Thursday, December 24, 2009

胎盤に由来する細胞で筋ジストロフィーの治療を行う。

YK氏の論文が受理された。内容は、胎盤を羊膜上皮、羊膜間葉、絨毛板、繁茂絨毛、脱落膜に分けて、その骨格筋分化能を見た。また、滑膜絨毛についても検討した。その結果、羊膜間葉(羊膜中胚葉)が最も骨格筋への分化能を示した。筋ディストロフィーモデルの動物に移植したところ、ヒトディストロフィンをマウス筋束に発現した。

もともと胎盤は500グラムと大きい臓器である。羊膜間葉から、10^6くらいの細胞が採取できる。そして、培養することで20くらいまで分裂できるから、10^11まで増やすことが可能である。これは重さで言うと100グラムぐらいである。相当数の細胞が採取できることを意味しており、大量の筋肉に対して細胞移植しなくてはいけない筋ディストロフィーでは、胎盤の羊膜中胚葉細胞は重要な供給源である。


低炭水化物ダイエット


研究デザイン 前向きコホート研究。

出典 Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.

このコホート研究での結論は、予想と逆であったところ。炭水化物や、高度に精製された砂糖のようなものは、血糖を不自然に上昇させ、インスリンを産生させる。そのため、糖尿病を悪化させる。その一方、高炭水化物や高脂肪食は、野生の動物が食べていると思われる動物は高蛋白質及び高脂肪食であり、自然に近く、インスリンも上昇せず、糖尿病に悪いわけではない。また、高蛋白食や高脂肪食が大腸がん、乳ガンを増やしていることはないようだという結論である。ウェブ上で調べてみると多くの反論があった。デザインが不適切であるという指摘もあった。

高脂肪食が糖尿病に悪いという従来の常識にチャレンジしている点が興味深い。チョコや砂糖菓子は、血糖を高度に上げるために、糖尿病に悪いという解釈だ。ジュース類はさらに、早く血糖を上昇させるためよろしくないらしい。

阪大のお知り合いがこの方法でダイエットに成功していた。私は、レコーディング・ダイエットに失敗したので、低炭水化物ダイエットを行おうかなと思ったが、一番大好きな米を食べられないのは、たいへんにつらい。米は血糖を上げてしまうため、よろしくないんだっけな。なお、レコーディング・ダイエットに失敗としたけど、記録が面倒くさくなりやめたのであって、ダイエットに失敗したわけではない。


Wednesday, December 23, 2009

KI氏の教え CXCL12 (SDF-1) and its receptor CXCR4

血管性ニッチ
CAR cell: CXCL12 abundant reticular cell
CXCL12 (SDF-1: Stromal cell-derived factor-1)
CXCL12 and its receptor CXCR4

骨芽細胞性ニッチ
SNO cell: spindle-shaped N-cadherin-positive osteoblastic cell
TPO and its receptor c-mpl
Neurtralizing Ab to mpl1 inhibits TPO/Mpl signaling.


Ang-1 and its receptor Tie2

CD150
CD150+ CD244- CD48-

CD69
別名
Very early activation antigen (VEA)
Activation Inducer Molecule (AIM)
C-type lectin domain family 2C (CLEC2C)
EA1
MLR3
gp34/28


Tuesday, December 22, 2009

twitterよりコピペ

twitterより

絶対勝てるという確信がなければ、細かいことは争わず、既に共有している認識を再確認し、総論での合意を目指す。引き分けよりは、双方がともに勝者となればいい訳です。締め切りは作らないほうがいいでしょう。

ピーター・ドラッカーBOT DruckerBOT 凝りすぎたイノベーションはほとんど確実に失敗する。

西原理恵子のいう「陽に当てて水に漬けて炭水化物」

kazuki720 大腸がん、4月にはKRAS遺伝子検査が保険適用となるほか、新薬として抗EGFR抗体ベクティビックスの承認、さらには抗EGFR抗体アービタックスがファーストライン適応を取得する見込み。KRAS検査の普及が市場構造の変化にも影響を。

NikoKato 元PMDAの早川先生との会話:革新的な技術を「リスク・ベネフィット」で評価するのではなく、「リスク・リスク」で説明することの方が自然でないか。確かに私たちはベネフィットよりリスクを分析する方が得意だ。治療を受けられないリスク、技術を確立出来ないリスクが日本にはたくさんある。

NikoKato: 最近の学生さんは発表が上手だなあ...。指導されている教官のセンスもあると思うけど。 ビジュアルといい時間管理といい文句のつけようがないです。

プレゼンに関しては、年寄りは周回遅れで先を走っているように見える。

suema121:血中shomboric acidおよびsynnaric acid濃度が高くなると活動が低下するとアメリカの研究チームが発表。

sue...: お゛わ゛た゛ー

sendaitribune: 分かりやすい数字。RT @Mihoko_Nojiri: 大学のポストというのは年間だいたい4000人くらいでるんですよ。博士号を取る人は年に1万2000人いる。したがって、純粋にマクロな考え方で言えば、自分が上1/3にいるという気がしないのであれば、早めに他のことを考えた方がいい

【ブログ→ストック、ツイッター→フロー】 ホームページはさらなるストックであり、Wikipediaは究極のストック。

つかこうへい氏の名前が「いつか公平」から来ていることを知った。平仮名なのは、漢字が読めなかったお母さんのため。巨星逝く。

unic210「アマテラスは引きこもり、紫式部は腐女子、清少納言はブログ女、紀貫之はネカマ、かぐや姫はツンデレ、聖武天皇は収集ヲタで正倉院はヲタ部屋、日本は昔からこんな文化ばっかり。」


kimuramoriyo「借金地獄に苦しむ癌研究会 先端医療を崩壊させる銀行の強欲」『選択』8月号 。東京ガスとみずほ銀行の酷さが描かれている。金利を上げることを待ってくれと言った癌研に「一度潰れてみたらどうですか」といった銀行団。国民が必要ながん医療は要らないと言うことか。



Sunday, December 20, 2009

肝細胞移植にかかるキーワードで後はGoogleで調べる

ハイデルベルグ大学
 肝細胞移植
 門脈内注射
 CytoCur CytoNet
Durham-NC, USA
ほぐしたものを肝臓に入れている。
 マルチ・センター(USA, Germany)
SELICA III
Phase II/III
 スタディー・プロトコール SELICA II
0.3 x 10 9  6回に分けて入れる。
Tx Control group vs
情報を手に入れなくてはいけない。
  Synopsis
OCT deficiency: 3 cases
量は10^8細胞で十分なんだね。
OTC activity within the explanted liver 10 months after LCT


Hox遺伝子と胎盤

名古屋大学のHM教授は、Hox遺伝子のことを詳しい。
KN氏とも、相談しなきゃ。
質問するべき。
HOX 遺伝子の大家。1, 2は出ない。


Friday, December 18, 2009

臨床研究の言葉

言葉をひとつひとつ意味をとりながら、暗記すると勉強になる。

Off-label use: 適応外使用(承認された効能・効果、用法・用量 以外で使用。
         小児科領域では、本来の意味では使わないこと多い。
         国が認めていない薬にも使う。

外挿という言葉:
 Clinical Research Coodinator (CRC)
Data manager (DM)
Medical Writer

Therapeutic orphan

CRF: Case report form

保険収監 収載 は、全く別のプロセス。


Tuesday, December 15, 2009

ハイデルベルグ大学の肝細胞移植

ハイデルベルグ大学
 肝細胞移植
 門脈内注射
 CytoCur CytoNet
Durham-NC, USA
ほぐしたものを肝臓に入れている。
 マルチ・センター(USA, Germany)
SELICA III
Phase II/III
 スタディー・プロトコール SELICA II
0.3 x 10^9  6回に分けて入れる。
Tx Control group vs
情報を手に入れなくてはいけない。
  Synopsis

OCT deficiency: 3 cases
量は10^8細胞で十分なんだね。
OTC activity within the explanted liver 10 months after liver cell transplantation (LCT)


SSIEM SYMPOSIUM 2007
Liver cell transplantation for the treatment of inborn errors of metabolism
J. Meyburg & G. F. Hoffmann
Received: 1 December 2007 /Submitted in revised form: 1 February 2008 /Accepted: 5 February 2008 /Published online: 4 April 2008
# SSIEM and Springer 2008
Summary Over the last 15 years, liver cell transplantation
(LCT) has developed from an experimental laboratory
technique to a potentially life-saving therapeutic
option. Because of its minimally invasive nature, the
method is especially attractive for (small) children. In
children with liver-based inborn errors of metabolism,
this transfer of enzyme activity can be regarded as a
gene therapy, which can be installed independently and
additionally to conservative treatment concepts. To
date 14 children with inherited metabolic diseases have
undergone LCT in various centres. Although individual
results are encouraging, different treatment protocols,
difficulties in the objective assessment of function of the
transplant, and finally the lack of a controlled study
make it difficult to judge the overall significance of
LCT in the treatment of metabolic diseases and call
for collaborative clinical research.
Abbreviations
LCT liver cell transplantation
OLT orthotopic liver transplantation


骨髄から細胞を取り出す機器や道具

細胞製剤自体が医療機器ないしは薬剤である。であるので、その細胞を作り出すための、InstrumentやDeviceは医療機器の対象ではないと考えられる。


Monday, December 14, 2009

講演での人気度

いろいろな年代の方々を対象に話す機会があり、嬉しい。その一方、反応が良い場合と悪い場合がある。

概して、大学院生以上の方々及び一般市民の方々には好評である。科学者対象のときは、かなり評判が良い。その一方、小学生が相手の時はダメだった。中学生(母校)は、ひどかった。みんな寝てしまった。高校生相手もあんまり評判が良い感じがしない。高校生と一緒にいた大人は喜んでくれたのに。大学生の講演も評判がいいわけではない。むずかしすぎると言われる。大学生相手の講義(授業)はたいへん評判がいいのに、再生医療の講演を大学生相手にするととたんにうまくいかない。評判は実際には直接聞くことはないが、しゃべっているときに聴衆者の眼を見りゃ簡単に分かるので、結構がっかりする。息子を含めた中学生なんて、はっきりと、つまんなそうな顔をするんだ。

最近は、思い切って、写真を極力避けて、漫画や図を使って話す。小中高の方々への再チャレンジの機会があったら、次はなんとかがんばる。しゃべるのは、職責に入っていないけれどね。研究職なので。。。


レクチンアレイをWikipediaに(日本語と英語で)登録しよう

MY氏と一緒に、レクチンアレイをWikipediaに(日本語と英語で)登録しよう。そうしよう。誰か手伝ってくれないかね。結構、めんどうくさいからね。一緒につくろう!共同制作者を募集します。

レクチンアレイは、一般名詞だから問題なく、受理されると思います。


Sunday, December 13, 2009

HA氏とAU氏 倫理申請を急げ。


別々に倫理申請しなきゃ。

また、コピペ。

iPS細胞研究に社会的課題 5カ国の研究者が論文
テーマ:iPS細胞(その他)
iPS(人工多能性幹)細胞の研究には、細胞提供者のプライバシー保護や十分な説明による同意取り付けなど、検討が必要な社会的課題がある――。加藤和人・京都大准教授(生命倫理学)ら5カ国の科学者、法学などの専門家が論評をまとめ、11日付米科学誌セル電子版に発表する。
加藤准教授らは、iPS細胞の研究で検討すべきテーマとして、プライバシーの保護、同意と同意の撤回、細胞提供者の権利の及ぶ範囲、知的財産、臨床応用に向けた課題など6領域をあげた。
iPS細胞は提供者の遺伝情報をすべて含む。無限に増え、予測できない研究に応用される可能性もあるため、細胞提供者に、すべて説明して同意をとることはむずかしい。ヒトiPS細胞を動物に移植したり、不妊治療研究に使う場合の規制の枠組みなど、今後、科学者や政策担当者は、深く徹底的な議論をする必要があると訴えている。
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200912110038.html


有名なブログからのコピペ(一部、改変)

私には学問をとるのかそれ以外を取るのか、という難しい問題が年をとると折々に出てくるので、それまでに体を鍛えておけではありませんが、間違った判断をしないように準備しておくべきです。でもなにが正しく、なにが間違っているか、コントロールのない判断でもありますので、結局はわからない、ただ不幸せなことにはなりたくない。


Saturday, December 12, 2009

TO氏の教え なぜ、リソソーム病で肝移植が行われないのか?

貴重なご示唆を得た。


なぜ、リソソーム病で肝移植が行われないのか?骨髄移植は行われるのに、リソソーム病では、生体肝移植が行われていない。肝臓における酵素活性がどのくらいあるか分からないからである。もし、エビデンスがあれば、生体肝移植が行われていてもよい。骨髄移植は、全身に白血球が行き渡り、酵素が行き渡っている。骨髄移植の方が、酵素量が多いと思われる。

肝細胞移植でも、いいんじゃないか。

白血球に酵素活性があるという証明はあったか?骨髄移植のFollow upですら、行われていないんではないか?SK氏に教授いただくしかないな。




QOLの改善が大きい。

リソソーム病 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム


冷蔵できる箱

37度ぐらいの温度をキープする箱(コアフロント)
冷蔵できる温度をキープする箱  コアフロントに尋ねよう。



Wednesday, December 9, 2009

リソソーム病の数 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム

Wikipediaからのコピペですが、

リソソーム病の疾病の数を数えると40近くあります。それぞれの酵素製剤ができるとは思えないので、細胞治療を用いた治療戦略もだいじであると思います。








Activator Deficiency/GM2 Gangliosidosis

Alpha-mannosidosis

Aspartylglucosaminuria

Cholesteryl ester storage disease

Chronic Hexosaminidase A Deficiency

Cystinosis

Danon disease

Fabry disease

Farber disease

Fucosidosis

Galactosialidosis

Gaucher Disease

  • Type I
  • Type II
  • Type III

GM1 gangliosidosis

  • Infantile
  • Late infantile/Juvenile
  • Adult/Chronic

I-Cell disease/Mucolipidosis II

Infantile Free Sialic Acid Storage Disease/ISSD

Juvenile Hexosaminidase A Deficiency

Krabbe disease

  • Infantile Onset
  • Late Onset

Metachromatic Leukodystrophy

Mucopolysaccharidoses disorders

  • Pseudo-Hurler polydystrophy/Mucolipidosis IIIA
  • MPSI Hurler Syndrome
  • MPSI Scheie Syndrome
  • MPS I Hurler-Scheie Syndrome
  • MPS II Hunter syndrome
  • Sanfilippo syndrome Type A/MPS III A
  • Sanfilippo syndrome Type B/MPS III B
  • Sanfilippo syndrome Type C/MPS III C
  • Sanfilippo syndrome Type D/MPS III D
  • Morquio Type A/MPS IVA
  • Morquio Type B/MPS IVB
  • MPS IX Hyaluronidase Deficiency
  • MPS VI Maroteaux-Lamy
  • MPS VII Sly Syndrome
  • Mucolipidosis I/Sialidosis
  • Mucolipidosis IIIC
  • Mucolipidosis type IV

