Thursday, December 24, 2009

胎盤に由来する細胞で筋ジストロフィーの治療を行う。

YK氏の論文が受理された。内容は、胎盤を羊膜上皮、羊膜間葉、絨毛板、繁茂絨毛、脱落膜に分けて、その骨格筋分化能を見た。また、滑膜絨毛についても検討した。その結果、羊膜間葉(羊膜中胚葉)が最も骨格筋への分化能を示した。筋ディストロフィーモデルの動物に移植したところ、ヒトディストロフィンをマウス筋束に発現した。

もともと胎盤は500グラムと大きい臓器である。羊膜間葉から、10^6くらいの細胞が採取できる。そして、培養することで20くらいまで分裂できるから、10^11まで増やすことが可能である。これは重さで言うと100グラムぐらいである。相当数の細胞が採取できることを意味しており、大量の筋肉に対して細胞移植しなくてはいけない筋ディストロフィーでは、胎盤の羊膜中胚葉細胞は重要な供給源である。


低炭水化物ダイエット


研究デザイン 前向きコホート研究。

出典 Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.

このコホート研究での結論は、予想と逆であったところ。炭水化物や、高度に精製された砂糖のようなものは、血糖を不自然に上昇させ、インスリンを産生させる。そのため、糖尿病を悪化させる。その一方、高炭水化物や高脂肪食は、野生の動物が食べていると思われる動物は高蛋白質及び高脂肪食であり、自然に近く、インスリンも上昇せず、糖尿病に悪いわけではない。また、高蛋白食や高脂肪食が大腸がん、乳ガンを増やしていることはないようだという結論である。ウェブ上で調べてみると多くの反論があった。デザインが不適切であるという指摘もあった。

高脂肪食が糖尿病に悪いという従来の常識にチャレンジしている点が興味深い。チョコや砂糖菓子は、血糖を高度に上げるために、糖尿病に悪いという解釈だ。ジュース類はさらに、早く血糖を上昇させるためよろしくないらしい。

阪大のお知り合いがこの方法でダイエットに成功していた。私は、レコーディング・ダイエットに失敗したので、低炭水化物ダイエットを行おうかなと思ったが、一番大好きな米を食べられないのは、たいへんにつらい。米は血糖を上げてしまうため、よろしくないんだっけな。なお、レコーディング・ダイエットに失敗としたけど、記録が面倒くさくなりやめたのであって、ダイエットに失敗したわけではない。


Wednesday, December 23, 2009

KI氏の教え CXCL12 (SDF-1) and its receptor CXCR4

血管性ニッチ
CAR cell: CXCL12 abundant reticular cell
CXCL12 (SDF-1: Stromal cell-derived factor-1)
CXCL12 and its receptor CXCR4

骨芽細胞性ニッチ
SNO cell: spindle-shaped N-cadherin-positive osteoblastic cell
TPO and its receptor c-mpl
Neurtralizing Ab to mpl1 inhibits TPO/Mpl signaling.


Ang-1 and its receptor Tie2

CD150
CD150+ CD244- CD48-

CD69
別名
Very early activation antigen (VEA)
Activation Inducer Molecule (AIM)
C-type lectin domain family 2C (CLEC2C)
EA1
MLR3
gp34/28


Tuesday, December 22, 2009

twitterよりコピペ

twitterより

絶対勝てるという確信がなければ、細かいことは争わず、既に共有している認識を再確認し、総論での合意を目指す。引き分けよりは、双方がともに勝者となればいい訳です。締め切りは作らないほうがいいでしょう。

ピーター・ドラッカーBOT DruckerBOT 凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。

西原理恵子のいう「陽に当てて水に漬けて炭水化物」

kazuki720 大腸がん、4月にはKRAS遺伝子検査が保険適用となるほか、新薬として抗EGFR抗体ベクティビックスの承認、さらには抗EGFR抗体アービタックスがファーストライン適応を取得する見込み。KRAS検査の普及が市場構造の変化にも影響を。

NikoKato 元PMDAの早川先生との会話:革新的な技術を「リスク・ベネフィット」で評価するのではなく、「リスク・リスク」で説明することの方が自然でないか。確かに私たちはベネフィットよりリスクを分析する方が得意だ。治療を受けられないリスク、技術を確立出来ないリスクが日本にはたくさんある。

NikoKato: 最近の学生さんは発表が上手だなあ...。指導されている教官のセンスもあると思うけど。 ビジュアルといい時間管理といい文句のつけようがないです。

