Wednesday, December 9, 2009

医療戦略の本質―価値を向上させる競争

医療戦略の本質―価値を向上させる競争 (単行本)
マイケル・E. ポーター (著), エリザベス・オルムステッド テイスバーグ (著), 山本 雄士 (翻訳)

2009年12月9日に著者の講演を聴いた。招待者は訳者。本著作における競争原理をがんがん話すのかと思いきや、日本におけるケースを具体的に紹介していた。どうやって日本の医療システムを調べたかは不明。だが、医者以外のスタッフの充実が大事だと訴えていた。「患者から医師への要求を減らす」仕組みも必要であるとコメントしていた。思考停止を防いで、議論を開始しようと最後に手を回しながら話していたのが印象的であった。講演を聴いて思ったことは、本著作では、(ある意味、当然かもしれないが)日本における事例が記載されておらず、考察もされていない。本著作以降に著者に期待したいし、時間がかかるようであれば訳者の著述を期待することができるのだろうか。読者自身が、「医療戦略の本質ー価値を向上させる競争」が日本に適応できるかどうかを考えなくてはいけない。考えるための基本情報も欲しい。「日本語版への推薦」を書いた方も講演しており、基本情報を提供していたようにもみえた。





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