Multiple sulfatase deficiency

Niemann-Pick Disease

  • Type A
  • Type B
  • Type C

Neuronal Ceroid Lipofuscinoses

  • CLN6 disease - Atypical Late Infantile, Late Onset variant, Early Juvenile
  • Batten-Spielmeyer-Vogt/Juvenile NCL/CLN3 disease
  • Finnish Variant Late Infantile CLN5
  • Jansky-Bielschowsky disease/Late infantile CLN2/TPP1 Disease
  • Kufs/Adult-onset NCL/CLN4 disease
  • Northern Epilepsy/variant late infantile CLN8
  • Santavuori-Haltia/Infantile CLN1/PPT disease
  • Beta-mannosidosis

Pompe disease/Glycogen storage disease type II
    糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
       ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損

Pycnodysostosis

Sandhoff disease/Adult Onset/GM2 Gangliosidosis

Sandhoff disease/GM2 gangliosidosis - Infantile

Sandhoff disease/GM2 gangliosidosis - Juvenile

Schindler disease

Salla disease/Sialic Acid Storage Disease

Tay-Sachs/GM2 gangliosidosis

Wolman disease





リソソーム病の数 ライソゾーム リソゾーム ライソソーム
糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
       ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損症
GSD type Iglucose-6-phosphatasevon Gierke's disease
スフィンゴリピドーシス - スフィンゴリピドが蓄積するタイプ
GM1ガングリオシドーシス (GM1 gangliosidoses)
GM2ガングリオシドーシス (GM2 gangliosidosis)
異染性白質ジストロフィー (MLD)
ファブリー病 (Fabry's disease) - α-ガラクトシダーゼA欠損
ファーバー病 (Farber disease)
ゴーシェ病 (Gaucher's disease) - β-グルコセレブロシダーゼ欠損
ニーマン・ピック病 (Niemann-Pick disease) (A, B, C型)
クラッペ病 (Krabbe disease)
ムコ多糖症 (Mucopolysaccharidosis) - ムコ多糖が蓄積するタイプ
糖蛋白代謝異常症タイプ
ムコリピドーシス - ムコ多糖症類似の病状を示すがムコ多糖を認めない
分類不明 (調査中)
マルチプルサルファターゼ欠損症 (Multiple Sufatase欠損症) (MSD)
シアリドーシス
ガラクトシアリドーシス
アイセル病 (I-cell disease) - ムコリピドーシスIII型
α-マンノーシドーシス
β-マンノーシドーシス
フコシドーシス (Fucosidosis)
アスパルチルグルコサミン尿症
シンドラー病 (Schindler病) / 神崎病
ウォルマン病 (Wolman disease)
ダノン病 (Danon disease)
遊離シアル酸蓄積症
セロイドリポフスチノーシス


Array technology to sugar


Yes. Lectin microarray is indeed great. This technology possibly discriminates not only pluripotent stem cells but also many kinds of somatic stem cells.


医療戦略の本質―価値を向上させる競争

医療戦略の本質―価値を向上させる競争 (単行本)
マイケル・E. ポーター (著), エリザベス・オルムステッド テイスバーグ (著), 山本 雄士 (翻訳)

2009年12月9日に著者の講演を聴いた。招待者は訳者。本著作における競争原理をがんがん話すのかと思いきや、日本におけるケースを具体的に紹介していた。どうやって日本の医療システムを調べたかは不明。だが、医者以外のスタッフの充実が大事だと訴えていた。「患者から医師への要求を減らす」仕組みも必要であるとコメントしていた。思考停止を防いで、議論を開始しようと最後に手を回しながら話していたのが印象的であった。講演を聴いて思ったことは、本著作では、(ある意味、当然かもしれないが)日本における事例が記載されておらず、考察もされていない。本著作以降に著者に期待したいし、時間がかかるようであれば訳者の著述を期待することができるのだろうか。読者自身が、「医療戦略の本質ー価値を向上させる競争」が日本に適応できるかどうかを考えなくてはいけない。考えるための基本情報も欲しい。「日本語版への推薦」を書いた方も講演しており、基本情報を提供していたようにもみえた。





Tuesday, December 8, 2009

酵素製剤を開発した人の周辺にいる人たち

 細胞治療の薬事承認がどんなふうになっているかを米国調査に2008年3月3日のひな祭りの日にワシントンDCにあるFDA(米国医薬品食品機構)に行った。その政府使節団の名ばかり団長の私と一緒に山本雄二氏が参加していた。話が長くなってはいけないので、簡単に言うと山本雄二氏はハーバード大学のMBAを取得していて、そのクラスにはビジネスのなんたるかを教える偉いポーター教授がいて、その教え子の中にこの酵素製剤を開発したJohn Crowley氏がいた。「ザ キュア」の主人公に当たる。2人の子どもがいずれもポンペ病に罹患して、その酵素製剤を開発しようとした人だ。

 ハーバード大学のMBAを取得するためのクラスというのは、どんなところなのだろうか。クラス内でのつながりだけでなく、先輩・後輩のつながりも強固な感じがする。John Crowley氏がいた大学の同じ釜の飯を食った人物がいる。現在、Life Technologies co. のCEOをしているGreg Lucier氏である。年収10億円、ストックオプション100億円というのがこの人物を端的にあらわすかもしれないと思う数字である。僕より若く精悍な顔立ちで、「私の研究室に何しに来たのですか?」という、ある意味、失礼な質問にも「ヒトES細胞が臨床応用されるときには、我が社と一緒に進めさせてくれ。」と言った。そして、「サンディエゴに来て、一緒にランチを食べよう。ジョン・リードも誘おう。」と続けた。



Monday, December 7, 2009

遺伝病に関する講義にて---重要な事実を毎年、期末試験に出題する理由---

僕たちは10個くらいの遺伝子は破壊されているんだという話をしたいだけなんだ。この話はむずかしいが、大事なんで話させてほしい。仮に4万人にひとりの頻度でなる遺伝病があったとしよう。「その保因者の頻度は?」という問題を毎年出題するように心がけている。答えは100人にひとりというのが答えで、100人いる医学部のクラスの中にその問題となっている遺伝子に変異が入っている学生がひとりはいるんだと伝えている。常染色体優性遺伝疾患は735、常染色体劣性遺伝疾患は521、伴性劣性遺伝疾患は107で合計すると、単一遺伝子が病因になる疾患だけでも1374に上ると言われている。計算すると人は誰でも10個以上の遺伝病の保因者だという事実を知っておくべきであるという講義をする。



今井眞一郎先生のご講演

今日は、楽しみにしていた今井さんの講演がある日。今井さんは、今井「先生」とするなというが、今は偉い先生。今井君のご講演というのもなんだかこちらが偉そうで変だ。

タイトルは、「老化・寿命の全身性制御メカニズムとしてのNADワールド」で、魅力的。スライドのNAD WORLDの文字はフォントもきれいですてき。コクヨのポインターで華麗にプレゼン。かっこいい。キースライドの赤い楕円のまわりに各臓器でのSirt1の機能が描かれている。

最初の方にお約束の長寿の霊泉についてのジョーク。Sacred fountainの話は外国人にうけるのだろうか。天の橋立も知らない外国人が多いしね。余計な心配。

次に、Productive agingとかかれたスライド。日本語にすると健康長寿といったところか。いい訳がないが、Productive agingはいい言葉だ。造語か。

言葉遊び
Productive aging
Reproductive aging: 女性が子どもを生める年齢は40歳くらいまで。
Programmed aging: 個体老化はプログラムされているのだろうか。
Reprogrammed aging: 個体老化をリプログラムして寿命延長。

個体老化は、ゲノム・エラー仮説を今井眞一郎氏はとっていたが、今日は個体老化はプログラムされているっていうふうな発表だった。説を買えたのだろうか。

NMNは、シグマで売っているらしいが、高いらしい。

Sirt1の日内変動についての話があった。Sir2にdeacetylase活性があることが発見されてから10年が経ったとのこと。今井さんがその昔「少年老い易く学成り難し」と言っていたが、なんとか学成り立ったじゃないか。clock遺伝子群を破壊した細胞では、Sirt1の日内変動がなくなる。Sirt1は、昼から夜になるところで値が高くなる。理由を食餌の時間として説明していた。

High fat dietでも、NMNを食べさせると糖尿病にならないらしい。

治験もするっていっていたな。どんなデザインでするかは内緒。

Sirt1欠損マウスでは、どんな形質があったかは忘れた。

どこかの会社で科学顧問をしているらしい。赤ワインの低分子に関するベンチャー会社を、大手製薬会社が購入して今井氏を雇い入れたらしい。

神経での酵素過剰発現マウスでは、空腹時での動きが激しかった。神経での役割が明らかになったが、神経と代謝というとあまりイメージがわかない。そこで質問した。神経と代謝の関係は、神経軸索を通じて?答えは、そうであり、褐色細胞等に神経制御があると考えていた。寿命に関する新知見を発表した。ここでは書けないが、実験のスパンが長すぎて誰もまねできない。

寿命研究は仮説、実験デザインが当初から完璧に組まれていないとできない。作業仮説を証明するためのデザインが間違っていたのでは後から実験変更、追加をするのがとてもたいへんだ。逆のことを言えば、老化研究は4年かかるからポスドクたちには生化学研究とのバックッバックの個体研究とするのがいいと言っていたような気がする。

参考文献
Science. 2009 ;324(5927):651
Cell Metab. 2007 ;6(5):363
J Biol Chem. 2004;279(49):50754

最後に
今回は、ご講演いただくのに、半年前から予約を入れた。2年間お願いし続けて断られてきたので良かった。今は講演予約は1年らしい。

私は、予定が空いていれば、明日でも話しますので、どうぞお呼びください。ご講演となる場合は半月以上は前にお願いしてください。国家公務員なので書類があります。


Saturday, December 5, 2009

訪問者数

このブログの訪問者数が2万を超える。その一方、ファンは8人。こんなブログあるのか。ファンが少ないのに訪問者数は満足。それでも、8人のファン(と宣言していただいた方々)は熱心に訪問していただき感謝の気持ちでいっぱいです。

ブログは訪問者数が毎日100を超えることを目指すのがいいらしい。前にも訪問者数が多い方が嬉しいと書いたことがある。しかし、訪問者数を目標にすると続かなくなってしまう。やはり、最大の読者は自分でありたい。また、ホームページも最大の読者は自分である。制約はあるけど、なるべく公開させていただき、自分が情報にたどり着く時間を短縮させたい。

最近、twitterを始めた。これは自分のつぶやいたことを見直すことはあんまりない。ある意味、他人の目を意識したツールかなと思っている。あと、他人がつぶやいたものをフォローするのがおもしろい。結構読んでしまう。でも、よくよく考えてみると自分がつぶやくのはやはり自分宛に書いているような気がしてならない。自分で読んでいる訳ではないのに、自分宛に書いている。やっぱり自分のためじゃないと続かない。とほほである。

本当の意味で読者を稼いでいるブログやtwitterの著者は尊敬できる。影響力大きいぞ。すくなくとも読者である私にとって、そのブロガーやtwitterやっている人は、映画俳優みたいにも見える。


Friday, December 4, 2009

Chemical chaperone

ゴーシェ病のケミカル・シャペロン。
by 鳥取大学 医学部 脳神経小児科学 大野耕策氏

正常圧水頭症はCongenital Disorders of Glycosylationか?トランスフェリンはどうなっているんだ。

タンパク質のシャペロンという意味とは違う。

Congenital disorders of Glycosylation
変なシアル酸。300例くらい診断。
Nomenclature of CDGS: Carbohydrate-deficient glycoprotein syndrome
糖タンパク質、糖脂質の糖鎖合成異常。
CDG-Ia: おしりの脂肪が変。生まれてくるときから変。
脳卒中様エピソード。
胸椎後弯、四肢筋萎縮、成長障害。

小脳失調、

Protein C, Protein S, AT 血中濃度が下がっている。

小脳の皺が目立つ。

CDG-1の異常トランスフェリン。disial transferrine, asial-transferrine,


N-glycosylation disorders
O-glycosilation disorders
Multiple exostosis

ウィキペディアからコピペ
A congenital disorder of glycosylation (previously called carbohydrate-deficient glycoprotein syndrome) is one of several rare inborn errors of metabolism in which N-glycosylation of a variety of tissue proteins is deficient or defective. Congenital disorders of glycosylation are sometimes known as CDG syndromes. They often cause serious, sometimes fatal, malfunction of several different organ systems (especially the nervous system, muscles, and intestines) in affected infants.

陥没乳頭
脳の奇形(ダンディーウォーカー)
多臓器不全
脳症、肝不全、

alpha-dystroglycan

Cutis Laxa, partial pachygyria, microcephaly

Abnormal gluteal fat and cutis laxa
大泉門拡大
Pachygyria: ノン福山の。。。
O-mannosylationの異常

N-glycan and O-glycan abnormality

トランスフェリンのとう
ApoC-IIIの等電点泳動。

CDG-Ia, -Ib, -Ix, -IIx.

山下克子氏









Chemical chaperoneに関する論文の要旨をコピペ。
Small molecules are proposed as potential drugs for the treatment of lysosomal storage disorders (LSDs) such as Fabry disease and Gaucher disease, which are caused by deficiencies in lysosomal enzymes. Certain mutations in the disease-causing enzymes result in the synthesis of improperly folded proteins that are retarded in the endoplasmic reticulum (ER) and degraded by ER-associated degradation. However, these proteins might be enzymatically active if they could be transported properly to lysosomes. At sub-inhibitory concentrations, potent competitive inhibitors of the mutant enzymes can act as active-site-specific chaperones that either induce or stabilize the proper conformation of the mutant enzyme. This promotes normal trafficking through the secretory pathway of the ER and, ultimately, increases enzyme activity in lysosomes. This therapeutic strategy, of using functional chemicals as pharmacological chaperones, could be applied broadly to other LSDs and genetic metabolic diseases that are caused by misfolding of mutant proteins.


ポンペ病の新生児マススクリーニング

成育の小田絵里先生

alpha-glucosidase活性測定(4MU法)

tGAA activity (GAA plus MAA)

Analyzing sequencing variants

全く理解できないのは、酵素活性を測定している方と酵素遺伝子の塩基配列を見ている方がいる。どっちがいいのかね。遺伝子の方が楽な感じがする。

GAA活性 
NAA/GAA比 が患者で高い。
カットオフ値としてみる。
%阻害率 

生検?