プレゼンに関しては、年寄りは周回遅れで先を走っているように見える。

suema121:血中shomboric acidおよびsynnaric acid濃度が高くなると活動が低下するとアメリカの研究チームが発表。

sue...: お゛わ゛た゛ー

sendaitribune: 分かりやすい数字。RT @Mihoko_Nojiri: 大学のポストというのは年間だいたい4000人くらいでるんですよ。博士号を取る人は年に1万2000人いる。したがって、純粋にマクロな考え方で言えば、自分が上1/3にいるという気がしないのであれば、早めに他のことを考えた方がいい

【ブログ→ストック、ツイッター→フロー】 ホームページはさらなるストックであり、Wikipediaは究極のストック。

つかこうへい氏の名前が「いつか公平」から来ていることを知った。平仮名なのは、漢字が読めなかったお母さんのため。巨星逝く。

unic210「アマテラスは引きこもり、紫式部は腐女子、清少納言はブログ女、紀貫之はネカマ、かぐや姫はツンデレ、聖武天皇は収集ヲタで正倉院はヲタ部屋、日本は昔からこんな文化ばっかり。」


kimuramoriyo「借金地獄に苦しむ癌研究会 先端医療を崩壊させる銀行の強欲」『選択』8月号 。東京ガスとみずほ銀行の酷さが描かれている。金利を上げることを待ってくれと言った癌研に「一度潰れてみたらどうですか」といった銀行団。国民が必要ながん医療は要らないと言うことか。



Sunday, December 20, 2009

肝細胞移植にかかるキーワードで後はGoogleで調べる

ハイデルベルグ大学
 肝細胞移植
 門脈内注射
 CytoCur CytoNet
Durham-NC, USA
ほぐしたものを肝臓に入れている。
 マルチ・センター(USA, Germany)
SELICA III
Phase II/III
 スタディー・プロトコール SELICA II
0.3 x 10 9  6回に分けて入れる。
Tx Control group vs
情報を手に入れなくてはいけない。
  Synopsis
OCT deficiency: 3 cases
量は10^8細胞で十分なんだね。
OTC activity within the explanted liver 10 months after LCT


Hox遺伝子と胎盤

名古屋大学のHM教授は、Hox遺伝子のことを詳しい。
KN氏とも、相談しなきゃ。
質問するべき。
HOX 遺伝子の大家。1, 2は出ない。


Friday, December 18, 2009

臨床研究の言葉

言葉をひとつひとつ意味をとりながら、暗記すると勉強になる。

Off-label use: 適応外使用(承認された効能・効果、用法・用量 以外で使用。
         小児科領域では、本来の意味では使わないこと多い。
         国が認めていない薬にも使う。

外挿という言葉:
 Clinical Research Coodinator (CRC)
Data manager (DM)
Medical Writer

Therapeutic orphan

CRF: Case report form

保険収監 収載 は、全く別のプロセス。


Tuesday, December 15, 2009

ハイデルベルグ大学の肝細胞移植

ハイデルベルグ大学
 肝細胞移植
 門脈内注射
 CytoCur CytoNet
Durham-NC, USA
ほぐしたものを肝臓に入れている。
 マルチ・センター(USA, Germany)
SELICA III
Phase II/III
 スタディー・プロトコール SELICA II
0.3 x 10^9  6回に分けて入れる。
Tx Control group vs
情報を手に入れなくてはいけない。
  Synopsis

OCT deficiency: 3 cases
量は10^8細胞で十分なんだね。
OTC activity within the explanted liver 10 months after liver cell transplantation (LCT)


SSIEM SYMPOSIUM 2007
Liver cell transplantation for the treatment of inborn errors of metabolism
J. Meyburg & G. F. Hoffmann
Received: 1 December 2007 /Submitted in revised form: 1 February 2008 /Accepted: 5 February 2008 /Published online: 4 April 2008
# SSIEM and Springer 2008
Summary Over the last 15 years, liver cell transplantation
(LCT) has developed from an experimental laboratory
technique to a potentially life-saving therapeutic
option. Because of its minimally invasive nature, the
method is especially attractive for (small) children. In
children with liver-based inborn errors of metabolism,
this transfer of enzyme activity can be regarded as a
gene therapy, which can be installed independently and
additionally to conservative treatment concepts. To
date 14 children with inherited metabolic diseases have
undergone LCT in various centres. Although individual
results are encouraging, different treatment protocols,
difficulties in the objective assessment of function of the
transplant, and finally the lack of a controlled study
make it difficult to judge the overall significance of
LCT in the treatment of metabolic diseases and call
for collaborative clinical research.
Abbreviations
LCT liver cell transplantation
OLT orthotopic liver transplantation


