構成物は比較的単純。比較の問題。

ひとつの分子に注目するか、細胞という構造体に注目するかで、複雑度は極端に変わる。抗体だって、構造自体は複雑だけど、モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマに比較すればひとつの蛋白質なので、管理しやすい。製造だって簡単。それに対して、細胞って複雑で論文にも統計処理をしないとデータがとれないこともある。そのp値も高いよね。

そうだ。p値の問題だ。そうなんだ。疑問が解けちゃったな。みんなは知っていたことかもしれないけど。疑問が解けてなんか嬉しい。

目的の細胞への分化だって、確率論で語られるし、遺伝子変異の表現型にしたって、確率論だ。浸透率なんてその最たるもの。その確率的頻度が細胞では、確からしさの値が低くても問題にならない(なるという方は多いんだろうけど、他の分野に比較してってことです)。考えてみると、細胞より、個体の方が複雑だな。

全てのものは物理理論で決められていることは疑う余地はない。でも、それが複雑になってしまうのは、要素が多い。それだけのこと。細胞には無視できない要素が多すぎ。変な感じだけど、宇宙の話なると単純な感じがするのに、地球の話になると複雑な感じがする。

YTさん、ありがとう!! その筋の専門家には怒られるだろうなと指摘されたけど!! 単純なもんかって。あくまで、比較です。比較の問題ですし、ある部分の話です。だからどうしったっていう話です。でも、とてもすっきりしたのは事実です。

宇宙         versus  細胞
テレビやコンピュータ versus  細胞
化学物質、薬     versus  細胞
抗体         versus  細胞
細胞         versus  脳・生物体

極論すれば、「一般的に!!」見たい現象(検証したい現象)に注目すると、宇宙より地球の方が複雑な感じがする!!

疫学が、今ではビッグジャーナルで君臨している。他の学問がリサーチクエスチョンのレベルが相対的に低くなったのかな。p値は決して高い訳ではないと思う。




Sunday, January 1, 2012

iPS/ESから始原生殖細胞を。

京都大学の斎藤教授の
「iPS/ESから始原生殖細胞を造って、体外受精でマウス個体を作製できた。」のはすごいよね。

ES/iPSをActivin/bFGFで処理してエピブラスト様細胞を作製して、sれにBMP4, BMP8b, SCF/LIF/EGF処理で、始原生殖細胞様細胞を作製して、マウス精巣に移植。マーカーはBlimp1, Stella。できた精子をICSIするとマウス産出。

今までの発表との違いはなんといってもマウス産出!! これはすごい!!

卵子もできっかね。


言葉

ゼロリスクでないと言うことを恐れるな。論理だって説明できることが大事。

一部をパクリ(讀賣新聞 11月7日記事)

。。。物事にゼロリスクを求めがちであるが、イノベーションに伴う新しいリスクと、必要なコストという要因があることを。。。  つまり、この世の中で、ゼロリスクを求めることがいかに困難で、非現実的かとうことを思いを致して頂きたいのである。


Geron社に関することはあまり知らないんだよね。

Geron社 カルフォルニア州メロンパーク

第一相試験
安全性検証
四例目登録されている。

2011年にCIRMから25Mドルの助成を受けている。

California Irvine, Hans Keirstead博士
オリゴデンドロサイト細胞混合物

2 x 10^8 (200万個)のGRNOPC1を脊髄損傷部位に注入。

幹細胞関連事業を引き継げる企業を探している。




RP

網膜色素変性症

PEDFといったサイトカイン療法(遺伝子治療だそうだ)

iPSによる細胞治療

原因遺伝子は
RP1
RP9
RP11
RDS
RHO


参考)眼科領域の遺伝子治療
加齢黄斑変性症
レーバー先天盲