Full sequencing. 濾紙のDNA では塩基配列を読んではダメ。

患者。pseudodeficiency, 保因者、健常。

なんだか話がよく分からなかった。むずかしいね。


ファブリー病の確定診断まで

熊本大学中村先生によるご発表。
スクリーニング。早期治療。倫理。

新生児における濾紙血法によるファブリー病の確定診断。

酵素活性の測定方法。
alpha-galactosidase---flurorescent intensity

倫理的問題点。
 positive predic value is low.
The rule of ealiest onset was ignored.
Explanation to patients may be insufficient.
Commercialism?

大橋先生のご質問:抗体使うの?
答え:使っていない。低い値のときは使っていたが今は使っていない。


リソソーム病の分類をWikipediaからコピペした。全部の組換え体酵素ができれば直るんだろうな。
  • 糖原病II型 - 糖原(グリコーゲン)が蓄積するタイプ
    o ポンペ病 (Pompe disease) - 糖原病II型。α-グルコシダーゼ (酸性マルターゼ) 欠損症
  • スフィンゴリピドーシス - スフィンゴリピドが蓄積するタイプ
    o GM1ガングリオシドーシス (GM1 gangliosidoses)
    o GM2ガングリオシドーシス (GM2 gangliosidosis)
    o 異染性白質ジストロフィー (MLD)
    o ファブリー病 (Fabry's disease) - α-ガラクトシダーゼA欠損
    o ファーバー病 (Farber disease)
    o ゴーシェ病 (Gaucher's disease) - β-グルコセレブロシダーゼ欠損
    o ニーマン・ピック病 (Niemann-Pick disease) (A, B, C型)
    o クラッペ病 (Krabbe disease)
  • ムコ多糖症 (Mucopolysaccharidosis) - ムコ多糖が蓄積するタイプ
  • 糖蛋白代謝異常症タイプ
    o ムコリピドーシス - ムコ多糖症類似の病状を示すがムコ多糖を認めない
  • 分類不明 (調査中)
    o マルチプルサルファターゼ欠損症 (Multiple Sufatase欠損症) (MSD)
    o シアリドーシス
    o ガラクトシアリドーシス
    o アイセル病 (I-cell disease) - ムコリピドーシスIII型
    o α-マンノーシドーシス
    o β-マンノーシドーシス
    o フコシドーシス (Fucosidosis)
    o アスパルチルグルコサミン尿症
    o シンドラー病 (Schindler病) / 神崎病
    o ウォルマン病 (Wolman disease)
    o ダノン病 (Danon disease)
    o 遊離シアル酸蓄積症
    o セロイドリポフスチノーシス

酵素補充療法、臓器移植、骨髄移植が行われる。しかし脳や神経の症状には酵素補充療法と骨髄移植はほとんど効果がないようである。


ゲンザイムのチラシに酵素製剤が掲載されている。
ムコ多糖症Ⅰ型
ムコ多糖症Ⅱ型
ポンペ病(糖原病Ⅱ型)
ゴーシェ病
ファブリー病


ムコ多糖症Ⅵ型の酵素補充療法

個人輸入を始めるというので、募金活動をしている新聞の写真が出た。保険収載はされていないのか?

5歳7ヶ月、男子
生後6週目から酵素補充療法を開始した。3歳くらいから身長の伸びが少なくなってきた。尿中ウロン酸が1歳まで下がってきている。現在3歳。最初の数回の酵素補充療法でウロン酸が下がってきた。

抗ガルスルファーゼ抗体が上がることもあった。また、じんましんが出ることもあった。ステロイドを使用した。

今のところ、安全。
3年間の有効性。
心弁膜症は悪化せず。
身長の伸び。椎骨変形の改善。

症例1:背中が丸くなっていたのが、角張ってきている。背骨にも効果が来ている。
いびき減少。
中耳炎も減る。
かけっこが早くなる。
蒙古斑がうすくなる(蒙古斑が濃くなる)。
肝脾腫の改善。
ABRの改善。

症例2:ERTは有効。
弁膜の肥厚、椎骨の変形はこれからも注意深いフォロー。


成育代謝異常症研究会 ハンター症候群(MPS II型)に対する酵素補充療法の成績

TT氏による講演。

ウロン酸値が、酵素補充療法ですぐ下がる。

TT氏による15例のハンター症候群(MPS II型)の治療。すごい数。尿中ウロン酸、肝脾容積の減少。
睡眠時無呼吸の改善。
成長率の上昇。
弁膜症は、改善しないで不変が多い。
有効性評価は困難。

MPS II型(ハンター症候群; Hunter syndrome)はCharles A. Hunter(1873年-1955年)によりはじめて報告された疾患であり、イズロン酸-2-スルファターゼの先天的欠損によりGAGの分解ができずに細胞内のリソソームに蓄積することにより引き起こされるもの。

有害事象:6件あるが、回復してその後も治療継続。


Wednesday, December 2, 2009

網膜色素変性症も加齢黄斑変性症も。

以下のウェブサイトを見る限り、YS法は診断に使えるな。網膜色素変性症の時にいいな。YS氏に相談しよう。そうしよう。早くしなきゃ。Leber congenital amaurosis (gene therapy by AAV)も対象。Cone dystrophy (亜系)。Rod dystrophy と Cone dystrophyという風に考えると分かりやすい。

緑内障の遺伝子診断(問題となってるのは、Ganglion):眼圧を下げよう下げようとしている。

網膜色素変性症も加齢黄斑変性症って、どちらの病気もよく知らないな。

網膜色素上皮を作るのか、網膜細胞を作るのか?

加齢黄斑変性症の場合は、杆細胞cone cellを作らなきゃ行けないのかな。

ウェブサイトからのコピペ。
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/
網膜色素変性症は遺伝病ですが、実際には明らかに遺伝傾向が認められる患者さんは全体の50%程度であとの50%では親族に誰も同じ病気の方がいないのです。遺伝傾向が認められる患者さんのうち最も多いのは常染色体劣性遺伝を示すタイプでこれが全体の35%程度、次に多いのが常染色体優性遺伝を示すタイプでこれが全体の10%、最も少ないのがX連鎖性遺伝(X染色体劣性遺伝)を示すタイプでこれが全体の5%程度となっています。

網膜色素変性症ではこの二種類の細胞のうち杆体が主に障害されることが多く、このために暗いところで物が見えにくくなったり(とりめ、夜盲)、視野が狭くなったりするような症状を最初に起こしてきます。

黄斑は良い視力を維持したり、色の判別を行ったりします。この黄斑が加齢にともなって色々な異常をきたした状態を加齢黄斑変性といいます。加齢黄斑変性は滲出型と萎縮型に分けられます。萎縮型は徐々に組織が痛んで死んでいくタイプで、黄斑に地図状の萎縮病巣ができます。長い間かかって視力が低下していきます。老化現象ですから治療法がなく、視力も急には落ちないので、あまり問題にされていません。もう一つの滲出型はその名の通り水がにじみ出てきて(滲出)、黄斑に障害が生じるタイプです。出血することもあります。出血や滲出は脈絡膜新生血管といって、網膜の下の脈絡膜からでてきた、正常な血管とは異なる弱いもろい血管からおこります。



ヒトiPS細胞の造腫瘍性

山形大学に行ってきた。卵巣の胚細胞腫瘍に関する取り扱い規約を作成している委員長の先生にお会いした。胚細胞腫瘍、特に奇形腫についての議論をさせていただいた。議論している過程で知ったのは、同先生が精巣の胚細胞腫瘍に対する研究を行っているとうかがった。以前、精巣の胚細胞腫瘍に関する取り扱い規約を作成している専門家にお伺いしたところ、ヒトiPS細胞によって作成された「奇形腫」のスライドを見ると自分たちが奇形腫と診断している基準からすると論文で発表されている組織像の診断とは異なる部分も見られるというご意見を頂戴した。

なるほど。



Monday, November 30, 2009

GATA4は亜鉛要求。

GATA4を作用させるには、Zn++が必要。故に、DMEM培地は、GATA4を作用させるには不適切。心筋には、ならない。


Fisherとか、Iscovとかがいいんじゃないか。
牧野論文(JCI, 1999)を見てみる。


Saturday, November 28, 2009

我が国における、さまざまな申請にかかる承認審査

 米国では先端医療(技術)開発が国家の命運を握ると考えており、基礎研究の成果を積極的に社会へ還元するべきであるというスタンス(国家戦略)をとっており、ダイナミックな「変化(チェンジ)」があるように見える。結局のところ、スタンスの違いが、医師法、薬事法下における審査に違いを生み出していると理解している。仕組みや規制を忠実に死守するという至極当然と思える行動が、ある意味、思考停止状態になっていて、新たな仕組みや規制を社会の利益に則した形で生み出す努力をしないように見える。


current GMP and institutional GMP

 医薬品製造においては、高品質の医薬品や医療用具などを供給するために「製造管理及び品質管理規則(Good Manufacturing Practice:GMP)」と呼ばれる規制が存在し、これを遵守することが義務づけられています。GMPは世界に先駆けて1962年にアメリカ合衆国で取り入れられました。その後、世界保険機構(WHO)にてWHO-GMPが作成され、加盟各国がGMPを実施するよう勧告されました。とくにアメリカ合衆国のFDAにおいては、“現状で成し得る最大限のことを実施する”という意味で「cGMP(current GMP)」と呼ばれています。

 今後わが国の大学や先端医療センターなどで行われる細胞治療や遺伝子治療をはじめとする探索的臨床試験研究(トランスレーショナル・リサーチ)では、製薬企業などにおける医薬品製造のためのGMP (Full GMP) とは異なる規制、すなわち大学などの人的余裕などを考慮したInstitutional GMP (Academic GMP) の構築が必要と思われる。Full GMPとInstitutional GMP (Academic GMP)の差異を端的に述べるなら、前者ではルール違反があれば製造中止命令が出され罰則をともなうが、後者の場合は改善するように勧告を行い、大学側はこれを受け入れてより良いシステムづくりを行えるよう指導して行こうというのが米国FDAの基本的考え方である。米国では先端医療(技術)開発が国家の命運を握ると考えており、基礎研究の成果を積極的に社会へ還元するべきであるというスタンス(国家戦略)をとっている。

(見直し委員会の議事録より抜粋)
 米国のFDAが主張していることですが、フェーズI・GMPという考え方があ
って、ステップ・ワイズ・アプローチ(step-wise approach)、要するに今、先生がおっし
ゃったように100のプロジェクトがあって、うまくいくのが1つは2つぐらいしかない。
そういう段階でのレギュレーションと、それから一般的な治療法としてなった場合のレギ
ュレーションとが同じレベルであっていいのかどうかということは良く考える必要があり
ます。アメリカではフェーズI・GMPというステップ・ワイズ・アプローチですね。そ
ういうふうな考え方をとっているわけです。これは私どもが以前にinstitutional
GMP(iGMP)と呼んでいた考え方とほぼ同じコンセプトです。すなわち、このフェーズI、例
えば5人ぐらいの患者さんでやるというレベルと、それからこのオレンジのところはおそ
らく何百人から何万人、もっと多い人数に多分対応するのだろうと思うのですが、その中
間的な例えばここを50人とか100人ぐらいのところは共同研究というか、幾つかの施設が
一緒になって行わないと、日本の場合(日本だけではありませんが)なかなか難しいだろ
うと思います。


Tuesday, November 24, 2009

複能性---はじめて知った日本語---

多能性 pluripotent
複能性 multipotent
単能性 unipotent or progenitor(意味は違う) あんまり使わないのがmonopotent(1/100以下程度)。

誘導万能性幹細胞(iPS細胞)ーーー誘導多能性幹細胞


ヒト人工多能性幹細胞
ヒト誘導多能性幹細胞


Monday, November 23, 2009

Human iPS cells generated in NCCHD

1. Bubba

2. Seargent

3. Chew

4. Bones

5. Princess

6. Freckles

7. Eight ball

8. Orion

9. Full stop

10. Snip

11. Dotcom

12. Marbles

13. Sunspot

14. Nickels

15. Hotdog

16. Fetch

17. Cinders

18. Lollipop

19. Scout

20. Domino

21. Gobstopper

22. Squeaky

23. Buttons

24. Cotton ball

25. Tic

26. Tac

27. Toe

28. Junior

29. Jake

30. Speckles

31. Ears

32. Bob

33. Alameda

34. Nipper

35. Oddball

36. Tippy

37. Jersey

38. Twister

39. Badger

40. Skipper (国立国際医療センター)

41. Snowball

42. Ellipses

43. Pepper

44. Pinwheel

45. Jimmies

46. Buddy

47. Stripes

48. Ralph

49. Nugget

50. Fang

51. Windy

52. Chester

53. Smoky

54. Chief

55. Soho

56. Drifter

57. Rufus

58. Peeve

59. Moose

60. Cosmo

61. Grinder

62. Gideon

63. Snicker

64. Chance

65. Squirrel

66. Tug

67. Badges

68. Blunder

69. Little dipper

70. zephyr

71. Chase

72. Bongo

73. Soccer

74. Sparky

75. Wags

76. Smudge

77. Bootsie

78. Bogey

79. Otto

80. Hydrant

81. Ashes

82. Typhoon

83. Snake eyes

84. Whirlwind

85. Bluster

86. Diggity

87. Scamper

88. Toffee

89. Gumball

90. Big dipper

91. Polka

92. Chocolate chip

93. Patches

94. Dab

95. Inky

96. Rorschach

97. Splatter

98. Fisher

99. Spindle

100. Flip

101. Cue ball

102. Checkers







102 axtually appear in
the movie


オバマが就任後米国科学アカデミーで行った演説 Obama

twitterから拾った物。

sendaitribune

もう一つ関連して、オバマが就任後米国科学アカデミーで行った演説。科学の重要性強調。http://ow.ly/EHUA #shiwake3 #f_o_s



Friday, November 20, 2009

CD43 glycophorin

CD43 glycophorin is involved in invasion of leukemic cells. By Dr Taketo Yamada. The Ab he generated could be available for Tachibana.

CD43 is a Tachibana molecule.