骨髄から細胞を取り出す機器や道具

細胞製剤自体が医療機器ないしは薬剤である。であるので、その細胞を作り出すための、InstrumentやDeviceは医療機器の対象ではないと考えられる。


Monday, December 14, 2009

講演での人気度

いろいろな年代の方々を対象に話す機会があり、嬉しい。その一方、反応が良い場合と悪い場合がある。

概して、大学院生以上の方々及び一般市民の方々には好評である。科学者対象のときは、かなり評判が良い。その一方、小学生が相手の時はダメだった。中学生(母校)は、ひどかった。みんな寝てしまった。高校生相手もあんまり評判が良い感じがしない。高校生と一緒にいた大人は喜んでくれたのに。大学生の講演も評判がいいわけではない。むずかしすぎると言われる。大学生相手の講義(授業)はたいへん評判がいいのに、再生医療の講演を大学生相手にするととたんにうまくいかない。評判は実際には直接聞くことはないが、しゃべっているときに聴衆者の眼を見りゃ簡単に分かるので、結構がっかりする。息子を含めた中学生なんて、はっきりと、つまんなそうな顔をするんだ。

最近は、思い切って、写真を極力避けて、漫画や図を使って話す。小中高の方々への再チャレンジの機会があったら、次はなんとかがんばる。しゃべるのは、職責に入っていないけれどね。研究職なので。。。


レクチンアレイをWikipediaに(日本語と英語で)登録しよう

MY氏と一緒に、レクチンアレイをWikipediaに(日本語と英語で)登録しよう。そうしよう。誰か手伝ってくれないかね。結構、めんどうくさいからね。一緒につくろう!共同制作者を募集します。

レクチンアレイは、一般名詞だから問題なく、受理されると思います。


Sunday, December 13, 2009

HA氏とAU氏 倫理申請を急げ。


別々に倫理申請しなきゃ。

また、コピペ。

iPS細胞研究に社会的課題 5カ国の研究者が論文
テーマ:iPS細胞(その他)
iPS(人工多能性幹)細胞の研究には、細胞提供者のプライバシー保護や十分な説明による同意取り付けなど、検討が必要な社会的課題がある――。加藤和人・京都大准教授(生命倫理学)ら5カ国の科学者、法学などの専門家が論評をまとめ、11日付米科学誌セル電子版に発表する。
加藤准教授らは、iPS細胞の研究で検討すべきテーマとして、プライバシーの保護、同意と同意の撤回、細胞提供者の権利の及ぶ範囲、知的財産、臨床応用に向けた課題など6領域をあげた。
iPS細胞は提供者の遺伝情報をすべて含む。無限に増え、予測できない研究に応用される可能性もあるため、細胞提供者に、すべて説明して同意をとることはむずかしい。ヒトiPS細胞を動物に移植したり、不妊治療研究に使う場合の規制の枠組みなど、今後、科学者や政策担当者は、深く徹底的な議論をする必要があると訴えている。
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200912110038.html


有名なブログからのコピペ(一部、改変)

私には学問をとるのかそれ以外を取るのか、という難しい問題が年をとると折々に出てくるので、それまでに体を鍛えておけではありませんが、間違った判断をしないように準備しておくべきです。でもなにが正しく、なにが間違っているか、コントロールのない判断でもありますので、結局はわからない、ただ不幸せなことにはなりたくない。


Saturday, December 12, 2009

TO氏の教え なぜ、リソソーム病で肝移植が行われないのか?

貴重なご示唆を得た。


なぜ、リソソーム病で肝移植が行われないのか?骨髄移植は行われるのに、リソソーム病では、生体肝移植が行われていない。肝臓における酵素活性がどのくらいあるか分からないからである。もし、エビデンスがあれば、生体肝移植が行われていてもよい。骨髄移植は、全身に白血球が行き渡り、酵素が行き渡っている。骨髄移植の方が、酵素量が多いと思われる。