Tuesday, November 17, 2009

ワクチンって、MDCK細胞で作るんだ。へぇー。

メスのイヌの腎臓細胞を材料に細胞株の樹立を試みました。彼らはこの試みにも成功し、その細胞株はMDBKやMDOKと同様の方法でMDCK(Madin-Darby Canine Kidney)と命名されました。

 輸入分のうち、スイスの製薬会社ノバルティス製(2回接種で1250万人分)は、細胞培養で作られたワクチンだ。孵化鶏卵の代わりに、イヌの腎臓の細胞から作り出した増殖力の強い「MDCK細胞」と呼ばれる細胞を使用する。バイオリアクター(培養器)内でMDCK細胞を増殖させ、そこにインフルエンザウイルスを混ぜてウイルスを増やす。

 その後の製造工程は鶏卵培養と同じだが、2500リットルほどの最小のバイオリアクターでも孵化鶏卵100万個に相当し、鶏卵培養とは比較にならないほど生産効率は高い。MDCK細胞は液体窒素で冷凍保存できるので、孵化鶏卵と違って必要量の調達が容易だ。効き目は鶏卵培養と変わらず、卵アレルギーの人にも投与できる利点もある。

 欧州各国では毎年冬に流行する季節性インフルエンザに対し、2年前から細胞培養で製造されたワクチンを使っている。日本もワクチンメーカーのひとつの財団法人・阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)が4年後に細胞培養でワクチンの量産を始める計画を立てている。

 安全性についてはMDCK細胞を投与した実験動物の体内でMDCK細胞自体が形成される腫瘍(しゅよう)原性が確認されたが、ノバルティスによれば、ワクチンの製造過程でMDCK細胞は完全に除去されるため問題はない。

 毒性を弱めた病原体や病原体の一部を投与することで体に免疫をつくる。これがワクチンのメカニズムだが、新型インフルエンザの大流行に対応するには、安全性や効果とともにワクチンを早く大量に生産することが求められ、細胞培養への期待は大きい。



Monday, November 16, 2009

高校生からのインタビュー2

昨年、インタビューを受けた高校生から電話インタビューを受けました。前のブログに書いた高校の別の学生です。

質問は、簡単に言うとキャリア・パスについてです。自分が大学生の頃(24歳くらい)に聞いた質問をしてきました。

1。ポスドク時代につらかったことは? 科学のこと、ばっかり考えて、専念して、辛い。
2.今のポストで、つらいこと? 世界的な競争力に追いつけないこと(自分の問題)。
3.どうやって、助手のポストを得られたか? 2人のボスのおかげ。
4.なんで、今のポストに来たか? 「教授選に敗れたから(受動的理由)。」と「研究所で研究したかったから(能動的理由)。」
5.科学者になると決めたのはいつか? 大学生の頃だが、実際に科学専任となったのは今のポストから。
6.科学者になりたいと思ったのはなぜ? 学生時代に研究室で遊ばせてもらったから。
7.良い大学とは? 良い教員(先生)がいるところ。
8.科学者になる前にテーマは持っていないとダメか? 僕は持っていなかったが、仲間は持っていた。
9.米国と日本の違いは? 伝統。実際には、時間の使い方。
10。日本の問題は? 仕組み。人材流通の欠除。
11。日本の研究室で好きなことをさせてもらえるか? 自分はさせてもらった。
12。本当か? 本当。幸運だったかもしれない。自分はポスドクの好きにはさせない。
13。科学者はたいへんか? 今の仕組みだと科学者になるまでは、とても大変。

なんか一問一答で、結構すぐに答えられた。質問内容がステレオタイプなものであったことと、質問の仕方が上手であったためか。


肝・間葉系幹細胞

幹細胞と肝細胞が同じ発音で説明する時にむずかしい。英語で言うしかないのか。「みき細胞」と「きも細胞」と言うべきか。

Hep2001 メチルマロン酸血症(MMA)のレシピエント肝由来の肝細胞と線維芽細胞
Hep2002 CPS1欠損症のレシピエント肝由来の肝細胞と線維芽細胞

有機酸代謝異常症(メチルマロン酸血症・プロピオン酸血症)、尿素サイクル異常症(CPS1,OTC欠損症)

CDK4、Cyclin D1、hTERT

ムコ多糖症VII型マウス (B6/MPSVII マウス): どういう(科学的)理由で、リソソーム病に対して生体肝移植が行われないのであろうか。骨髄移植に比較すると(肝細胞移植は)細胞数の問題があるだろう。

MMA: What is methylmalonic acidemia?

Methylmalonic acidemia is an inherited disorder in which the body is unable to process certain proteins and fats (lipids) properly. The effects of methylmalonic acidemia, which usually appear in early infancy, vary from mild to life-threatening. Affected infants experience vomiting, dehydration, weak muscle tone (hypotonia), excessive tiredness (lethargy), and failure to gain weight and grow at the expected rate (failure to thrive). Long-term complications can include feeding problems, intellectual disability, chronic kidney disease, and inflammation of the pancreas (pancreatitis). Without treatment, this disorder can lead to coma and death in some cases.
How common is methylmalonic acidemia?

This condition occurs in an estimated 1 in 50,000 to 100,000 people.
What genes are related to methylmalonic acidemia?

Mutations in the MMAA, MMAB, and MUT genes cause methylmalonic acidemia.


CPSID: What is carbamoyl phosphate synthetase I deficiency?

Carbamoyl phosphate synthetase I deficiency is an inherited disorder that causes ammonia to accumulate in the blood. Ammonia, which is formed when proteins are broken down in the body, is toxic if the levels become too high. The nervous system is especially sensitive to the effects of excess ammonia.

Carbamoyl phosphate synthetase I deficiency often becomes evident in the first few days of life. An infant with this condition may be lacking in energy (lethargic) or unwilling to eat, and have a poorly controlled breathing rate or body temperature. Some babies with this disorder may experience seizures or unusual body movements, or go into a coma. Complications of carbamoyl phosphate synthetase I deficiency may include developmental delay and intellectual disability.

In some affected individuals, signs and symptoms of carbamoyl phosphate synthetase I deficiency may be less severe, and may not appear until later in life.
How common is carbamoyl phosphate synthetase I deficiency?

Carbamoyl phosphate synthetase I deficiency is a rare disorder; its overall incidence is unknown. Researchers in Japan have estimated that it occurs in 1 in 800,000 newborns in that country.
What genes are related to carbamoyl phosphate synthetase I deficiency?

Mutations in the CPS1 gene cause carbamoyl phosphate synthetase I deficiency.









Sunday, November 15, 2009

premature senescenceを防ぐ薬剤って何だっけ?

ESE-3(Antonioと石川氏の論文)をsiRNAでダウンレギュレートさせれば、premature senescenceを防ぐことができるのかな。

Premature senescence Inhibitor Xeno-freeに入れる。

原英二氏のふたつの論文 (J Cell Biol, PNAS)に記載されていたかな。これを読まなくては。



ESE-3の転写調節領域の研究をしているって。SNPでの検討をしているって。子宮頸がんや乳がん、肺癌で見ているって。Mucoepidermoid cancerで見ているって。

タイトルの通りであれば、ESE-3をsiRNAでダウンレギュレートさせれば、premature senescenceを防ぐことができるのかな。もう、著者達がやっているだろうけど。そうだとすると私はpremature senescenceとreplicative senescenceを防ぐことができる二つの候補遺伝子を知っていることになる。

John WestwickもFRETシステムで、低分子化合物のスクリーニングをしていると言っていた。多くの製薬会社が興味を持っていると言っていた。MAPK とMAPKKがシグナル伝達し、空間的に近くによると光り出すという系だそうな。そんなようなシグナル伝達系を600種類をいっぺんに見るためのデバイスを持っていて、本人はCEOなんだと。



Wednesday, November 11, 2009

MY氏とTH氏おめでとう号

すばらしい論文が受理された。MY氏とTH氏に心からおめでとうをいいたい。なんといっても、クロマチン因子が分泌されるなんて。すごいぞ。びっくりだぞ。なんか、局在もちがうっていうじゃないか。着床前の胚に、こんなクロマチン分泌因子(おお造語!)があるなんて。YS氏にも教えよう。なんたって、YS氏もクロマチン分泌因子をねらっちょる。

「着床前期胚のクロマチン分泌因子」っていうのは、どうか。いや、三四会新聞では、「胚から分泌されるクロマチン因子」っていうのはどうか。もちろん、米国での仕事をリンクさせて、KOさんとauさんの仲をとりもつ因子っというどうでもいい話をくっつけて、そこにYY教授からのプレッシャー話を載っけて、世界が注目する因子で将来の生殖医療に光を当てるっていうストーリーだ。いいぞ。胚は光にゃ弱いが、今回ばかりはTHさんの仕事で光り輝くのは仕方がないとあきらめているというのは、結びの言葉でどうか。

いつもは厳しいYY氏も今回ばかりは、よくやったという顔をしていると加えてもいいんじゃないか。少しくらい大げさにいこうぜ。



MLDに対する骨髄移植に関する分かりやすい説明

http://jura.jp/leuko1/disease/leuko/ldfj/article/tokai_u.htm



Tuesday, November 10, 2009

CPCの名前

ES-CPC
SEiiiES-CPC

SEiiiES (シーズと読みます)
seeds ES (シーズ、イーエス)と読みます。

ロゴ



Monday, November 9, 2009

再生医療で供給源となる細胞の腫瘍化にかかる検証方法

キレ良くなきゃダメだ。正常細胞では全く発現せず、腫瘍細胞だと必ず発現する。例外があってはならない。行政側が気持ちよく承認できるような、標準化された方法が必要だ。デジュール標準だろうとデファクト標準と関係なし。検証方法が標準化されることは大事。


Re-Initiate Human Trials by Geron

ジェロン社のウェブサイトからコピーしました。10月30日にヒトES細胞を使用する治験 第一相を再開するとしています。


Geron and FDA Reach Agreement on Clinical Hold

Company and Regulatory Agency Define Path to Re-Initiate Human Trials for Spinal Cord Injury

MENLO PARK, Calif., October 30, 2009 - Geron Corporation (Nasdaq: GERN) today announced the company's plan to advance clinical development of its human embryonic stem cell (hESC)-based product, GRNOPC1, for the treatment of spinal cord injury. The plan is expected to enable Geron to re-initiate the Phase I clinical trial of GRNOPC1 in patients with complete thoracic spinal cord injury and to support future expansion of the trial to patients with cervical injuries.

Geron has been performing a series of preclinical studies to expand the clinical program for spinal cord injury beyond patients with complete thoracic injuries. The company's goal is to test the safety and utility of GRNOPC1 in patients with complete and incomplete (less severe) injuries in both thoracic and cervical regions.

As announced previously, in one preclinical study, a higher frequency of animals developed cysts in the injury site than had been seen in numerous foregoing preclinical studies with clinical grade GRNOPC1. These cysts are non-proliferative, confined to the injury site, smaller than the injury cavity, and were not associated with adverse effects on the animals. As part of ongoing work to optimize GRNOPC1 manufacturing and product release, the company developed new candidate markers and assays. Data from studies using the new markers, were submitted to the FDA. The IND for spinal cord injury was placed on clinical hold pending FDA review of the data.

Geron will complete a confirmatory preclinical study using GRNOPC1 that has been characterized by the new markers and assays, as agreed upon in discussions with the FDA. As part of the ongoing plan to advance clinical development to cervical patients, Geron had already initiated this preclinical study in an animal model of cervical injury.

In discussions with the company, the FDA has advised that it concurs with Geron that positive data from this study can be used to support both release of the clinical hold and expansion to cervical patients. Geron expects the data from this study to enable re-initiation of the clinical trial in the third quarter of 2010.

The company is initially developing GRNOPC1 for spinal cord injury, but is also exploring application for other neurological diseases, including multiple sclerosis, stroke and Alzheimer disease.


Sunday, November 8, 2009

ヒトES細胞やヒトiPS細胞から胎児性癌が発生したという報告はあるのか?

ヒトのiPSで、実際に奇形腫ではない胎児性癌(Embryonal Carcinoma)、ないしは奇形腫からがんが発生したということは報告がございますでしょうか。ご存じの方はいらっしゃいますか。

○S参考人 いや、私は知りません。
○N委員 ないです。


ヒトES細胞を用いた臨床研究

ヒトES細胞を用いた臨床研究は、先の話なのでしょうが、規制といった観点からは、早期に用意していただけると助かる。

ES細胞を用いる臨床研究に関する倫理的問題についてです。現在、文部科学省ライセンス課生命倫理安全対策室で、研究に対してヒトES指針が既にあります。臨床研究に対してどのような倫理的な問題があるかということに関しての議論が必要だということで理解しております。安全性と有用性の必要性との平衡点という考え方があるのであれば、倫理性と有用性の平衡点というものが存在するのかどうか。もし存在するのであれば、いまの指針の中で、どの程度(規制を)削れるのかということを、具体的に考えるべきではないのかなと思います。臨床研究であれば、規制が不必要である部分もあるのではないかということも考えております。文部科学省の指針に基づくのは当然としても、同一である必要はないのかなと思っております。最終的には似たような指針になるかもしれませんが、しっかり考えて結論を早期に出さなくてはいけない(と意見します)。


Saturday, November 7, 2009

ムコ多糖症患者に対して骨髄移植は行われるのに生体肝移植は行われないのか。

骨髄移植は行われるのに、ムコ多糖症患者に生体肝移植や骨髄間質細胞の移植はない。なんでなんだろうかと班会議で質問した。

ムコ多糖症は、全身疾患であり、肝移植だけでは治療されないという答えだが、納得できない。(移植された)肝臓から、酵素は産生されないのであろうか?もし、移植された肝臓細胞から酵素が産生されて、効果があるのであれば、骨髄移植と肝移植のどちらがいいかはリスクとベネフィットを考慮したものになる(と私は意見する)。

教えて、専門家の方々。学位を最近取ったYF氏に質問しよう。そうしよう。


国立成育医療センターにおける肝移植成績 Experience of Pediatric Living-Donor Liver Transplantation in National Center for Child Health and Development
【目的】肝移植プログラム開始から2年が経過した国立成育医療センターにおける肝移植医療の成績を報告する.【対象と方法】国立成育医療センターにおいて 2005年11月から2008年2月までに肝移植を行った48名の小児症例について,手術成績,感染症,拒絶反応等について検討した.【結果】対象疾患は胆道閉鎖症(41.6%)・代謝性肝疾患(29.2%)・劇症肝炎(18.8%)であった.ドナーの平均手術時間5時間31分,出血281mlであった. レシピエントの平均手術時間9時間46分で出血139ml/kgであった.免疫抑制療法はtacrolimusとステロイドの2剤併用療法で,急性拒絶反応を22.4%に認めた.患者・グラフト生存率90.7%であった.【結論】経過観察期間は短いが,小児肝移植は末期肝疾患患者にとって安全な医療であると考えられる.

Purpose: We reviewed our initial experience of pediatric living-donor liver transplantation (LDLT) in National Center for Child Health and Development and report the results herein. Subjects and methods: We have done 48 cases of LDLT during November 2005 through February 2008 in National Center for Child Health and Development. Variables including surgical/infectious/immunological outcome were reviewed. Results: The indication for liver transplantation was biliary atresia in 41.6%, followed by metabolic liver disease (29.2%) and fulminant hepatic failure (18.8%). The mean operative time and blood loss were 5 hr 31 min, 281 ml in donors and 9 hr 46 min, 139 ml/kg in recipients. Immunosuppression consisted of tacrolimus and low-dose steroids. The graft and patient survival were 90.7%. Conclusion: Satisfactory results can be achieved in the LDLT program in National Center for Child Health and Development. Long-term observation may be necessary to collect sufficient data for the establishment of the treatment modality.