肝細胞移植でも、いいんじゃないか。

白血球に酵素活性があるという証明はあったか?骨髄移植のFollow upですら、行われていないんではないか?SK氏に教授いただくしかないな。




QOLの改善が大きい。

リソソーム病 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム


冷蔵できる箱

37度ぐらいの温度をキープする箱(コアフロント)
冷蔵できる温度をキープする箱  コアフロントに尋ねよう。



Wednesday, December 9, 2009

リソソーム病の数 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム

Wikipediaからのコピペですが、

リソソーム病の疾病の数を数えると40近くあります。それぞれの酵素製剤ができるとは思えないので、細胞治療を用いた治療戦略もだいじであると思います。








Activator Deficiency/GM2 Gangliosidosis

Alpha-mannosidosis

Aspartylglucosaminuria

Cholesteryl ester storage disease

Chronic Hexosaminidase A Deficiency

Cystinosis

Danon disease

Fabry disease

Farber disease

Fucosidosis

Galactosialidosis

Gaucher Disease

  • Type I
  • Type II
  • Type III

GM1 gangliosidosis

  • Infantile
  • Late infantile/Juvenile
  • Adult/Chronic

I-Cell disease/Mucolipidosis II

Infantile Free Sialic Acid Storage Disease/ISSD

Juvenile Hexosaminidase A Deficiency

Krabbe disease

  • Infantile Onset
  • Late Onset

Metachromatic Leukodystrophy

Mucopolysaccharidoses disorders

  • Pseudo-Hurler polydystrophy/Mucolipidosis IIIA
  • MPSI Hurler Syndrome
  • MPSI Scheie Syndrome
  • MPS I Hurler-Scheie Syndrome
  • MPS II Hunter syndrome
  • Sanfilippo syndrome Type A/MPS III A
  • Sanfilippo syndrome Type B/MPS III B
  • Sanfilippo syndrome Type C/MPS III C
  • Sanfilippo syndrome Type D/MPS III D
  • Morquio Type A/MPS IVA
  • Morquio Type B/MPS IVB
  • MPS IX Hyaluronidase Deficiency
  • MPS VI Maroteaux-Lamy
  • MPS VII Sly Syndrome
  • Mucolipidosis I/Sialidosis
  • Mucolipidosis IIIC
  • Mucolipidosis type IV

Multiple sulfatase deficiency

Niemann-Pick Disease

  • Type A
  • Type B
  • Type C

Neuronal Ceroid Lipofuscinoses

  • CLN6 disease - Atypical Late Infantile, Late Onset variant, Early Juvenile
  • Batten-Spielmeyer-Vogt/Juvenile NCL/CLN3 disease
  • Finnish Variant Late Infantile CLN5
  • Jansky-Bielschowsky disease/Late infantile CLN2/TPP1 Disease
  • Kufs/Adult-onset NCL/CLN4 disease
  • Northern Epilepsy/variant late infantile CLN8
  • Santavuori-Haltia/Infantile CLN1/PPT disease
  • Beta-mannosidosis

Pompe disease/Glycogen storage disease type II
    糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
       ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損

Pycnodysostosis

Sandhoff disease/Adult Onset/GM2 Gangliosidosis

Sandhoff disease/GM2 gangliosidosis - Infantile

Sandhoff disease/GM2 gangliosidosis - Juvenile

Schindler disease

Salla disease/Sialic Acid Storage Disease

Tay-Sachs/GM2 gangliosidosis

Wolman disease





リソソーム病の数 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム
糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
       ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損症
GSD type Iglucose-6-phosphatasevon Gierke's disease
スフィンゴリピドーシス - スフィンゴリピドが蓄積するタイプ
GM1ガングリオシドーシス (GM1 gangliosidoses)
GM2ガングリオシドーシス (GM2 gangliosidosis)
異染性白質ジストロフィー (MLD)
ファブリー病 (Fabry's disease) - α-ガラクトシダーゼA欠損
ファーバー病 (Farber disease)
ゴーシェ病 (Gaucher's disease) - β-グルコセレブロシダーゼ欠損
ニーマン・ピック病 (Niemann-Pick disease) (A, B, C型)
クラッペ病 (Krabbe disease)
ムコ多糖症 (Mucopolysaccharidosis) - ムコ多糖が蓄積するタイプ
糖蛋白代謝異常症タイプ
ムコリピドーシス - ムコ多糖症類似の病状を示すがムコ多糖を認めない
分類不明 (調査中)
マルチプルサルファターゼ欠損症 (Multiple Sufatase欠損症) (MSD)
シアリドーシス
ガラクトシアリドーシス
アイセル病 (I-cell disease) - ムコリピドーシスIII型
α-マンノーシドーシス
β-マンノーシドーシス
フコシドーシス (Fucosidosis)
アスパルチルグルコサミン尿症
シンドラー病 (Schindler病) / 神崎病
ウォルマン病 (Wolman disease)
ダノン病 (Danon disease)
遊離シアル酸蓄積症
セロイドリポフスチノーシス


Array technology to sugar


Yes. Lectin microarray is indeed great. This technology possibly discriminates not only pluripotent stem cells but also many kinds of somatic stem cells.


医療戦略の本質―価値を向上させる競争

医療戦略の本質―価値を向上させる競争 (単行本)
マイケル・E. ポーター (著), エリザベス・オルムステッド テイスバーグ (著), 山本 雄士 (翻訳)

2009年12月9日に著者の講演を聴いた。招待者は訳者。本著作における競争原理をがんがん話すのかと思いきや、日本におけるケースを具体的に紹介していた。どうやって日本の医療システムを調べたかは不明。だが、医者以外のスタッフの充実が大事だと訴えていた。「患者から医師への要求を減らす」仕組みも必要であるとコメントしていた。思考停止を防いで、議論を開始しようと最後に手を回しながら話していたのが印象的であった。講演を聴いて思ったことは、本著作では、(ある意味、当然かもしれないが)日本における事例が記載されておらず、考察もされていない。本著作以降に著者に期待したいし、時間がかかるようであれば訳者の著述を期待することができるのだろうか。読者自身が、「医療戦略の本質ー価値を向上させる競争」が日本に適応できるかどうかを考えなくてはいけない。考えるための基本情報も欲しい。「日本語版への推薦」を書いた方も講演しており、基本情報を提供していたようにもみえた。





Tuesday, December 8, 2009

酵素製剤を開発した人の周辺にいる人たち

 細胞治療の薬事承認がどんなふうになっているかを米国調査に2008年3月3日のひな祭りの日にワシントンDCにあるFDA(米国医薬品食品機構)に行った。その政府使節団の名ばかり団長の私と一緒に山本雄二氏が参加していた。話が長くなってはいけないので、簡単に言うと山本雄二氏はハーバード大学のMBAを取得していて、そのクラスにはビジネスのなんたるかを教える偉いポーター教授がいて、その教え子の中にこの酵素製剤を開発したJohn Crowley氏がいた。「ザ キュア」の主人公に当たる。2人の子どもがいずれもポンペ病に罹患して、その酵素製剤を開発しようとした人だ。

 ハーバード大学のMBAを取得するためのクラスというのは、どんなところなのだろうか。クラス内でのつながりだけでなく、先輩・後輩のつながりも強固な感じがする。John Crowley氏がいた大学の同じ釜の飯を食った人物がいる。現在、Life Technologies co. のCEOをしているGreg Lucier氏である。年収10億円、ストックオプション100億円というのがこの人物を端的にあらわすかもしれないと思う数字である。僕より若く精悍な顔立ちで、「私の研究室に何しに来たのですか?」という、ある意味、失礼な質問にも「ヒトES細胞が臨床応用されるときには、我が社と一緒に進めさせてくれ。」と言った。そして、「サンディエゴに来て、一緒にランチを食べよう。ジョン・リードも誘おう。」と続けた。



Monday, December 7, 2009

遺伝病に関する講義にて---重要な事実を毎年、期末試験に出題する理由---

僕たちは10個くらいの遺伝子は破壊されているんだという話をしたいだけなんだ。この話はむずかしいが、大事なんで話させてほしい。仮に4万人にひとりの頻度でなる遺伝病があったとしよう。「その保因者の頻度は?」という問題を毎年出題するように心がけている。答えは100人にひとりというのが答えで、100人いる医学部のクラスの中にその問題となっている遺伝子に変異が入っている学生がひとりはいるんだと伝えている。常染色体優性遺伝疾患は735、常染色体劣性遺伝疾患は521、伴性劣性遺伝疾患は107で合計すると、単一遺伝子が病因になる疾患だけでも1374に上ると言われている。計算すると人は誰でも10個以上の遺伝病の保因者だという事実を知っておくべきであるという講義をする。



今井眞一郎先生のご講演

今日は、楽しみにしていた今井さんの講演がある日。今井さんは、今井「先生」とするなというが、今は偉い先生。今井君のご講演というのもなんだかこちらが偉そうで変だ。

タイトルは、「老化・寿命の全身性制御メカニズムとしてのNADワールド」で、魅力的。スライドのNAD WORLDの文字はフォントもきれいですてき。コクヨのポインターで華麗にプレゼン。かっこいい。キースライドの赤い楕円のまわりに各臓器でのSirt1の機能が描かれている。

最初の方にお約束の長寿の霊泉についてのジョーク。Sacred fountainの話は外国人にうけるのだろうか。天の橋立も知らない外国人が多いしね。余計な心配。

次に、Productive agingとかかれたスライド。日本語にすると健康長寿といったところか。いい訳がないが、Productive agingはいい言葉だ。造語か。

言葉遊び
Productive aging
Reproductive aging: 女性が子どもを生める年齢は40歳くらいまで。
Programmed aging: 個体老化はプログラムされているのだろうか。
Reprogrammed aging: 個体老化をリプログラムして寿命延長。

個体老化は、ゲノム・エラー仮説を今井眞一郎氏はとっていたが、今日は個体老化はプログラムされているっていうふうな発表だった。説を買えたのだろうか。

NMNは、シグマで売っているらしいが、高いらしい。

Sirt1の日内変動についての話があった。Sir2にdeacetylase活性があることが発見されてから10年が経ったとのこと。今井さんがその昔「少年老い易く学成り難し」と言っていたが、なんとか学成り立ったじゃないか。clock遺伝子群を破壊した細胞では、Sirt1の日内変動がなくなる。Sirt1は、昼から夜になるところで値が高くなる。理由を食餌の時間として説明していた。