以下に以前のブログを再掲する。

骨髄移植は、先天性代謝異常症候群に対し有効と考えられるが、ドナー細胞の生着、GVHDの問題が残る。先天性代謝異常症候群に対する造血幹細胞移植の結果を、東海大学の加藤俊一教授がまとめました。その報告は、極めて重要な意義があると考えています。先天性代謝異常症候群の患者に対しては、疾病により、骨髄移植、酵素補充療法、肝移植等の治療が行われていると理解しております。

 報告の一部です。



 患者141例について、その臨床的特徴、移植方法、移植結果、治療効果を検討した。

 移植の対象となった疾患としてはムコ多糖症が最も多く(72例)、全体の半数を占めていた。次いで副腎白質ジストロフィー(ALD)が38例であった。男女比では男性が113例、女性が28例で圧倒的に男性が多かった。

 初回移植のドナーは74例が血縁者(同胞63例、父親5例、母親6例)、67例で非血縁者であり、108例でHLAが一致していた。移植細胞源は113例で骨髄、1例は末梢血幹細胞、1例で骨髄+末梢血幹細胞、22例で臍帯血であった。

 99例(70.2%)では初回移植でドナー由来の永続的な生着が得られ、35例(24.8%)では拒絶されていたが、15例で再移植、1例では再々移植が行われ、最終的には114例(80.9%)が生存中で、27例(19.2%)が死亡していた。 

 ドナー細胞の生着が得られた上での生存(無イベント生存)に有意に有利に相関していた因子としては移植細胞源としての骨髄、同胞ドナー、HLA適合、非照射前処置(ブスルファン主体の前処置)などであったが、多変量解析では移植細胞源が骨髄であるか臍帯血であるかのみが有意な因子となっていた。







間葉系幹細胞を用いた先天性代謝異常症候群の患者に対する治療報告を転載するが、造血幹細胞に比較し、間葉系幹細胞は傾向として治療となるべき酵素の産生が少ないと思っている。間葉系細胞を用いる際には、(疾病にもよるが)遺伝子導入が必要となると考えている (Gene Ther. 2004, 11:1475)。

Allogeneic mesenchymal stem cell infusion for treatment of metachromatic leukodystrophy (MLD) and Hurler syndrome (MPS-IH).

Division of Hematology/Oncology, Department of Medicine at Case Western Reserve University and University Hospitals of Cleveland, Cleveland, OH 44106, USA.

Patients with Hurler syndrome (mucopolysaccharidosis type-IH) and metachromatic leukodystrophy (MLD) develop significant skeletal and neurologic defects that limit their survival. Transplantation of allogeneic hematopoietic stem cells results in partial correction of the clinical manifestations. We postulated that some of these defects may be corrected by infusion of allogeneic, multipotential, bone marrow-derived mesenchymal stem cells (MSC). Patients with Hurler syndrome (n = 5) or MLD (n = 6) who previously underwent successful bone marrow transplantation from an HLA-identical sibling were infused with 2-10 x 10(6)/kg MSCs, isolated and expanded from a bone marrow aspirate of the original donor. There was no infusion-related toxicity. In most recipients culture-purified MSCs at 2 days, 30-60 days and 6-24 months after MSC infusion remained of host type. In two patients the bone marrow-derived MSCs contained 0.4 and 2% donor MSCs by FISH 60 days after MSC infusion. In four patients with MLD there were significant improvements in nerve conduction velocities after MSC infusion. The bone mineral density was either maintained or slightly improved in all patients. There was no clinically apparent change in patients' overall health, mental and physical development after MSC infusion. We conclude that donor allogeneic MSC infusion is safe and may be associated with reversal of disease pathophysiology in some tissues. The role of MSCs in the management of Hurler syndrome and MLD should be further evaluated.


先天性代謝異常症  10検体
自己免疫性肝炎   3検体
劇症肝炎      5検体
特発性門脈圧亢進症 


Friday, November 6, 2009

高校生からのインタビュー

昨年もあった海城高校の学生からのインタビュー。

今年の質問。
 学位をとった研究は? (間葉系幹細胞と骨髄間質細胞。今と同じです)
 ポスドク時代のお仕事は?(よくポスドクっていう言葉を知っているな)
 ポスドク時代の給料は? (そんなに多くないです)
 ポスドク時代で苦しかったことは? (最初から苦しかったことは?という質問。苦しかったです)
 再生医療を研究していて良かったことは? (時代を感じることができます)
 再生医療研究を始めたのは? (内容的には1984年からですが、医療を意識したのは1999年)
 履歴は?今の職を得たのはどうやって?助教授になったのはどうやって?講師は?
 英語は必要ですか? (やっと高校生らしい質問。かたことの英語が共通言語)
良くわれわれの研究生活の感じを知っていてインタビューしているというのが分かりました。
 
去年も海城高校から、いらしたけど、どういう関係?
 無関係。
じゃどうやって、ここに来たの?
 東京都臨床研の方にすすめられて。
じゃ去年とは無関係なんだ。
 はい。
 じゃ偶然、去年と今年来たんだ。なんだ来年はこないんだ。残念。


Wednesday, November 4, 2009

大脳皮質ニューロンの分化と転写抑制因子RP58

岡戸氏のセミナー

大脳皮質は哺乳類でとくに発達が著しく、高次精神機能の基盤であることが推察されます。この大脳皮質を構成する興奮性ニューロンの分化に決定的な役割を持つものとして、転写抑制因子RP58を同定しました。RP58は胎生期大脳皮質にとくに強く発現し、RP58の欠損マウスは海馬および新皮質の重篤な低形成、層形成不全、視床―皮質回路形成不全を示しました。詳細な解析からRP58が神経細胞の分化、移動、成熟、生存に必須の因子であることが明らかになりました。また、子宮内穿孔法を用いて、RP58は細胞移動に関して細胞自律的に機能していることを示しました。さらにRP58が転写を抑制している下流遺伝子として神経分化促進因子Neurogenin2、分化抑制因子Id1,Id3, 幹細胞維持因子Hes5を同定し、RP58が転写抑制因子として標的遺伝子の発現の正確なタイミングを制御することが神経分化に必須であることが示唆されました。

RP58 is exprssed in CP cortical plate and SVZ subventricular zone.

RP58 -/- causes 海馬の形成不全。mSorLA, 層形成不全 サブプレート
Pax6-positive +tive リン酸化ヒストンで染める。Hes5, Tailless

NeuroD promotes RP58, Neurogenin2 promotes RP58, RP58 repress Ngn2.


KoiN氏の教え

Eとiが共通で、Pでないもの。なーんだ?変化したものを意味している。
iとParentalで共通で、Eでないもの。なーんだ?変化しないものを意味している(残っているもの)。


Sunday, November 1, 2009

余計なお世話

ヘビはトカゲに近い動物。間違いなくその祖先は足を持っていた。ならば、再生医療で足を生やす。


Hox---Pax, Otx, Dlx, Tbx



家畜の豚 (医学研究用動物) in 朝日新聞 2009年10月30日

マイクロミニピッグ 富士マイクラ(静岡県富士宮市) 18 kg 以下

東京医科歯科の関矢准教授も使用。

in 朝日新聞 2009年10月30日


YK氏の教え

At AM, MG and a-SG (granular pattern) was detected. MD and L was not detected. Cultured AM without any Tx.

C2C12 expresses MG, a-SG (homogeneous pattern), L at the cytoplasm, and MD at the nucleus.

5-azaC tx AM


Saturday, October 31, 2009

再生医療についてのロードマップ

へたな報告書を読むより、こっちの方が役に立つ。というか、役に立つ情報源を得るための情報がupdateされている。
月刊誌は、作成に半年かけているので、出版するときには遅い感じになっている。ブログとかTwitterの方が早い。多少の不正確性なんて問題でない。



Friday, October 30, 2009

ppGalNAc-T13

ppGalNAc-T13: is expressed in neuron.
ppGalNAc-T13: A New Molecular Marker of Bone Marrow Involvement in ...
27 Jul 2006 ... Conclusion: We propose ppGalNAc-T13 as a new informative marker for the molecular diagnosis of BM involvement and the follow-up of minimal residual disease in NB patients.

??? たくさんありすぎて分からない。
T10
T20

Y family
W family




Human Molecular Genetics,
An FGF23 missense mutation causes familial tumoral calcinosis with hyperphosphatemia
Anna Benet-Pag??s et al.

Familial tumoral calcinosis (FTC) is an autosomal recessive disorder characterized by ectopic calcifications and elevated serum phosphate levels. Recently, mutations in the GALNT3 gene have been described to cause FTC. The FTC phenotype is regarded as the metabolic mirror image of hypophosphatemic conditions, where causal mutations are known in genes FGF23 or PHEX. We investigated an individual with FTC who was negative for GALNT3 mutations. Sequencing revealed a homozygous missense mutation in the FGF23 gene (p.S71G) at an amino acid position which is conserved from fish to man.



糖 modification of snail in E-M transition

CHO (carbohydrate)--- Yonsei Univ

Inhibitor of O-GlcNAccase: NAG-thiazoline (NTZ)
O-GlcNAc transferase: OGT


O-GlcNAc on p53 in Yang, WH, et al., Nat Cell Biol 2006. O-GlcNAc-modified p53 is stabilized.
NFkB p65 O-GlcNAc modification.
O-GlcNAc protein modification in cancer cells
GFAT increases
UDP-GlcNAc

Active snail repress E-cadherin via binding to its recognition sequence in E-cad promoter (Nat Cell Biol, 6:931, 2004). O-Glcacylated snail.

GSK3beta is also involved in snail phosphorilation (by Park). Snail by Trcp
snail modification by OGT can promote repression of E-cadherin, and increase EMT.

Phosphorylation (EMT repression) and glycosylation (EMT promotion) has differential roles in snail stability, i.e. EMT.


Thursday, October 29, 2009

歯周靭帯

歯と歯槽骨との間に骨髄間質細胞を導入する。歯周靭帯、歯槽骨、歯が形成される。特に、歯周靭帯は行けるらしい。Tenomodulinをマーカーとして観ていくべきである。見よう!!!



RIの教え

785 up-r at aE. Fourteen genes were selected for further cardiomyogenic analysis. PA and AM919CL was infected with 14 genes. STR analysis eliminates possibility of contamination. Karyotypes are intact. in vivo implantation analysis reveals immature c formation with transformation. Withdrawal experiments of single genes shows 9 genes alone are capable of generating colonies.

2nd: 9 genes
3rd: 3 genes

AM919CL-2nd is best for further analysis, based on RT-PCR of marker genes. 2nd#1 and 2nd#2 do not show karyotypic abnormality. in vitro differentiation of 3rd#3 was not successful.

2nd#2

Sucloning, please.

Immortalized, maybe. II down-regulation during cultivation.



A樹HAMA田氏の教え

AのEはcに変化有り。対象(正常年齢)をたくさん(20)用意する必要有り。mやcへのd顕著。cとmは別々のプロトコール。抗体名を覚えなくちゃね。分化した後でT発現を見よう。移植に使えるのかね。

ポイント:AのEは、d (c and m)に特徴あり。c変異が多い。

理由付け:H analysisとPCAで、B(s)は変化なし。
     Aのegに理由を求めた。10個のあり。でもこれは無理だろう。距離有り。

glt(何だかな?)に差がある。house keeping genesでの発現があったらもっとおもしろい。


骨髄間質 kanshitsu

分子生物学を用いた戦略の成熟が「間葉系幹細胞と骨髄間質細胞」にかかる基礎研究の衰退に関係してるんかなと思っています。多分化能にしても、造血細胞との相互作用についても、新しい分子がでてきても、びっくりしなくなっている。1980年代であれば、何にも分かっていなかったものね。


Wednesday, October 28, 2009

臍帯血って、動脈からとるんだったけかな。静脈からとるんだっけかな。

YK氏の答え:両方。静脈の方が太いので、静脈から取ること多い。臍帯は、静脈1本、動脈2本。なお、静脈には動脈血が流れている。

YKさんに感謝。

臍帯血は臍帯静脈(胎盤から胎児に流入:1本のみです)から採取します。太くて血液採取は
簡単です。胎盤が大きければたくさん採れます。
臍帯動脈は胎児から2本流出しており、胎児の酸素供給や代謝の状態を評価するために
採取しますが、細いので1mlも採取できないこともあります。

NI氏に感謝。

臍帯血って、動脈からとるんだったけかな。静脈からとるんだっけかな。生きているときに見たことないからよく分かっていない。


Ksuke岡B氏の教え

結局、Nで全部の説明がつく。毛が生えるのは、Nのおかげと仮説を立て、進めた方が早い!と思う。みんな時間がないだけじゃない。私も残された研究時間がない。間葉系幹細胞と骨髄間質細胞を作業しなきゃ。


Key words 分化誘導したものをアッセイする必要があるかなと思う。Tがどのくらい出るのか?

Blimp1 is down-regulated during iPS generation.
Deep sequencing
Epigenetics (Genome, miRNA)
Sugar
BioInformatics

ゲノムの不安定性はいつでも見られる。臍帯血の細胞についても、初期培養、継代少ないとき、継代多いとき。どのくらいの頻度で、ゲノムに変異が蓄積されてしまうのか。

Genomic alteration in cultured human ES cells. Nature Genetics これをT氏のお父様に送付する。Tさんの息子さん、すごいです。Nature誌に4つも論文を掲載するなんて。


動物でいくらやってもダメである。iPS細胞の場合は完全に自己になるので、腫瘍形成実験は無駄である。
検出限界(SO氏)は20%から30%である。これは増幅も欠損もである。横の長さに関する限界は、数KBである。もし、検出限界を上げるには、コロニーをピックアップして増やしていけば良い。とてもお金かかるけどね。

Eの標準化にかかるための情報にかかるストックがあるので、E, i。

生物学的効果(発癌)
体外培養
SSEA-sorted feeder-free

iPS細胞、ES細胞のゲノムに関する変異率が間葉系幹細胞に適応されるはずがない。

結論
Key words 分化誘導したものをアッセイする必要があるかなと思う。移植するのは、分化細胞だからね。Tがどのくらい出るのか?


FGFは軟骨細胞の増殖を抑制

他の方がまとめたブログをそのままコピー。すみません。というかありがとう。だいたい日本語のブログになっていなければ絶対読まない。


Kolpaeca V et al. PLoS ONE. 2008;3(10):e3447. Epub 2008 Oct 17.

FGFは軟骨細胞 (chondrocyte) の増殖を抑制することが知られています。この増殖抑制にはp107/p130 Rb protein familyが関与しており、特にp107の脱リン酸化はもっとも初期に認められる反応です。RSC chondrocyteにcyclin D1/cdk4を発現させるとFGF刺激によるp107脱リン酸化とgrowth arrestに抵抗性となり、一方でcyclin E/cdk2活性とlate phageにおけるp130リン酸化の持続的な上昇が引き起こされます。FGF刺激後PP2Aとp107の結合が観察され、SV40 small T-Ag発現、もしくはPP2Ac siRNA KDによりPP2A活性を抑制するとFGF刺激によるp107脱リン酸化、growth arrestが阻害されました。FGF刺激による軟骨細胞の増殖抑制にはPP2Aによるp107脱リン酸化が関与している可能性が示唆されました。


antibiotics selection

neomycin
puromycin
zeocin
hygromycin
blascitidin

あと2つって何だっけ。


Tuesday, October 27, 2009

KOkamoto氏とTI氏の教え

iでできることがある。診断だ。Genomeを全部見るのはたいへんだけど、cをみればきっとmutation分かる。なーるほど。そういう使い方があったか。

Km氏に電話して、IでのGenomeの見方を教わる。全部見るのに30回もやる。ええっ、たいへん。アノテーションもたいへん。程度によるとのこと。100万円もかからないらしい。アノテーションはどのくらいのコストがかかるのか。


DK氏の教え

肉は軟骨をつくる。しかし、肉を増やすと軟骨はできなくなる。肉なしは軟骨をつくらず。でも肉なしには軟骨の元がある。肉なしを増やすと軟骨になる。肉を増やすとその中に軟骨の元が復活することはあるのかな。肉陽性は培養しても肉陽性、肉なしは培養すると肉陽性に。全部RT-PCRの話。

TS氏が初期培養でこれはやらなくてはいけないといっていた。Friend leukemia cellsの話で言っていたが、そうなのかな。
Friend cell を使った研究は、初期細胞とは異なる。
Leukemic cell purgeはうまくいっていない。
Plasticity: 低頻度のため、臨床応用困難。

肝臓細胞だって、間葉系細胞、内皮細胞、胆管細胞が必要であると思われる。


網膜をつくるのに必要な転写因子の順番

Six3---Pax6 and/or Rx---Otx2---Crx---Nrl

NeuroD position is unknown.

Nrl null mice have only blue cones in the retina (PNAS). This means that Nrl functions rhodopsin formation.


M法の展開---N研究

間葉系細胞におけるTの発現が1/1000で検出できるというのは、すばらしいです。i、Eの分化にM法が使えると考えています。簡単に言えば、M法で検出限界以下であれば移植していいという「判断」です。iの腫瘍化の問題: 検出限界以下であればいいんじゃないか。M法が一番である。すくなくともそのような観点から始めればいいと考える。または、定量できる系が必要である。希釈実験をiとEで行うべきである。G1234も上皮癌も大事だよね。Tの発現の違いはみたいな。

Tの標準値ってなんだろう。できればcDNAのランダム配列をみたことのある細胞で検討するといいだろう。標準細胞ってないのか。ランダムシークセンスしてある細胞株がいいだろう。Tの発現を、その細胞とImabayashi論文での細胞とふたつをリファレンスとするといい。どっちにしても、リファレンスは多い方がいいにきまっている。YT氏に相談すべし。リファレンス細胞でT発現をみるとき、細胞あたりの絶対分子数がいいのか全体のmRNAの中における割合(何パーセント)という言い回しがいいのかは考えるべきである。これも両方あった方がいいに決まっている。

伊藤敬一,飯ヶ谷知彦,ほか:初回化学療法後8年の経過で,後腹膜残存奇形腫にMalignant transformationを認めた精巣腫瘍の一例,日本泌尿器科学会誌,89(6): 622-626,1998


Monday, October 26, 2009

歴史

1953 Watson Crick Discovery of double helix
1977 Sanger method
1983 PCR by Morris
2003 Human genome sequence 50 years after the W-C discovery



コホート

症例対照研究で見つかった疾患関連遺伝子が一般人口(コミュニティー)でどれくらい(頻度)、どのように(分布)存在しているか。絶対リスク、相対リスク、寄与リスクの解明・検証。介入の足場としてのコミュニティ。遺伝子と疾患発生との関係が注目。

フラミンガム研究 (Framingham Heart Study)
 1948年 5209名
 1971年 5132名 (子どもたち, offspring)
 第三世代3500名
成果:高血圧から心不全へ進展。左室肥大と脳卒中。HDLコレステロール高値と死亡リスク減。心理的社会要因と心疾患。



Wednesday, October 21, 2009

課題 川崎

iPS---NO,TadaakiKato,KeioPsy,NCCHD

autism



M氏の教え

Sとるとデブになる。K下がるとTあがる。またはK上がるとT下がる。またはT下がるとKあがる。または、T上がるとK下がる。Sとるとけんかせず。S半分トルと子できず。SはAを変化。

MIYADOIPASGREAT


Sunday, October 18, 2009

フルオロウラシルクリーム  

日焼けによる肌損傷の軽減。

ひさびさに骨髄間質の話。
 HoxB4を分泌するストローマは、臍帯血細胞に取り込ませることにより、2.5倍のSRC (Scid-repopulating cell). HoxB4 is expressed in only AE!!! by Yayoi.
Nature Medicine 9: 1423, 2003, Amsellem-S.

生体内には神経堤由来の特徴を持つ間葉系幹細胞と血管周囲細胞の特徴を持つ間葉系幹細胞が存在する。



Medical Tribune に載っていた面白い話。
飲酒しても。
1.飲酒しても。未成年と成人の女性の魅力は変わらないと判断。
2.飲酒しても。男女とも、未成年女子の方が魅力的と判断。
3.飲酒は、化粧の濃い高齢女性を魅力的に。
4.飲酒しても、女性の年齢判断は変化せず。


脳とこころの話 by 山鳥重教授

心のありかについての記載。 at Brain and Mind vol. 10, page 8.

http://www.brain-mind.jp/newsletter/10/story.html
ああ、神戸学院大学出身の家族が、ここで記載されている学生と同じことを言っている。

話が飛びますが、かのパスカルはパンセの中で、
It is not in space that I must seek my human dignity, but in the ordering of my thought.
と言い、また、別のところで、
Through space the universe grasps me and swallows me up like a speck; through thought I grasp it.


http://www.brain-mind.jp

赤ちゃんからお母さんへの情報発信ーーー母子間バイオコミュニケーション



Peter Andrews Cell Stem Cell Paper

DOI 10.1016/j.stem.2009.04.011

An attractor
A basin of attraction basinとは盆地。

The size of its basin of attraction reflects its robustness.

In physics, a complementary description of a dynamical system is often its energy. The energy of a system at different states defines a landscape with respect to the variables, in which the height of the landscape represents the energy of particular states of the system... The movement of a system from one attractor to another is given by deterministic rate equations.

GATA-1, PU.1 Sca-1


男性不妊でPLC zetaに変異

Human Reproduction 24: 2417-2428, 2009

卵子と融合しても不反応な精子では、卵活性化にかかわるPLC zetaが正常に機能していない。


LVADの記事

細胞移植のパートナーとしてのLVAD.


上記のサイトからそのままテキストをコピー・ペーストさせてもらいました。良く書かれており、分かりやすい。

もともと主に心臓移植までの短期間のつなぎ(Bridge to Transplantation)として数多く使われて来たLVADですが(2005年の1年間で600例以上)、性能の向上とともに長期間の使用に耐えうることがわかってきました。

それでは「心臓移植できない人に永久使用できないか」ということで1998年始められたランダマイズスタディが有名なREMATCHトライアルというものです。
重症心不全患者を内科治療群とLVAD治療群に分けてその成績を比べたら、LVADを入れたほうが生存率でもQOLの面でも優れている事がわかり、FDAは心臓移植非適応患者に対するLVADの永久使用(Destination Therapy)を2002年認可しました。

しかし、これまでは拍動型ポンプといってポンプ本体内にある板を上下することによって、血液を押し出すタイプが主流でしたが、サイズが大きくて小さな体型の人に埋め込むには無理があること、耐久性にまだ問題があること、出血や感染といった合併症の問題が解決されていないことから、積極的に永久使用目的に入れる施設はあまりありませんでした。

ところが、以前紹介したような軸流ポンプ、遠心ポンプという超小型定常流ポンプが最近登場しました。小さいだけでなく、パイロットスタディでは手術の合併症や耐久性は拍動流ポンプより良さそうです。この次世代定常流ポンプの長期成績を調べるPhase 2臨床スタディがすでに始まっています。

また拡張型心筋症の人にLVADを付けて心臓を休ませてあげると、数ヶ月後に心機能が回復して LVADから離脱できる人がたまにいるのですが、生理的な心筋肥大を促す薬を投与することによって、70%以上の患者さんが離脱できたという報告が最近されました(NEJM 2006;355:1873)。それまではせいぜい20%くらいだったので、かなり画期的な報告です。薬だけでなく遺伝子導入や細胞移植なども試みられています。

全米で心不全患者は500万人。毎年30万人が亡くなり、それに対する医療費も300億ドルにのぼるそうです。心臓移植は年間たった2000例。この巨大なマーケットに各医療機器会社が必死になるのも無理はないかもしれません。今後さらに高性能なポンプが出て来たら、人工心臓を付けて歩いている人をしばしば街で見かける(外からはわかりませんが)日が来るかもしれません。


Saturday, October 17, 2009

細胞占い

チップで解析した結果から、その細胞の性格を当てるのは、占いに似ている。当たるもはっけ、当たらぬもはっけ。でも、当たることが多いのでとても役に立つ。

# 当たるも八卦(はつけ)当たらぬも八卦(占いは的中することもあるし、外れることもある)。



Sunday, October 11, 2009

ES or EG細胞からPGCへの分化

Anne McLarene 博士が論文を記載した。
Generation of primordial germ cells from pluripotent stem cells



木村透先生と仲野徹先生の学会抄録より。
PI3K/AktシグナルがPGCの分化能制御。
Serine-threonine kinaseのAkt PTENはPI3Kに拮抗する脱リン酸化酵素をコードし、PI3K/Aktシグナルを負に制御。Akt-merでAktシグナルの活性化で、ES細胞からPGC様細胞(Akt sphere)を分化誘導することができる。mvhとともにscp3が発現するようになり、減数分裂までいくかもしれない。上の論文でもscp3が発現するところまでいっている。


サイトメガロウィルス感染を線維芽細胞にするとSSEA-1発現する。bytPeter Andrews

サイトメガロウィルスだけでなく、HIVでもそうらしい。Peter Andrews博士がそのように言っていた。


Tra-1-60陰性のES細胞は、元の未分化細胞に戻れない。一方、SSEA-3陰性のES細胞は、SSEA-3陽性未分化ES細胞に戻ることができる。Tra-1-60陰性ES細胞は、どんどん分化していき、もとに戻ることはない。


血管再生医療

閉塞性動脈硬化症
バージャー病
  膝上ならカテーテルか手術。
  膝下なら単核球移植。先進医療として保険適応される。5施設あり。
       千葉大学
       神奈川県立循環器呼吸器病センター
       東京都健康長寿医療センター
       大阪市立大学病院
       京都府立医大
  大阪市立大学
    骨髄液と末梢血単核球の併用。
    末梢血から50ミリリットルの単核球をとりだし、100本の注射器で移植。

痛みがとれる。
  


CML(慢性骨髄性白血病)の治療

慢性骨髄性白血病の治療
  昔はなし。学生時代は治療なしと習った。
  次に骨髄移植。
  20年前にインターフェロン出現。
  2001年にグリベック。
      服薬一生
      自己負担3割で、毎月11万円。
      高額療養費制度で毎月4万4千円。年間50万程度。


wolfram site



Dropbox Evernote

いいらしい。

p53で山中氏はips細胞ができやすいと。

GATA4, Tbx5, smarcd3で、竹内氏はできやすいと。

K氏は、CD24増え, CD29減り、SSEA-4増え、HLA-ABC減り、


Sunday, October 4, 2009

"Bone from Brain"がDifferentiation誌で引用10位。

Differentiationという雑誌の引用で、現在のところ、まだ10位にいる。近い将来、いなくなりそうなので、ここにコピーします。


Extracted from Scopus (on Mon Sep 28 17:41:40 BST 2009)

250 Role of polyamines in the control of cell proliferation and differentiation
Volume 19, Issue 1, 1981, Pp 1-20
Heby, O.
229 Pluripotent mouse embryonic stem cells are able to differentiate into cardiomyocytes expressing chronotropic responses to adrenergic and cholinergic agents and Ca2+ channel blockers
Volume 48, Issue 3, 1991, Pp 173-182
Wobus, A.M. | Wallukat, G. | Hescheler, J.
227 Lens differentiation in vertebrates. A review of cellular and molecular features
Volume 19, Issue 3, 1981, Pp 134-153
Piatigorsky, J.
197 Muscle satellite cells are multipotential stem cells that exhibit myogenic, osteogenic, and adipogenic differentiation
Volume 68, Issue 4-5, 2001, Pp 245-253
Asakura, A. | Komaki, M. | Rudnicki, M.A.
185 Monoclonal antibodies specific for glial fibrillary acidic (GFA) protein and for each of the neurofilament triplet polypeptides
Volume 25, Issue 2, 1983, Pp 193-203
Debus, E. | Weber, K. | Osborn, M.
182 A dual effector theory of growth-hormone action
Volume 29, Issue 3, 1985, Pp 195-198
Green, H. | Morikawa, M. | Nixon, T.
168 Endothelial-like cells derived from human CD14 positive monocytes
Volume 65, Issue 5, 2000, Pp 287-300
Fernandez Pujol, B. | Lucibello, F.C. | Gehling, U.M. | Lindemann, K. | Weidner, N. | Zuzarte, M.L. | Adamkiewicz, J. | Els??sser, H.-P. | M??ller, R. | Havemann, K.
166 Stem cell concepts
Volume 14, Issue 1-2, 1979, Pp 23-34
Lajtha, L.G. | Holtzer, H.
160 Matrix metalloproteinases in tumor-host cell communication
Volume 70, Issue 9-10, 2002, Pp 561-573
Lynch, C.C. | Matrisian, L.M.
159 Brain from bone: Efficient "meta-differentiation" of marrow stroma-derived mature osteoblasts to neurons with Noggin or a demethylating agent
Volume 68, Issue 4-5, 2001, Pp 235-244
Kohyama, J. | Abe, H. | Shimazaki, T. | Koizumi, A. | Nakashima, K. | Gojo, S. | Taga, T. | Okano, H. | Hata, J.-I. | Umezawa, A.


Sunday, September 27, 2009

and or

論文で、いつもandかorかを迷う。どっちでもいいような気がしてならない。

ウェブで調べて分かったこと。

and は、 both A and Bっていうふうになるもの。

or は、否定not に伴ってくっつくもの。either A or B 。 notをつけなければ、neither A nor B.


で答えは、私の文章で迷った場合は、orじゃなくて、andだ。



at on in  I am in London on business. (私は仕事でロンドンにいる。)

仕事で英語のメールを書いていると前置詞が全く分からない。めんどくさいので、適当に書いて出しているがとってもすっきりしない。



The school starts in April.