High fat dietでも、NMNを食べさせると糖尿病にならないらしい。

治験もするっていっていたな。どんなデザインでするかは内緒。

Sirt1欠損マウスでは、どんな形質があったかは忘れた。

どこかの会社で科学顧問をしているらしい。赤ワインの低分子に関するベンチャー会社を、大手製薬会社が購入して今井氏を雇い入れたらしい。

神経での酵素過剰発現マウスでは、空腹時での動きが激しかった。神経での役割が明らかになったが、神経と代謝というとあまりイメージがわかない。そこで質問した。神経と代謝の関係は、神経軸索を通じて?答えは、そうであり、褐色細胞等に神経制御があると考えていた。寿命に関する新知見を発表した。ここでは書けないが、実験のスパンが長すぎて誰もまねできない。

寿命研究は仮説、実験デザインが当初から完璧に組まれていないとできない。作業仮説を証明するためのデザインが間違っていたのでは後から実験変更、追加をするのがとてもたいへんだ。逆のことを言えば、老化研究は4年かかるからポスドクたちには生化学研究とのバックッバックの個体研究とするのがいいと言っていたような気がする。

参考文献
Science. 2009 ;324(5927):651
Cell Metab. 2007 ;6(5):363
J Biol Chem. 2004;279(49):50754

最後に
今回は、ご講演いただくのに、半年前から予約を入れた。2年間お願いし続けて断られてきたので良かった。今は講演予約は1年らしい。

私は、予定が空いていれば、明日でも話しますので、どうぞお呼びください。ご講演となる場合は半月以上は前にお願いしてください。国家公務員なので書類があります。


Saturday, December 5, 2009

訪問者数

このブログの訪問者数が2万を超える。その一方、ファンは8人。こんなブログあるのか。ファンが少ないのに訪問者数は満足。それでも、8人のファン(と宣言していただいた方々)は熱心に訪問していただき感謝の気持ちでいっぱいです。

ブログは訪問者数が毎日100を超えることを目指すのがいいらしい。前にも訪問者数が多い方が嬉しいと書いたことがある。しかし、訪問者数を目標にすると続かなくなってしまう。やはり、最大の読者は自分でありたい。また、ホームページも最大の読者は自分である。制約はあるけど、なるべく公開させていただき、自分が情報にたどり着く時間を短縮させたい。

最近、twitterを始めた。これは自分のつぶやいたことを見直すことはあんまりない。ある意味、他人の目を意識したツールかなと思っている。あと、他人がつぶやいたものをフォローするのがおもしろい。結構読んでしまう。でも、よくよく考えてみると自分がつぶやくのはやはり自分宛に書いているような気がしてならない。自分で読んでいる訳ではないのに、自分宛に書いている。やっぱり自分のためじゃないと続かない。とほほである。

本当の意味で読者を稼いでいるブログやtwitterの著者は尊敬できる。影響力大きいぞ。すくなくとも読者である私にとって、そのブロガーやtwitterやっている人は、映画俳優みたいにも見える。


Friday, December 4, 2009

Chemical chaperone

ゴーシェ病のケミカル・シャペロン。
by 鳥取大学 医学部 脳神経小児科学 大野耕策氏

正常圧水頭症はCongenital Disorders of Glycosylationか?トランスフェリンはどうなっているんだ。

タンパク質のシャペロンという意味とは違う。

Congenital disorders of Glycosylation
変なシアル酸。300例くらい診断。
Nomenclature of CDGS: Carbohydrate-deficient glycoprotein syndrome
糖タンパク質、糖脂質の糖鎖合成異常。
CDG-Ia: おしりの脂肪が変。生まれてくるときから変。
脳卒中様エピソード。
胸椎後弯、四肢筋萎縮、成長障害。

小脳失調、

Protein C, Protein S, AT 血中濃度が下がっている。

小脳の皺が目立つ。

CDG-1の異常トランスフェリン。disial transferrine, asial-transferrine,


N-glycosylation disorders
O-glycosilation disorders
Multiple exostosis

ウィキペディアからコピペ
A congenital disorder of glycosylation (previously called carbohydrate-deficient glycoprotein syndrome) is one of several rare inborn errors of metabolism in which N-glycosylation of a variety of tissue proteins is deficient or defective. Congenital disorders of glycosylation are sometimes known as CDG syndromes. They often cause serious, sometimes fatal, malfunction of several different organ systems (especially the nervous system, muscles, and intestines) in affected infants.

陥没乳頭
脳の奇形(ダンディーウォーカー)
多臓器不全
脳症、肝不全、

alpha-dystroglycan

Cutis Laxa, partial pachygyria, microcephaly

Abnormal gluteal fat and cutis laxa
大泉門拡大
Pachygyria: ノン福山の。。。
O-mannosylationの異常

N-glycan and O-glycan abnormality

トランスフェリンのとう
ApoC-IIIの等電点泳動。

CDG-Ia, -Ib, -Ix, -IIx.