I was born in 1985.



「~月…日」と日にちを言う場合、「on+月+序数詞」の形にします。日だけを言う場合は「on+the+序数詞」の形にします。

I was born on Novemver ninth.
My father's birthday is on January first.
He bought a book on Monday.
My father is coming home from Italy on Saturday morning.


祝日・記念日の on
I go to the shrine with my family on New Year's Day.
I will give my father a tie on Labor Thanksgiving Day.
What do you want on your birthday?
My parents are going to the hot spring on their wedding anniversary.



場所を表す on
~の上
Don't put the base on the TV.
Your pen is on your desk.

~の表面
There is a picture on the wall.
There is a mosquito on the ceiling.

~の右側、左側
on your right(~あなたの右側)
You'll find the library on your right.
on your left(~あなたの左側)
There is a bookshop on your left.

~通り
He lives on Tamate Street.
The shop is on Harajuku Street.


体を表す on
My mother kissed me on my cheek.
I put cream on my face after a bath.
Don't touch a pimple on my nose.
He has a scar on his arm.
Mike is walking with his child on his shoulders.
I have a scar on my stomach from the operation.
Pick it up on your back, and dash for the line.
The doctor applied an ointment to the sore on my knee.
I have a scar of a burn on my leg.
Please don't write anything on the back of the envelope.


on TV(テレビで)

I watched the news on TV.

on the radio(ラジオで)

He studies English on the radio.

on the video(ビデオで)

I watched the movie on the video yesterday.

on vacation(休暇で)
She is in Hawaii on vacation.
on business(仕事で)



「場所」
1、inというのは「ある範囲や枠の中」にあることを意味します。
2、atは、もっと狭い「点を指し示す」ニュアンスをともないます。
3、onは、何かと「接触した状態にある」ことを意味します。

1と2のわかりやすい例として:
「in the station」と「at the station」
どちらも使われますが、「in the station」は、たとえば「駅ビルの中や駅の構内にいる」ことを中心に意味します。
「at the station」は、「~市という広い範囲の中の、、、駅という『点』に位置している」イメージで用いられる場合もありますし、「駅前にいる」のように必ずしも「駅構内」を意味しないことがあります。

地名と一緒に用いる場合、
in Japan, in Tokyo, in Kanagawa, in Yokohama
というふうに「~市」までの単位では in が、それより小さな行政単位(~町、~村など)では at が好まれる傾向が強くなります。
しかし、Tokyoであっても、「地球儀を回しながら、『東京に』という」ような場合、全体のスケールが地球全体という状況の中では「Tokyoは点として感じられる」ため、「at Tokyo」という表現も使われます。
要するに「その場所に広さを感じ、その範囲の中」というのが in であり、「広さを感じないで点としてイメージされている」場合に at が好まれます。

on ですが、これは「~に接して」というのがもっとも単語本来の意味をあらわす表現といえます。その「接し方」にはいろいろあるわけで、
on the table(机の上に>普通にものを置けば、重力のため下に落ちますから、「上に乗った状態で接している」ことになります)
on the wall(絵画などが壁にかかっている場合も on で表現できます。壁に「接している」からです)

on を「~の上に」という和訳で固定的に覚えるのは危険です。
雲の上に(雲から離れた位置に)ぷかぷかと浮かんでいる様子も、雲の「上に」ですが、これはonではなく「above(~より高い位置に)」です。
頭の上を飛行機が飛ぶ、などは「~の真上に」の意味で「over」が適切です。

このように英単語は「和訳」との置き換えで暗記するのではなく、その言葉が持つイメージをよく理解することが大切です。それさえ理解できれば「状況にあわせて適切な和訳例」が自在に思い浮かぶようになります。




場所を表す at

Does this train stop at Tokyo?

Please change trains at Umeda.

We had dinner at a Chinese restaurant yesterday.

He studies Japanese history at Nihon Juku.

(彼は日本塾で日本史を学んでいます。)

I have rended this movie at TSUTAYA.

(TSUTAYAでその映画を借りたことがある。)

I saw the Prime Minister at the party.

(パーティーで首相を見かけた。)

Madonna gives a concert at NIPPON BUDOKAN.

(マドンナが日本武道館でコンサートをする。)

※「建物の中」を表す場合には in を使います。

I met a friend of mine at NIPPON BUDOKAN.

(私は日本武道館で友人に会った。)

→日本武道館という地点で会った。

I met a friend of mine in NIPPON BUDOKAN.

(私は日本武道館内で友人に会った。)

→日本武道館の中で会った。


Friday, September 25, 2009

臓器移植による分化転換

臓器移植による分化転換か、要旨にかかれているような誘導という概念のものかは不明。どっにしろ、骨ができているんならいいか。

私のルーツという方がいる。





Thursday, September 24, 2009

iPS細胞とES細胞の腫瘍化

iPS細胞とES細胞を分化誘導して、移植して、奇形腫形成率を見ると、iPS細胞の方がES細胞より奇形腫形成率は高い。4因子が導入されているので、不活化されているとはいえ、分化誘導が完全でないというという考え方でいいんだろう。



台北の101階もあるビル


細胞移植とHLA

HLAが50種類異なるヒト細胞を用意すると、日本人の90%をカバーできる。HLA50種類を集めるには、日本人2万人より集める必要がある。3座全部合わせる必要がある。ヒトES細胞でも、iPS細胞でも同じ。



Monday, September 21, 2009

メチルマロン酸血症とカルバミルリン酸合成酵素欠損症

Hep2001;メチルマロン酸血症(MMA)のレシピエント肝由来のヒト肝細胞
         メチルマロン酸血症;有機酸代謝異常症の一種。
         メチルマロニルCoAムターゼ/アデノシルコバラミン(ビタミンB12)に異常が生じる。

Hep2002;CPS1欠損症のレシピエント肝由来のヒト肝細胞
         CPS1欠損症;尿素サイクル異常症の一種。カルバミルリン酸合成酵素欠損症。

先天性尿素回路異常症(先天性尿素サイクル異常症)の内、OTC欠損症(オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症)と、CPS欠損症(カルバミルリン酸合成酵素欠損症)。



台北で夕食後にホテルまで歩いた歩道


遺伝病 一部はInborn error of metabolic diseases

遺伝子の異常で起きる遺伝病は数千種類に上る。

A single gene disorder is the result of a single mutated gene. There are estimated to be over 4000 human diseases caused by single gene defects. Single gene disorders can be passed on to subsequent generations in several ways. Genomic imprinting and uniparental disomy, however, may affect inheritance patterns.







Saturday, September 19, 2009

レクチンアレイによるECとES細胞の区別

Tra-1-60とTra-1-81によって認識されるのは、糖タンパク。作ったのは、Peter Andrews氏である。SSEA-1, SSEA-3/4は糖脂質を認識する。Alkali phosphataseを含めて、これらのマーカーは、EC細胞に対して作られたものであるから、ESとECを区別することはできない。

レクチンアレイは、ECとESを区別できる。それでもって、学問的には区別できるレクチンでその認識できる糖タンパク質の蛋白の部分を決めるといい。




Yellow Stoneの何とかバレーでの朝霧


Wednesday, September 16, 2009

造血幹細胞にCXCR4を感染させると、SDF-1

造血幹細胞にCXCR4を感染させると、SDF-1への遊走能を認める。生体内では、移植後の骨髄でCXCR4を感染させた細胞を見た。レンチベクターは、移植後に全く消失していた。6週間後では、なくなっていた。

レンチウィルスだと、ベクターの改変は簡単だけれども、Producer cell lineをつくるのは無理。安定したベクターを大量につくるのは、手技を慣れるのが必要である。

米国では、レンチウィルス作成を専門にやっている人がいる。安定にできるらしい。

Insulatorを挿入することが可能である。実際は開発段階である。Insulatorの定番は、チキン・プロモーターものである。それはCTCFが結合するものではない。

D64のインテグレースの変異。

ZFP889は、線維芽細胞にはでていないが、ES細胞ではでている。そのため、未熟な細胞になるときに、因子が誘導できるかが重要になる。ZFPが発現し始めるのが、だいじではないか。




新東京タワーが少しずつ建設されている。三丁目の夕日みたいだ。


Saturday, September 5, 2009

PGCとAkt/PI3K

K博士のご講演

PGCの制御にAkt/PI3Kが関与。PTEN-/-では精巣性奇形腫。また、EG樹立効率上昇。PI3Kシグナル亢進でPGCの分化多能性獲得促進。Aktの構成的活性化はやはりEG樹立効率上昇。Aktのダウンストリームは、p53。p53-/-はEG樹立効率上昇。この全能性維持機構をエピジェネティクスから今後も研究する。

Aktの構成的活性化により、ESはPGC様に。今後は、PGC「様」から「様」を取るような完全なPGCを造り、ICSIで次世代に行くような研究をしたい。

とのことである。良い一日であった。


銀山温泉


Friday, September 4, 2009

狂気じみた迫力

個体発生は進化をくりかえすのか (新装版 岩波科学ライブラリー)
倉谷 滋 (著)

「ある種狂気じみた迫力が垣間見えるのは間違いないと思います。」と知り合いが言っていました。








閑かさや 岩にしみいる 蝉の声

山寺にて

芭蕉


Wednesday, September 2, 2009

EST and cDNA analysis in iPS cells and their parental cells

Recent advance of large sequencing technique enables allele-specific gene expression. If iPS cells represent ICM cells, such allele-specific gene expression pattern may be traced back from somatic cell type to ICM cell type.



Allele-specific methylation in the non-inprinted gene

K18 gene is methylated in an allele-specific manner in U937 myelomonocytic cells. Unimprinted genes may also have allele-specific methylation. This allele-specificity may not depend on parental sex.

Discussion
1. Allele specific methylation is maintained during hundreds of cell division or passage. This allele-specific methylation is probably maintained from the generation of the cell line. This indicates that maintenance of methylation is extremely precise.

2. De novo methylase activity is not present at all in the U-937 cells.
De novo methyltransferase activity is obviously present in ES cells. When the hK18 gene is transfected into ES cells, the enhancer of the gene gets methylated. Interestingly, ratio of methylation to non-methylation of the ETS site in exogenously transfected K18 gene is almost the same as that in the endogenous K18 gene.

3. Maintenance methylase activity is present or maybe strong in the cells.

4. Difference in methylation is thought to happen after each division. If these methylation status occurs during long range of cell cultures, pattern of methylation should be the same. However, methylation pattern is random in each cell. Furthermore, maintenance methylase made some mistakes in cells, or the amount of methylation gradually decreases.

5. I do not know what made allele-specific methylation, though.


農民のような力強さ

堀田先生が、昔、遺伝研の助教に対する面接でおっしゃった言葉だそうです。

Drosophilaの科学は、貴族である。完成され、美しい。でも、ほころびやすい。マウスは、農民の一揆のようだ。どろくさいが、次世代の力強さを備える。その次は分からない。

うううむ。当時の科学を分かりやすくしてくれているんだどうが、今でも通じる。実際に面接を受けた方に、ビールを飲んでいるときに聴いた。酔っていたのだろうか。感動してしまった。



アロ認証

造語です。研究室の者は、受精にこの言葉をあてている。精子と卵子の出会いにかかる現象に、この言葉をあてている。よく考えてみると生体において、アロ認識は分子レベルでも細胞レベルでも、至極当然の現象である。改めて、「アロ認識」と言われると新鮮な気分に聞こえる。


Saturday, August 29, 2009

びっくりしたこと---感動したこと---

今までの業績の中で:
1.骨髄間質が心臓に。
2.骨髄間質がニューロンに。
3.月経血が骨格筋に。
4.ひとつのメチル化サイトが遺伝子全体を制御。



研究室周りのだと:
1.活性型ラスが神経分化に。
2.WT1スプライシングが性別に関与。
3.骨髄間質の多分化能。



一般的に:
1.ES細胞とEC細胞は多分化。多分化能って。
2.iPS細胞樹立。


Thursday, August 27, 2009

耳介



雅さんへ。

できたもので耳介を作成して貰おう。

できれば、工学的な計測を中心に進めるべきである。
      セラミックとの結合
       HA,
PLGA-collagen hybrid

徹底した工学的なアプローチで行く。

月山頂上 風が強くて怖かった。落ちる可能性有り。凍える可能性有り。



Monday, August 24, 2009

骨形成における工学材料

ベータTCP: HAに比べるとやわらかくて吸収される(3年程度) Tricalcium phosphate
Hydroxyapatite: かたい 吸収されない。 長いこと体内に残る。

セラミック: セラミック表面にセラミックビーズが共有結合している。その間に、間葉系幹細胞が入り込んでおり、「引っ張り試験」では細胞が付着している側が強い。

セラミック上でHAの細かいビーズ状になった人工関節が存在し、それが足関節についても使用できている。このHAビーズが付着したセラミックは、セラミックビーズが共有結合したセラミックに細胞が付着したものと、ほぼ同様の良い結果が得られる。

自己間葉系幹細胞を用いて行う場合は、血清も自己血液を使用するので、どちらかというと自己輸血のガイドラインに従うのがスジではないだろうか。

[beta]-tricalcium Phosphate Coated Hydroxyapatite ([beta]-TCP/HA) Grafts




Comparison of hydroxyapatite and beta tricalcium phosphate as bone substitutes after excision of bone tumors
Ogose et al.

Radiographs revealed HA incorporation into host bone in all but two cases; moreover, no obvious evidence of HA biodegradation was observed. A single patient exhibited late deformity following implantation of HA. All grafted -TCP was, at least partially, absorbed and replaced by newly formed bone. The mean period required for the disappearance of radiolucent zones between the ceramics and host bone was 17 weeks in HA and 9.7 weeks in -TCP. Highly purified -TCP appears to be advantageous relative to HA for surgical intervention in bone tumors consequent to the nature of remodeling and superior osteoconductivity.





蔵王のお釜


Sunday, August 23, 2009

MSCマーカー

 クローナルな増殖を示す間葉系幹細胞のマーカーとして、STRO-1, MCAM(MUC 18/ CD 146)、CD105が知られている。造血細胞と異なり、これらのマーカーでソートされないのは訳がある。それは、造血細胞のように個々の細胞がバラバラになっていないだけではない。間葉系幹細胞は、プラスチック皿の表面で増殖する場合は、ソートしたのと全く同じようなマーカーを発現するようになる。接着する段階では、雑多な細胞集団である一方、増殖後は現実的にSTRO-1 (文献1), MCAM(文献2), CD105でソートしたのと同じように均一な細胞集団となり、フローサイトメトリーでひとつのピークとなる。また、マーカーに関しての疑問として、1.これらのマーカーを持った細胞は、生体内でどの部分に存在しているかも、解決されていない、2.間葉系幹細胞が移植した後にその運命はどうなるのか、自己複製と言った観点からも追跡実験されたことがない。骨髄においては、MCAMは骨髄間質(Adventitial reticular cells)をマークする(文献2)。他の組織において、MCAMはペリサイト(周皮細胞)を認識する。多くの組織に存在するペリサイトは骨髄における間葉系幹細胞に相当するのであろうが、非骨髄組織におけるCFU-Fが実際にペリサイトに相当するかどうかは証明する必要がある。ペリサイト生物学が非造血組織における幹細胞であるかどうかは興味深い。

1. Simmons, P.J., Torok-Storb, B.: Identification of stromal cell precursors in human bone marrow by a novel monoclonal antibody, STRO-1. Blood, 78: 55-62, 1991.

2. Sacchetti B, Funari A, Michienzi S, Di Cesare S, Piersanti S, Saggio I, Tagliafico E, Ferrari S, Robey PG, Riminucci M, Bianco P.: Self-renewing osteoprogenitors in bone marrow sinusoids can organize a hematopoietic microenvironment. Cell, 131(2):324-336, 2007.



Thursday, August 6, 2009

BMP1aって

 BMP1aって、細胞外に分泌される酵素なんだと。Collagenaseを連想すると分かりやすいんだと。確かに分かりやすい。なんでこんなような酵素が骨形成因子なんだろうか。分からん。

 Sizzledは、Secreted-type frizzledで、もともとはWnt8aを初めとしたWntファミリータンパク質を阻害すると予想されていたのを、なんと教授はsizzledがBMP1aと結合することで、Chordinoのcleavageを阻害するという新しい作用を発見した。個々の現象は苦労して発見したのだが、登場遺伝子(chordino)は、遺伝学的に分かったんだと。

 なにごとにも先達はあらまほしきことなり。



Tuesday, August 4, 2009

やりたいこと

 やりたいことをもっともっと明確にしないとダメだ。もっと、やりたいことを話さなきゃ。

 明日は、それを名古屋で話すぞ。



Wednesday, July 29, 2009

心筋誘導 of iPS

研究会で、FLK1とBraTの発現が強い、顔面痙攣(25)に興味をもって下さいました。

棒付きキャンデー(18)と足指爪先(27)は、EBにした際にSox17の発現が高い。



Wikipediaからのコピー
According to human and mouse genome nomenclature, brachyury now has the symbol and gene name T although brachyury is maintained as the gene description. The mouse T gene was cloned by Bernhard Herrmann and colleagues (Herrmann et al., 1990) and proved to encode an 436 amino acid embroynic nuclear transcription factor. T binds to a specific DNA element, a near palindromic sequence TCACACCT through a region in its N-terminus, called the T-box.







Sunday, July 26, 2009

Neural crest regulatory network story --- by Dr Marianne Bronner-Fraser---

Neural crest enhancer cascade

Neural crest-derived cells differentiate into melanocytes, autonomous nerve, calvaria bone, and teeth. 頭蓋の間葉系幹細胞と骨髄間質細胞は、神経堤由来ってこと。

I. Cytokines: Wnt, BMP, FGF.

II. Border-specifier gene: Msx1/2, Pax3/7, Zic

III. Neural crest specifier gene: Slug/snail, FoxD3, SoxE

siRNAでknock downさせて、ネットワークを決めていた。


Thursday, July 23, 2009

vivo原理主義者

 尊敬する方が、自身の研究姿勢から自身をvivo原理主義者と呼んでいた。良い意味でも悪い意味でもそのように考えているとおっしゃっていたけど、私からすると良い意味でしかない。vivo研究は、良い意味で贅沢である。

 vivo原理主義者って、みんな、元々はそうだよね。ただ、個体研究をするところまで行きつかないのがあるから、生化学、シグナル、転写っていうところを粛々と進めていっているんだよね。そういう意味では、幹細胞研究も試験管内で細胞を利用して、将来のvivo研究に行きつくための手段と考えている方もいる。


やけっぱち

 高橋氏のご講演を拝聴した。24遺伝子を入れたときに、「やけっぱち」といったところが印象的。24遺伝子を導入するなんて、考えつかない。

 ヒトのiPS細胞を6歳から81歳の方から作製したと言っていた。25人から作製したらしい。すごい。

 ヒトのiPS細胞を「ウォーリーを探せ」に例えたのが面白かった。

 

 


Wednesday, July 22, 2009

人工産物

 ここのタイトルの「間葉系幹細胞と骨髄間質細胞」は、元々の意味は生体内において使用していたであろうし、そうあるべきだ。しかし、私は、この二つを扱うときはいつも培養した後の細胞を使用している。培養したって、元々の形質は保持されるから問題ないって考えは正しいのが、やはり培養器の中の細胞は人工産物である。

 そういう意味では、ES細胞は人工産物である。そもそもは内部細胞塊の細胞である。iPS細胞も当然人工産物である。

 幹細胞の特徴のひとつである自己複製は、細胞株であれば元々の状態を保持したまま自己複製するので培養細胞の場合は当たり前ってことになる。細胞株でなくても、初期培養、それを継代した培養でも自己複製するので幹細胞の特徴を持ってしまう。こう考えると「増える」培養細胞はみんな幹細胞の特徴である自己複製を行う。

 人工産物の研究は、マウスES細胞が発生学に使用できるから注目されている訳であるが、ヒトES細胞の場合はだいぶその意味は異なる。だいたい発生学研究に使用できる訳ではない。そう考えるとマウスES細胞はともかく、ヒトES細胞研究は人工産物を対象にした研究ってことになる。

 自己複製というからには、複製後に細胞の性質は変化してはいけない。


細田さんから頂戴した部分日食の写真(東京)


曇っていたので、肉眼で部分日食を見ることができました。


Monday, July 20, 2009

Egg sharing

 ISSCRの倫理に関するセッションを聴いてきました。倫理のワークショップに出席するのは、初めてでした。独特の雰囲気がありました。ISSCRなので聴衆は少なかった。発表者はいずれも英国からいらした方で、発表者自身も強調していたが、Egg sharingというテーマになると女性が支配し、決定することになるということである。Who decides?という問いにThe womanという答えになっている。新しいエビデンスはたいへんに参考になった。一方、倫理学の分野にはおらないものの、わたし自身が倫理の分野に土地勘を有しているせいか、発表自体に新たな考えはなかったように感じた。新たな考え方の枠組みが出せずにいるように感じた。議論することは重要であるが、新たなパラダイムを提示できない場合、その決定は、当たり前で恐縮だが相対的であり、政治的・行政的であり、裁量の余地が残るところがあり、時間的な制限を考えると同じレベルまで到達するまでの時間を鑑みるととても参加できず、専門家に任せることが一番良いと思っている。時間的な制限とは、残りの研究時間のことである。

www.hfea.gov.uk
上記のサイトは、The Human Fertilisation and Embryology Authority、the UK's independent regulator overseeing the use of gametes and embryos in fertility treatment and researchのものである。









Saturday, July 18, 2009

ニコチンの血中濃度

Kawakita氏の論文についてです。in vitroのヒト軟骨細胞については、タバコ を吸った時の10倍の濃度で実験しており、急性実験になっております。in vivoの実験は、慢性実験で血中濃度はタバコを吸った時と同じ程度と思われます。あんまり濃いとマウスが飲めない。評価は高かったな。



Saturday, July 11, 2009

ESE-3, an Ets family transcription factor, is up-regulated in cellular senescence.

Antonioと17年ぶりに会った。ESE-3, an Ets family transcription factorの話をしたり、診断システム構築の話を聞いたり、病気の話を聞いたりした。Wilson病ではなく、なんだったかな。

ESE-3の転写調節領域の研究をしているって。SNPでの検討をしているって。子宮頸がんや乳がん、肺癌で見ているって。Mucoepidermoid cancerで見ているって。

タイトルの通りであれば、ESE-3をsiRNAでダウンレギュレートさせれば、premature senescenceを防ぐことができるのかな。もう、著者達がやっているだろうけど。そうだとすると私はpremature senescenceとreplicative senescenceを防ぐことができる二つの候補遺伝子を知っていることになる。

John WestwickもFRETシステムで、低分子化合物のスクリーニングをしていると言っていた。多くの製薬会社が興味を持っていると言っていた。MAPKとMAPKKがシグナル伝達し、空間的に近くによると光り出すという系だそうな。そんなようなシグナル伝達系を600種類をいっぺんに見るためのデバイスを持っていて、本人はCEOなんだと。

Gaudieの建築を見ながら、ずっと話していたので、モデル(建築と生物学では全く意味が異なるが)の重要性を強く感じた。ガウディーはたくさんのモデルを作成し、多くの建築家や彫刻家が今も建築を続けているというとても素晴らしいものであった。

デビッド(UCSDの医学部長)はJillと別れ、ジョンはデーナと別れ、アントニオはアンナと別れたと言っていた。スコットはNorth Carolinaにいるって。


CD146 is a good marker for MSCs--- by Dr Bianco---.

バルセロナの学会で、CD146が一番マーカーとしていいとBianco博士が言っていた。英語の発音がとても良い方でした(イタリア人か?)。

Wikipediaからのコピーを貼り付けます。
CD146 also known as the melanoma cell adhesion molecule (MCAM), is a 113kDa cell adhesion molecule currently used as a marker for endothelial cell lineage. In humans, the CD146 protein is encoded by the MCAM gene.

Its function is still poorly understood, but evidence points to it being part of the endothelial junction associated with the actin cytoskeleton. A member of the Immunoglobulin superfamily, it consists of five Ig domains, a transmembrane domain, and a cytoplasmic region.

MCAMの最初のMがmelanomaとは知らなかった。Cell Stem Cell誌の総説を読んでいるときは、MesenchymeのMだと思っていた。それと学会の最初にCell Stem Cells誌のインパクトファクターが16を超えていると言っていた。すごいね。MSCのマーカーって、Bianco博士も言っていたけど、他の幹細胞と比べるとアッセイが難しいよねl


Monday, July 6, 2009

胎盤に由来する細胞の心筋分化

Chorion Laeve = Smooth chorion: 羊膜の胎児が存在しない側で、繁茂絨毛が変性して平滑になったところ。

Chorion Frondosum = Villous chorion (bushy chorion)

一番、心筋分化するのは、Chorionic plate (絨毛板)です(Okamoto, et al.)。


Wednesday, July 1, 2009

Heat shock-induced differentiaiton of human EC cells

7年前の話です。夏にクーラーが故障し、室温が37度を超えました。培養のインキュベーター内にいる細胞がHeat shock状態になってはいけないので、扇風機と氷で一生懸命冷やしました。37度を超えることなく、細胞たちは無事でした。

以下の論文で記載したように熱ショックで分化するとかの変化が起こるのを知っていたので、必死にインキュベータ周辺を風を送って、冷やしました。懐かしい思い出です。

Heat shock induces differentiation of human embryonal carcinoma cells into trophectoderm lineage. Maruyama T, et al., Exp Cell Res. 224(1):123.



Thursday, June 25, 2009

治療薬酵素があるLysosomal storage disease

Gauche ゴーシェ病
Fabry ファブリー
Pompe ポンペ


ムコ多糖症I型、II型、VI型
MPS I アウドラザイム 一般名:ラロニダーゼ
MPS II エラプレース 一般名:イデュルスルファーゼ
MPS VI



Monday, June 22, 2009

ER stress --- WFS1

Homeostatic output
WFS1 in ER membrene suppresses ER stress, and promotes insulin production.
Mutation in the WFS1 gene causes type II DM, and diabete insipidas. Psychiatric
How beta-cell death is caused by WFS1 mutation.

Type Ib DM

Chronic ER stress

Ire1
PERK
ATF6---Inverse correlation with WFS1 expression
WFS1 degraded ATF6 overactivation through ubiquitin incorporation. DIRECT interaction?


Specifier
HRD1
XBP1----WFS1
ATF4----WFS1
BiP
ero1

International registry of patients with Wolfram syndrome.
1.

AATF-AKT1: Apoptosis Antagonizing xxx targets AKT1. kinasing caskade





Sunday, June 21, 2009

臥竜鳳雛

臥竜鳳雛とは、「能力を持ちながら知られていない偉大な細胞」という意味である。

意外と知られていない、偉大なる細胞ってなんだろう。羊膜を除くと、胎盤に存在する多くの細胞は知られていないにもかかわらず、偉大である。羊膜は、すでにその偉大さが知られているところである。子宮内膜および月経血に由来する細胞は、偉大である。月経血は知られていないので、臥竜鳳雛というところか。

胎児性癌細胞も、マウスは知られているがヒトは知られていない。ヒトiPS細胞およびES細胞と同じ遺伝子を発現しているのに。

まだまだあるけど、あんまり記載すると先に研究をすすめられてしまうので、ここまでにします。



Saturday, June 20, 2009

Menstrual blood-derived cell

Cell culture
 細かく採取のところを記載する。
 注意事項ならびに採取方法を英訳して図にも入れよう。

Characterization
Gene chip analysis
Methylation
Karyotype and CGH
Sugar lectin analysis

Differentiation






採取方法

※ 月経血は、できれば月経初日~3日目の間に採取して下さい。3日目までの経血量が少ない方は、何日目のものでもかまいません。

※ 月経血は、できれば“かたまり”を採取して下さい。かたまりの無い方は、液状のものでかまいません。


月経血がかたまり様の場合は、以下のようにしますと採取できます。
1.生理用品より、スプーンを用いてかたまりを取り、採取容器(50 mlチューブ、ピンク色の培養液が入っています。)にいれます。
2.しっかりと蓋をし、チューブの入っていたビニール袋にいれ、ファスナーをしっかりと閉じて下さい。

月経血がさらさらの場合は、以下のようにしますと採取できます。
1.ディッシュまたは紙コップ(使いやすい方、どちらを使っていただいても結構です。)を手で持っていただき、トイレに座った状態で月経血が流れ落ちてくる場所にディッシュまたは紙コップを当て、月経血を受けます。
2.ディッシュまたは紙コップより、採取容器(50 mlチューブ、ピンク色の培養液が入っています)に月経血を移します。
3.しっかりと蓋をし、チューブの入っていたビニール袋にいれ、ファスナーをしっかり閉じて下さい。



注意事項
  
・月経血は、できれば“かたまり”のものを採取して下さい。かたまりの無い  方は、液状のものでかまいません。

・月経血は、できれば初日~3日目の間に採取して下さい。3日目までの経血量が少ない方は、何日目のものでもかまいません。

・月経血は一回に採れた分全てをチューブに入れて下さい。(少なくてもかまいませんが、多い方が助かります。)
  
・採取容器は2本入っていますが、一回の生理周期に1本採取していただければ結構です(1本は予備として入れてあります)。2本採取できそうであれば、2本採取していただいてもかまいません。

・検体を採取したら、できるだけ早く返送して下さい。

・容器は常温で結構です。検体を採取した後も常温で結構です(冷蔵する必要はありません)。