山下克子氏









Chemical chaperoneに関する論文の要旨をコピペ。
Small molecules are proposed as potential drugs for the treatment of lysosomal storage disorders (LSDs) such as Fabry disease and Gaucher disease, which are caused by deficiencies in lysosomal enzymes. Certain mutations in the disease-causing enzymes result in the synthesis of improperly folded proteins that are retarded in the endoplasmic reticulum (ER) and degraded by ER-associated degradation. However, these proteins might be enzymatically active if they could be transported properly to lysosomes. At sub-inhibitory concentrations, potent competitive inhibitors of the mutant enzymes can act as active-site-specific chaperones that either induce or stabilize the proper conformation of the mutant enzyme. This promotes normal trafficking through the secretory pathway of the ER and, ultimately, increases enzyme activity in lysosomes. This therapeutic strategy, of using functional chemicals as pharmacological chaperones, could be applied broadly to other LSDs and genetic metabolic diseases that are caused by misfolding of mutant proteins.


ポンペ病の新生児マススクリーニング

成育の小田絵里先生

alpha-glucosidase活性測定(4MU法)

tGAA activity (GAA plus MAA)

Analyzing sequencing variants

全く理解できないのは、酵素活性を測定している方と酵素遺伝子の塩基配列を見ている方がいる。どっちがいいのかね。遺伝子の方が楽な感じがする。

GAA活性 
NAA/GAA比 が患者で高い。
カットオフ値としてみる。
%阻害率 

生検?

Full sequencing. 濾紙のDNA では塩基配列を読んではダメ。

患者。pseudodeficiency, 保因者、健常。

なんだか話がよく分からなかった。むずかしいね。


ファブリー病の確定診断まで

熊本大学中村先生によるご発表。
スクリーニング。早期治療。倫理。

新生児における濾紙血法によるファブリー病の確定診断。

酵素活性の測定方法。
alpha-galactosidase---flurorescent intensity

倫理的問題点。
 positive predic value is low.
The rule of ealiest onset was ignored.
Explanation to patients may be insufficient.
Commercialism?

大橋先生のご質問:抗体使うの?
答え:使っていない。低い値のときは使っていたが今は使っていない。


リソソーム病の分類をWikipediaからコピペした。全部の組換え体酵素ができれば直るんだろうな。
  • 糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
    o ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損症
  • スフィンゴリピドーシス - スフィンゴリピドが蓄積するタイプ
    o GM1ガングリオシドーシス (GM1 gangliosidoses)
    o GM2ガングリオシドーシス (GM2 gangliosidosis)
    o 異染性白質ジストロフィー (MLD)
    o ファブリー病 (Fabry's disease) - α-ガラクトシダーゼA欠損
    o ファーバー病 (Farber disease)
    o ゴーシェ病 (Gaucher's disease) - β-グルコセレブロシダーゼ欠損
    o ニーマン・ピック病 (Niemann-Pick disease) (A, B, C型)
    o クラッペ病 (Krabbe disease)
  • ムコ多糖症 (Mucopolysaccharidosis) - ムコ多糖が蓄積するタイプ
  • 糖蛋白代謝異常症タイプ
    o ムコリピドーシス - ムコ多糖症類似の病状を示すがムコ多糖を認めない
  • 分類不明 (調査中)
    o マルチプルサルファターゼ欠損症 (Multiple Sufatase欠損症) (MSD)
    o シアリドーシス
    o ガラクトシアリドーシス
    o アイセル病 (I-cell disease) - ムコリピドーシスIII型
    o α-マンノーシドーシス
    o β-マンノーシドーシス
    o フコシドーシス (Fucosidosis)
    o アスパルチルグルコサミン尿症
    o シンドラー病 (Schindler病) / 神崎病
    o ウォルマン病 (Wolman disease)
    o ダノン病 (Danon disease)
    o 遊離シアル酸蓄積症
    o セロイドリポフスチノーシス

酵素補充療法、臓器移植、骨髄移植が行われる。しかし脳や神経の症状には酵素補充療法と骨髄移植はほとんど効果がないようである。


ゲンザイムのチラシに酵素製剤が掲載されている。
ムコ多糖症Ⅰ型
ムコ多糖症Ⅱ型
ポンペ病(糖原病Ⅱ型)
ゴーシェ病
ファブリー病


ムコ多糖症Ⅵ型の酵素補充療法

個人輸入を始めるというので、募金活動をしている新聞の写真が出た。保険収載はされていないのか?

5歳7ヶ月、男子
生後6週目から酵素補充療法を開始した。3歳くらいから身長の伸びが少なくなってきた。尿中ウロン酸が1歳まで下がってきている。現在3歳。最初の数回の酵素補充療法でウロン酸が下がってきた。

抗ガルスルファーゼ抗体が上がることもあった。また、じんましんが出ることもあった。ステロイドを使用した。

今のところ、安全。
3年間の有効性。
心弁膜症は悪化せず。
身長の伸び。椎骨変形の改善。

症例1:背中が丸くなっていたのが、角張ってきている。背骨にも効果が来ている。
いびき減少。
中耳炎も減る。
かけっこが早くなる。
蒙古斑がうすくなる(蒙古斑が濃くなる)。
肝脾腫の改善。
ABRの改善。

症例2:ERTは有効。
弁膜の肥厚、椎骨の変形はこれからも注意深いフォロー。


成育代謝異常症研究会 ハンター症候群(MPS II型)に対する酵素補充療法の成績

TT氏による講演。

ウロン酸値が、酵素補充療法ですぐ下がる。

TT氏による15例のハンター症候群(MPS II型)の治療。すごい数。尿中ウロン酸、肝脾容積の減少。
睡眠時無呼吸の改善。
成長率の上昇。
弁膜症は、改善しないで不変が多い。
有効性評価は困難。

MPS II型(ハンター症候群; Hunter syndrome)はCharles A. Hunter(1873年-1955年)によりはじめて報告された疾患であり、イズロン酸-2-スルファターゼの先天的欠損によりGAGの分解ができずに細胞内のリソソームに蓄積することにより引き起こされるもの。

有害事象:6件あるが、回復してその後も治療継続。


Wednesday, December 2, 2009

網膜色素変性症も加齢黄斑変性症も。

以下のウェブサイトを見る限り、YS法は診断に使えるな。網膜色素変性症の時にいいな。YS氏に相談しよう。そうしよう。早くしなきゃ。Leber congenital amaurosis (gene therapy by AAV)も対象。Cone dystrophy (亜系)。Rod dystrophy と Cone dystrophyという風に考えると分かりやすい。

緑内障の遺伝子診断(問題となってるのは、Ganglion):眼圧を下げよう下げようとしている。

網膜色素変性症も加齢黄斑変性症って、どちらの病気もよく知らないな。

網膜色素上皮を作るのか、網膜細胞を作るのか?

加齢黄斑変性症の場合は、杆細胞cone cellを作らなきゃ行けないのかな。

ウェブサイトからのコピペ。
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/
網膜色素変性症は遺伝病ですが、実際には明らかに遺伝傾向が認められる患者さんは全体の50%程度であとの50%では親族に誰も同じ病気の方がいないのです。遺伝傾向が認められる患者さんのうち最も多いのは常染色体劣性遺伝を示すタイプでこれが全体の35%程度、次に多いのが常染色体優性遺伝を示すタイプでこれが全体の10%、最も少ないのがX連鎖性遺伝(X染色体劣性遺伝)を示すタイプでこれが全体の5%程度となっています。

網膜色素変性症ではこの二種類の細胞のうち杆体が主に障害されることが多く、このために暗いところで物が見えにくくなったり(とりめ、夜盲)、視野が狭くなったりするような症状を最初に起こしてきます。

黄斑は良い視力を維持したり、色の判別を行ったりします。この黄斑が加齢にともなって色々な異常をきたした状態を加齢黄斑変性といいます。加齢黄斑変性は滲出型と萎縮型に分けられます。萎縮型は徐々に組織が痛んで死んでいくタイプで、黄斑に地図状の萎縮病巣ができます。長い間かかって視力が低下していきます。老化現象ですから治療法がなく、視力も急には落ちないので、あまり問題にされていません。もう一つの滲出型はその名の通り水がにじみ出てきて(滲出)、黄斑に障害が生じるタイプです。出血することもあります。出血や滲出は脈絡膜新生血管といって、網膜の下の脈絡膜からでてきた、正常な血管とは異なる弱いもろい血管からおこります。



ヒトiPS細胞の造腫瘍性

山形大学に行ってきた。卵巣の胚細胞腫瘍に関する取り扱い規約を作成している委員長の先生にお会いした。胚細胞腫瘍、特に奇形腫についての議論をさせていただいた。議論している過程で知ったのは、同先生が精巣の胚細胞腫瘍に対する研究を行っているとうかがった。以前、精巣の胚細胞腫瘍に関する取り扱い規約を作成している専門家にお伺いしたところ、ヒトiPS細胞によって作成された「奇形腫」のスライドを見ると自分たちが奇形腫と診断している基準からすると論文で発表されている組織像の診断とは異なる部分も見られるというご意見を頂戴した。

なるほど。